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訪れた転移から始まる物語 じーじとルナと僕 6 午前中の畑仕事2 あるいは魔力切れのぼく

畑仕事で魔法を使えるようになったら、使ってみたくなりますよね。


どんな魔法を使うんでしょう?

訪れた転移から始まる物語 じーじとルナと僕 6 午前中の畑仕事2 あるいは魔力切れのぼく 




昨日午前中は畑仕事と鳥の狩り、午後は魔法の適性を調べたんだ。


魔法の適性は?


【 火・水・光・風・無属性】 が適性が有り。


【 木・土 】 少し使える程度。


【 闇・空間・時間 】 は使えない。


という、結果になった。


これは、練習あるのみだから、効率的な練習をしていこう。とまとまった。


今日は午前中は畑仕事、午後は武技を見て、どう訓練していくかを調べる予定だ。


朝、ベッドから落とされた俺は、痛みを感じる左手を擦り(さすり)ながら起きた。  いや、起こされただな。


上体を起こすと、下履きに包まれた、可愛らしいお尻が見えていて、目の毒だ。


半分も掛かっていない毛布をきれいにルナに掛け直してあげてからルナの部屋を出て、トイレに行く。


用を済ませた俺は、昨日と同じく食堂に足を運ぶ。


もう起きていたじーじが言った。


「おはよう、トーヤ。 よく眠れたかい?」


「昨日は魔力をいっぱい使ったから、寝付くのも早かったじゃろ。」


「ええ、魔法の事をもっと考えておきたいと思っていたら、寝ていて、さっき起きたばかりです。」


「ふむ、ルナはどうした?」


「はい、今日も寝ています。 お尻でベッドから落とされました。」


「ファファファ。 今日は落とされたか? まあ、寝相が悪いのは、 な。  勘弁してやってくれ。」


そうしている間に、じーじが俺にもお茶を入れてくれた。


香りが良く、口当たりの良いお茶を楽しみながら、今日の午後行う武技(ぶぎ)の確認の事を聞く。


「じーじ、今日の午後は武技の確認ですよね。 自分は形とかは出来ますけど、対人はどうするんですか?」


「まあ、形とかを見て、ルナが相手をするか、儂が相手をするか、考えよう。 じゃが、全部ルナがやりたがると思うがの。」


「分かりました。 ルナを相手で考えておきます。 それで、彼女は強い・と言うか出来るんですか?」


「まあ、出来るぞ。 儂は魔法力が切れた時に役にたたんような魔法使いには育てないんじゃ。  少なくとも自分の身は守れる位の力量はないとな。」


「はい、分かりました。 じゃあ自分の武技を見て下さい。 そして判断して下さい。」


「うむ、古武術(こぶじゅつ)を修めたという事は、それなりの事じゃろうからの。」



「おはよー! 今日は二人ともいるね。 ちゃっちゃと朝ごはん作るからね。 トーヤ 手伝って。」


「はい、何をすればいいですか?」


「野菜庫からさつまいも4本とじゃがいも6個、それと人参2本、玉ねぎを3個持ってきて。 全部手前の籠に入ってるからね。」


「はい、持ってきます。 その後は?」


「流しでボールに水を入れておくから、全部洗ってザルに入れておいてね。 私はお肉を取ってくるから。 それと、この籠使ってね。」


「はい、じゃあ途中まで一緒ですね。」


「うん、競争よ。」


自分が頼まれた野菜を持ってくると、ルナはもうベーコンを薄切りにしていて、その他に(ほかに)肉の塊を切るつもりみたいだ。


俺は流しで野菜をボールに入れてから洗い、ザルに入れて水気を切っておく。


今度はルナが肉を切ったまな板にクリーンを掛けてから、野菜のカットに取り掛かった。


カットされた野菜がザルに入れられて、キッチンの作業台に並ぶ。


ルナは戸棚からフライパンの大きな物を取り出してから、コンロに乗せて、呪文を唱えた。


