第3章: ガリウムの試練と魔の海域への出航
ガリオの試練は、ガリオン・ハート号の船倉で行われた。そこは、ガリオがガリウムの力で作り出した、複雑な迷宮のようになっていた。床も壁も、ガリウムが薄くコーティングされており、彼の意思一つで液状化したり、固まったりするトラップルームだった。
「試練は単純だ。この部屋の奥にある『深海の羅針盤』を取ってこい。ただし、俺は本気であんたを妨害する」 ガリオは部屋の入り口で腕を組んだ。「仲間は使わせん。お前一人の力で、俺のガリウムを突破してみせろ」
秀城は、一人で部屋に足を踏み入れた。
試練が開始された瞬間、秀城の足元の床が液状化した。ガリウムが溶け、秀城の足を捕らえようとする。
「【飛翔】!」 秀城はアルミニウムの力で宙に浮き、液体金属の罠を回避した。しかし、ガリオは壁からガリウムの触手を伸ばし、空中の秀城を叩き落とそうとする。
「【チタンシールド】!」 シールドで触手を防ぐが、その衝撃は重い。ガリウムは液体でありながら、高速で動く際は金属の質量を伴っていた。
「それだけか、全元素習得!ガリウムは圧力にも敏感だ!俺の力は、お前の防御の一点に集中する!」 ガリオは、ガリウムの圧力を高め、液体金属の槍として秀城のシールドの一点に集中させた。シールドに亀裂が入る。
(まずい…!防御だけでは突破できない!) 秀城は、ガリオの言葉とガリウムの特性を反芻した。 (融点が低く、圧力に敏感…そして液体金属。この特性を逆手に取るには…)
秀城は、ガリオの液体金属の槍を避けながら、自身の魔法を構築した。 「ガリウムが融点の低さを利用するなら、俺は『絶対零度』に近い冷気でそれを封じる!」
「【多重融合】!窒素(N) + ヘリウム(He)!」 秀城は、窒素を冷却媒体とし、ヘリウムの超流動性を利用して、液体窒素よりもさらに強力な超低温冷気を生成した。
「【超低温ブラスト(クライオ・ブラスト)】!」 冷気がガリオの液体金属の槍を直撃する。ガリウムは、その融点の低さゆえに、超低温に対して極めて脆弱だった。液体金属は一瞬で凝固し、氷の彫刻のように砕け散った。
「なっ…!俺のガリウムを凍らせただと!?」 ガリオが驚愕する。
「あんたのガリウムは、圧力に敏感だと言ったな。なら、こいつはどうだ!」 秀城は、凝固したガリウムの破片に向かって、オスミウム(Os)の力を融合させた。 「【超重力プレス(グラビティ・プレス)】!」 オスミウムの超高密度の力が、凝固したガリウムの破片に極限の圧力をかける。ガリウムは、イッテルビウムの精度で制御された圧力によって、金属の弾丸のように圧縮され、ガリオ自身に向かって撃ち返された。
「くっ…!俺の元素を逆利用するとは!」 ガリオは、自身のガリウムの壁で辛うじて弾丸を防いだが、その威力に後ずさった。
秀城は、その隙を見逃さなかった。 「【超光速発動】!」 イッテルビウムの力で加速し、ガリオの防御をすり抜け、部屋の奥にある「深海の羅針盤」を手に取った。
「…参った」 ガリオは、汗を拭い、潔く両手を上げた。「まさか、ガリウムの特性をここまで完璧に逆利用されるとはな。あんたの元素への理解度と、その応用力…本物だ」
ガリオは、秀城の才能を認め、彼にガリウムの元素を授けることを決意した。
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║ 元素習得 ║
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║ 【ガリウム(Ga)習得】 ║
║ 原子番号: 31 / 習得数: 66 ║
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║ ステータス上昇! ║
║ 素早さ:648→678(+30) ║
║ 賢さ:871→901(+30) ║
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║ 重要!融合魔法解放! ║
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║ 【ガリンスタン(液体金属装甲)】 ║
║ Ga + In + Sn (ガリウム+インジウム+スズ)║
║ コスト:120MP ║
║ 効果:体表を液体金属で覆い、物理攻撃を滑らせ、魔法ダメージを拡散させる。║
║ ※インジウム(In)、スズ(Sn)習得後に完全解放║
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║ 【超低融点合金】 ║
║ Ga + Cs (ガリウム+セシウム) ║
║ コスト:80MP ║
║ 効果:極低温でも液体状態を保ち、氷結魔法を無効化する熱伝導体を作り出す。║
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║ 経験値+300! ║
║ 経験値:1100→1400/3500 ║
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「約束通り、魔の海域へ連れて行ってやる」 ガリオは、秀城たちを甲板に促した。「だが、準備に一日かかる。その間に、あんたたちも覚悟を決めとけ。あの海は、この世の地獄だ」
秀城、ジンク、オクシア、ナトリ、そしてアメリ。五人の仲間と、最強の船乗りガリオ。彼らは、賢者の石が眠るという古代都市レムリアへ向け、ついに魔の海域へと出航の準備を整えた。
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