↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元素の旅人 「理系社畜、異世界で元素魔法の賢者になる」周期表はチートじゃない。俺の「化学知識」が世界を救う法則だ  作者: 花咲かおる
第13巻「賢者の石への道」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/190

エピローグ:沈黙の遺跡、ウランゴーレムの罠

ガリオン・ハート号は、レムリアの崩れかけた埠頭に静かに接岸した。都市は、数千年もの間、海の水に浸かっていたにもかかわらず、不思議なことに腐食や崩壊を免れていた。建物は、秀城の知らない未知の合金…おそらくはオリハルコンやヒヒイロカネと呼ばれる伝説の金属…で作られているようだった。

都市は、不気味なほど静まり返っていた。海水の流れる音以外、何の物音も聞こえない。

「ここが、賢者の石の在り処…」 秀城は、イッテルビウムの力で感覚を研ぎ澄ませ、周囲の魔力を探った。都市の中心部から、微弱だが、極めて安定した、強力なエネルギーを感じ取った。

「こっちだ」 秀城を先頭に、五人は慎重に遺跡の奥へと進んだ。建物は崩壊していたが、その構造は高度な技術で作られており、ウーアの世界の繁栄を物語っていた。

やがて、彼らは都市の中央広場、ひときわ大きな神殿のような建物の前にたどり着いた。神殿の奥、祭壇の上に、一つの石碑が安置されていた。

「あれだ…!」 石碑には、賢者の石に関する古代文字がびっしりと刻まれていた。アメリが、その文字を解読していく。

「…『賢者の石は、安定の島より飛来せし究極の触媒なり』…」 「『その力、不安定なる核を調和させ、元素の転換を司る』…」

「やはり…!」秀城は確信した。「賢者の石は、超重元素を安定化させるための触媒なんだ!アルケミスは、これを使って、プルトニウムを超える超重元素を兵器として安定させようとしている!」

アメリは、石碑の最後の行を読み上げ、顔色を変えた。 「『石に触れし者、アクチノイドの試練を受けよ。ウランの重圧、プルトニウムの崩壊、アメリシウムの制御、キュリウムの輝き…全ての力を示せし時、道は開かれん』…」

「キュリウム(Cm)…?まだ習得していない元素だ…!」 秀城が焦った、その瞬間だった。

石碑が、赤黒い光を放ち始めた。 「メンデレ、罠だ!」ガリオが叫んだ。

アルケミスが仕掛けた罠だった。彼もまた、この石碑を解読し、秀城たちがここに来ることを予測していたのだ。石碑の起動と共に、神殿の四方から、巨大なゴーレムたちが起動音を立てて立ち上がった。

それらは、ただのゴーレムではなかった。その体は黒曜石のように黒く輝き、その核からは、秀城が知るウラン(U)の禍々しい放射性の魔力が溢れ出していた。

「ウラン・ゴーレム…!レベル20相当が、四体も!?」 ジンクが、その圧倒的な圧力に後ずさった。

「アルケミスの置き土産か…!」 秀城は剣を構えた。「アメリ様は賢者の石の解析を続けてください!ここは俺たちが食い止める!」

秀城、ジンク、オクシア、ナトリ、ガリオの五人は、禁断の元素で作られた古代の守護者、ウラン・ゴーレムとの絶望的な戦いに突入した。


╔═══════════════════════════════════╗

║ ステータス ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 名前: メンデレ・秀城 ║

║ レベル: 17 ║

║ 職業: 元素錬金術師 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ HP: 2635 / 2635 ║

║ MP: 2189 / 2189 ║

║ 攻撃力: 684 ║

║ 防御力: 1819 ║

║ 魔力: 819 ║

║ 素早さ: 678 ║

║ 賢さ: 901 ║

║ 運: 120 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 習得元素: 66 / 118 ║

║ 習得融合魔法: 266 種類 ║

╠═══════════════════════════════════╣

║ 経験値: 1400 / 3500 ║

║ 所持金: 5500 リア ║

╚═══════════════════════════════════╝

第13巻「賢者の石への道」をお読みいただき、ありがとうございます。本巻では、新たな仲間としてアメリシウムの巫女アメリ・カレントが加わり、一行はアルケミスの野望を阻止する鍵である「賢者の石」を求めて、古代都市レムリアへと向かいました。海の元素使いガリオ・マーレとの出会いと試練、そして魔の海域での死闘を経て、ついに賢者の石の手がかりを掴みましたが、そこにはアルケミスの恐るべき罠が待ち受けていました。


【第13巻終了時点での習得済み元素(全66種)】

周期元素名 (元素記号)第1~3周期第6巻あとがき記載の24元素

第4周期スカンジウム (Sc) ~ クリプトン (Kr) (18元素) + ガリウム (Ga)

第5周期第6巻あとがき記載の10元素

第6周期第11巻あとがき記載の10元素

第7周期プロトアクチニウム (Pa), アメリシウム (Am)

(合計66元素。ガリウムを習得しました。)


【重要登場人物】

メンデレ・秀城: 主人公。元素錬金術師。Lv.17、習得元素66個。アメリシウムの巫女アメリを仲間に加え、賢者の石を求めてレムリアへ。

アメリ・カレント: アメリシウム使いの巫女。秀城の新たな仲間。強力な鎮静化と持続再生の力を持つ。ガリオ・マーレ: ガリウム使いの船乗り。秀城の実力を認め、魔の海域への航海士として同行する。

ジンク, オクシア, ナトリ: 秀城の仲間。地上での調査と、レムリアでの戦闘で秀城を支える。

アルケミス・ダーク: 元素狩りのリーダー。秀城の行動を予測し、レムリアにウラン・ゴーレムの罠を仕掛ける。


【重要語句】

賢者の石: 超重元素を安定化させる触媒とされる伝説の物質。

始まりの地 (レムリア): 魔の海域に沈んだ古代都市。賢者の石が隠されているとされる。

ガリウム (Ga): 秀城が新たに習得した、融点が低く圧力に敏感な金属元素。

魔の海域: 時空の歪みと古代の海獣が生息する危険な海域。

ウラン・ゴーレム: アルケミスがレムリアに仕掛けた罠。ウランの放射性魔力を動力源とする強力な古代兵器。

キュリウム (Cm): 賢者の石の試練に必要な、秀城がまだ習得していないアクチノイド元素。


感想等お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。