熱くなるフライパンに油とベーコンと玉ねぎを入れて炒めて、十分にベーコンから味が出た所で、肉と他の野菜を入れて一緒に炒め始めた。


さつまいもは、カットしたものを鍋で茹で始める。 塩を少し入れていた。


フライパンの肉と野菜が炒め終わったら、お湯をフライパンに入れて茹で始める。


「トーヤ、フライパンの汁からアクが出ると思うの。 それをこのお玉ですくって、捨ててくれる。 この一手間が美味しさに繋がるの。」


ルナは今度は茹で上がったさつまいもをザルにあけて、水気を切るとボールに入れてから、木ベラで潰して、塩とコショー、香辛料で味付けをしてから冷ましていた。


フライパンのスープのアク取りがだいたい終ると、塩とコショーとハーブで味付けをして終る。


今度は戸棚からパンを取り出して、それをカットして籠に盛り付けて終わり、言った。


「さーて。 出来たわ。 それぞれをお皿とボールに入れるから、トーヤはテーブルに運んでね。」


食堂のテーブルにパンとさつまいものマッシュ、ゴロゴロお肉のスープが並び、3人でテーブルについて、祈りのポーズが終ると食べ始めた。


昨日、畑仕事のあと、パン生地を捏ねて(こねて)、発酵させていたけど、じーじが焼いているのかな? 柔らかくて美味しいパンだよな。


スープと一緒に、さつまいもマッシュと合わせて食べて良しのパンで食欲が進み、あっという間に食べ終わる。 もう少し食べたいなと思ったら、ルナが言った。


「トーヤ、スープいっぱいあるからお代わりしていいよ。 」


「うん、ありがとう。お代わり貰うね。」


こうして、スープのお代わりを貰い、満足した俺だった。


このあと、じーじとルナと3人で今日の予定を決めた。


午前中は、俺とルナで野菜畑の水やりと、雑草の抜き取り、後は果樹の周りの雑草取り、じーじは麦畑の水やりと、畦道(あぜみち)の整備。


こんな所で、午後は昼食を食べてから武技の確認と練習方法決めという事になった。


「トーヤ、さっさとやるわよ。 出来るだけ早くして、トーヤの相手をするんだから!」


「ちょっ ちょっと待ってください。 畑の水やりですよ。 じーじみたいにはいかないんですから。」


「大丈夫よ。 少しくらいやり過ぎでも大丈夫だから。 【スコール】 」


弱い雨が野菜畑の右端を濡らしていく。 ただ気になるのはルナのムスッとした表情だ。


「 【スコール】ダブル! 」 雨に近い弱雨が野菜畑の真ん中辺りを濡らしていく。


今度はにこやかな顔で「 【スコール】ダブル! 」


野菜畑の左端を弱雨が濡らしていく。


時間はまあ掛かったが、全体的に水やりは成功だったと思う。 だけど自分もしてみたかったと思っていたので、残念だ。


「今度は雑草取りよ。」 野菜畑の(うね)に生え始めた雑草を取るのだが、これは地道にやるようだ。


「あー、魔法で出来たらな。 土魔法だと簡単な方法は有るんだけどね。 うーん残念。」


「どんな土魔法なんですか? 出来るならしてみたいです。」


「言っておくけど、難しいわよ。 地面の表面とその下の土を耕す(たがやす)ようにして、その隙間の雑草を押し上げるのよ。 出来る?」


「うーん、分からないけどやってみますね。 ただ、この畝の所じゃなくて、あそこの草地でやります。」


「まあ、あそこな失敗しても良いからね、してみて。」


「じゃあ、やりますね。 【チラー】 」


日本の農家の耕運機が畑の地面を耕すようなイメージで細めにして発動する。


魔法を操るのに指で草地の雑草が生えている所を動かしていくと、まさに、耕しているが草も混ざってしまっている。 草だけ上に出させないといけないのに。


えーい、もう一度だ。 【チラー 改 】 


巻き込んだ草は排除する感じで発動する。


おお、出来たよ。 幅もだいぶ良くて歩きながら出来そうだ。


