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元素の旅人 「理系社畜、異世界で元素魔法の賢者になる」周期表はチートじゃない。俺の「化学知識」が世界を救う法則だ  作者: 花咲かおる
第13巻「賢者の石への道」

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第4章: 海上の激闘とレムリアへの到達

翌日、ガリオン・ハート号は、アクアポートの港を静かに出航した。ガリオの操船技術は神業に近く、船は風と波を完璧に捉えて進んでいく。しかし、魔の海域に近づくにつれ、空は暗雲に覆われ、海は不気味なほどの静けさを保っていた。

「来るぞ…!」 ガリオが叫んだ。彼のガリウムのセンサーが、海流の急激な変化と圧力の異常を捉えていた。

突如、海面が鏡のように静止したかと思うと、次の瞬間、巨大な時空の歪みが発生し、海そのものが竜巻のように立ち上がった。

「これが…魔の海域の嵐!」ナトリが悲鳴を上げる。

「アメリ様!」 秀城が叫ぶ。 「【時空安定化フィールド】!」 アメリは、秀城から学んだプロトアクチニウムと自身のアメリシウムの力を融合させ、船の周囲の空間を安定化させる結界を展開した。時空の竜巻は結界に阻まれ、船はかろうじて転覆を免れた。

「助かった…!だが、次が来る!」 ガリオが羅針盤を見ながら叫ぶ。「海底下から、超巨大な魔力反応!クラーケンだ!」

海面が爆発するように盛り上がり、数十本の巨大な触手がガリオン・ハート号に襲いかかった。それは、レベル20に匹敵する、古代の海獣だった。

「ジンク、オクシア、ナトリは甲板の触手を迎撃!」 秀城が指示を出す。「アメリ様は結界の維持を!俺とガリオさんで、本体を叩く!」

「おうよ!」 ガリオは船の動力炉にガリウムの液体金属を流し込み、船の速度を限界まで引き上げた。「奴の弱点は、超低温と高圧だ!」

「【超低温ブラスト】!」 秀城は、窒素とヘリウムの冷気をクラーケンの巨体に叩き込む。触手の動きがわずかに鈍る。

「まだだ!奴の装甲は厚すぎる!」

「メンデレ、合わせろ!」 ガリオは、ガリウムの力で海水を圧縮し、超高圧のウォーターカッターを生成した。

「【ガリウム・プレッシャーカッター】!」 「【ホルミウム収束・原子崩壊レーザー】!」

二つの攻撃が、一点に集中した。ガリオの高圧水流がクラーケンの硬い皮膚を切り裂き、そこへ秀城の収束レーザーが撃ち込まれ、内部の魔力核を直撃した。

クラーケンは、断末魔の叫びを上げ、深海へと沈んでいった。

激しい嵐と戦闘を乗り越え、数時間が経過した。時空の歪みが収まった海域の中心に、ついに霧の中から、巨大な都市の遺跡が姿を現した。

それは、青白い光を放つ未知の金属で造られた、海に沈んだ古代都市。

「あれが…レムリア…」 アメリは、その光景を見て、息を呑んだ。「なんと…美しい…そして、悲しい場所だ…」

彼らは、ついに賢者の石が眠るという、始まりの地へと到達した。

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