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元素の旅人 「理系社畜、異世界で元素魔法の賢者になる」周期表はチートじゃない。俺の「化学知識」が世界を救う法則だ  作者: 花咲かおる
第15巻「異界探訪と賢者の石」

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第4章: 異界『精霊界』へ

バークリウムを習得した秀城は、ワールド・ゲートの制御盤の前に立った。ゲートキーパーを倒したことで、ゲートの封印は解かれていた。制御盤には、賢者の石の魔法陣と酷似した、次元座標を入力するシステムが備わっていた。

「バークリウムは、『時空を渡る元素』…」 秀城は、バークリウムの力を解放した。彼の脳裏に、この元素界とは異なる、膨大な元素エネルギーが渦巻く世界のビジョンが流れ込んできた。『精霊界エレメンタル・プレーン』だ。

「ガリオさん、アメリ様、時空安定化フィールドを最大出力で!」 「ジンク、オクシア、ナトリ、結界の防御を!」

秀城は、ゲートの制御盤に、バークリウムの力で得た精霊界の座標を入力した。 「【次元跳躍(ディメンション・リープ)】!」

ワールド・ゲートの中心部が、眩い光を放ち、異界への扉が開いた。 「行くぞ!」

ガリオン・ハート号は、光の渦の中へと突入した。凄まじい時空の嵐が船体を襲う。アメリと秀城の安定化フィールドがなければ、一瞬で原子分解されていただろう。

どれほどの時間が経過したのか。一瞬のようにも、永遠のようにも感じられた。 そして、船は静かに、光に満ちた空間へと滑り出た。

「ここが…精霊界…」 秀城たちは、息を呑んだ。

そこは、物質的な世界ではなかった。大地はなく、空も海もない。周囲は、純粋な元素のエネルギーが、オーロラのように美しく渦巻く、魔力の海だった。空気中には、酸素や窒素ではなく、マナ(魔力そのもの)が満ちていた。

「すごい…元素の力が、直接感じられる…」 ナトリは、自身のナトリウムの力が、外界のエネルギーと共鳴し、増幅していくのを感じた。

「だが、危険だ」 アメリが警告した。「ここは、元素の力が純粋すぎる。制御を誤れば、私たちの肉体は、元素エネルギーに分解されてしまうでしょう」

「あの光を見ろ!」 ガリオが、前方を指差した。

彼らの目の前には、巨大な中性子の塊のように輝く、白銀の星が浮かんでいた。その星からは、キュリウムやプロトアクチニウムをも凌駕する、強烈な放射性魔力が放たれていた。

「あれこそが…カリホルニウム(Cf)の聖地…!」 バークリウムの主が残した記憶が、秀城に告げていた。

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