第5章: 賢者の石の代償とアルケミスの影
カリホルニウムの聖地。それは、精霊界に浮かぶ、高密度な中性子の集合体だった。近づくだけで、ガリオン・ハート号の装甲が軋み、強力な放射線がアメリの結界を侵食し始める。
「ここから先は、船では進めない」 秀城は決断した。「俺一人で行く。アメリ様、皆を頼みます」
「待て、メンデレ!」ジンクが止めようとする。
「いいや、ジンクさん。この放射線は、アクチノイドの耐性を持つ俺とアメリ様以外には危険すぎる。アメリ様には、船と皆の防御に専念してもらう必要がある」
「秀城様…」アメリが不安げに見つめる。
「大丈夫。俺は、賢者の石の魔法陣を完成させて、必ず戻る」 秀城は、プロトアクチニウム、アメリシウム、キュリウム、バークリウムの四つのアクチノイド元素の力を最大まで解放し、放射線防護結界を身に纏った。そして、ヘリウムとアルミニウムの力で精霊界の魔力の海を泳ぎ、カリホルニウムの聖地へと向かった。
聖地の中心部に到達した秀城は、その核で、純粋なカリホルニウム(Cf)の元素核が輝いているのを発見した。それは、賢者の石の魔法陣を完成させるための、最後のアクチノイド・キーの一つだった。
秀城が手を伸ばし、カリホルニウムの核と共鳴しようとした、その時。
「やはり来たか、メンデレ・秀城」 背後から、アルケミスの声が響いた。
秀城は戦慄し、振り返った。そこには、アルケミスが立っていた。だが、その姿は、秀城が知る彼ではなかった。 彼の体は、半分が黒いプルトニウムの結晶に、もう半分が未知の超重元素によって侵食され、おぞましい姿に変貌していた。彼は、秀城のバークリウムの力を利用し、ゲートが開いた瞬間に、追跡者として精霊界に侵入していたのだ。
「アルケミス…!お前、その体は…!?」
「フフフ…これも全て貴様のおかげだ」 アルケミスは、歪んだ声で笑った。「貴様がレムリアで賢者の石の魔法陣を解読した時、その情報は私にも流れ込んできた。私は、貴様がアクチノイドを集めるよりも早く、『崩壊』の力を使って、ウランとプルトニウムを強制的に核融合させたのだ!」
アルケミスは、秀城が持つ賢者の剣を指差した。 「貴様の剣は『調和』の錬金術。私の体は『崩壊』の錬金術!私は、私自身の体を賢者の石の『器』とし、超重元素をその身に降ろしたのだ!」
アルケミスの体から、原子番号119以降の、未知の元素の波動が溢れ出した。
「お前がカリホルニウムを習得するのを待っていた。それを手に入れれば、私の『崩壊の賢者の石』は完成する。さあ、その元素を私に渡せ!」
アルケミスが、変貌した腕を秀城に伸ばした。
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║ ステータス ║
╠═══════════════════════════════════╣
║ 名前: メンデレ・秀城 ║
║ レベル: 19 ║
║ 職業: 元素錬金術師 ║
╠═══════════════════════════════════╣
║ HP: 2886 / 2886 ║
║ MP: 2504 / 2504 ║
║ 攻撃力: 770 ║
║ 防御力: 1916 ║
║ 魔力: 912 ║
║ 素早さ: 761 ║
║ 賢さ: 996 ║
║ 運: 126 ║
╠═══════════════════════════════════╣
║ 習得元素: 68 / 118 ║
║ 習得融合魔法: 271 種類 ║
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║ 経験値: 1900 / 4000 ║
║ 所持金: 5500 リア ║
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