「トーヤ、凄いじゃない。 私拾うだけで良くなったわね。お姉さん感激よ。」


早速、端の畝から(チラー 改 】を発動して野菜を巻き込まずに草だけが畔に(あぜに)落ちるようになる。


また、畝もふかふかの土になってるから、野菜にも良さそうだ。


こうして魔法を発動して畑の半分以上の草を取り除いた俺は、突然、クランときて膝をついた。 頭と体が重たくなって、まともに考えられない+身体がうごかない。


「トーヤ。 ごめんなさい。 魔力切れよね。 まだ魔法を使えて一日しか立ってないのに、ごめんね。」


ルナが俺を担いで(かついで)家に運び入れ、 ベッドに寝かしてから、魔力切れに良いとされる果物の皮を剥いて食べさせてくれた。


「トーヤ。私のせいよね。 本当にごめんなさい。 後は私がしておくから、少し寝なさい。  寝れば少しは回復するから。 ね。 」


何も出来ない俺はルナの言いつけ通りに寝るしか無く、重い頭を少しでも軽くする為に寝た。



「あーあ、大失敗だわ。 トーヤが頑張りすぎたのよね。 でも、本当の魔力切れじゃなくて良かったわ。 でも、初めてで適正がほとんど無い土魔法を使ってやるなんて凄いわよね。 みなわらなくっちゃ。 」


「さてと、半分以上は終わってるから、頑張って最後までやるとしよう!」


こうして、ルナは畑の畝の雑草取りを終わらせて、家に帰るとじーじがいて。


「トーヤはどうしたんだい? 何かあったか?」


「あのね、トーヤが凄かったの。 私が魔法で耕せば早く終るって言ったら、【チラー 改 】とかって魔法で畑の畝を耕しながら、雑草を上に押し上げてたの。 私拾うだけだったんだけど、トーヤが魔力切れの症状が出たから、今、寝かせてるの。」


「ふむ、畑の畝とはいえ、かなりやる所が多いのに魔法でやったか。 どこまでやったんじゃ? 」


「半分以上はやったよ。 そのあとで膝ついて、気分悪そうにしてたから、今は魔力の実を食べさせて寝てるわ。」


「そうか、やったことが無いし、見たことも無い魔法を作ったか? ふむ、実に興味深いの。 それにその魔法で畑半分以上をやるとはの! まあ仕方が無いじゃろ。」


「怒らないの? トーヤを見守らなきゃいけなかったのに。」


「ふむ、どうして怒るんじゃ? 魔法が使えるようになったら、使ってみたくなるものじゃ。 トーヤが魔法を使えて、しかも効率的になったのじゃろ。 まあ、魔力切れも経験の内だしの。 全部、さもありなんという事じゃ。」


「だって、トーヤ、魔力切れ起こしたんだよ。」


「じゃから、儂もルナも、トーヤの魔力量を知らんからの。 経験を積んでいくしか無いんじゃ。」


「昔のルナであれば、覚えがあるじゃろ。」


「うん、じーじ 分かった。 でもトーヤには謝るからね。」


「それで良いじゃろ。」



そして、起こされた俺は気分も身体も軽くなり、お昼の食事に向かうのであった。


今日の昼食は、朝のスープのアレンジと焼いたベーコンを挟んだサンドイッチ。


美味しいな。 食べながら話をしていると。


「トーヤ 本当にごめんなさい。 私がトーヤの事、見てるはずだったのに。」


「ルナ、もう大丈夫です。 魔力切れって言うことも分かったし、今後は自分が注意すれば良いことですから。 それに経験しないと分からないことですしね。」


「そうじゃぞ。 魔力切れは実際にやってみないと分からんし、何度もする事で魔力量が上がる事もある。 ただし、寝る前に行う事じゃな。」


「じーじもこう言っていることだし、自分で注意します。 それと、効率よく魔力を使い果たす魔法を教えて下さい。」


こうして、午後の武技の確認を迎える俺だった。




うん、日本の農家さんで畑を耕す場合は

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