5.テライトの自宅で
ソレオが案内してくれたのは、3階にある部屋だった。
さっきのテライトの自室は2階にあって自室兼執務室のような部屋で、広い部屋の半分が天蓋つきベッドとかおいてあって、もう半分が本棚と机が置いてあった。もちろん天蓋つきベッド。
私の部屋(?)は品のよい物がたくさん置いてあり、いかにも金持ちだと言うことを主張しているようだ。
「浴場はこの部屋から見て右の突き当たりにあります。お着替えはここに置いておきます。」
ソレオはそういって退出していった。
「うーん。お風呂行こっかな。狩猟小屋ではシャワーだけだったし。」
私は、御風呂に行くことにした。
浴室を見るととても広く豪華だった。
石で作られていて、所々装飾がされてある。
「うわー。」
もはや、棒読み。
シャンプーと石鹸はとても良いにおいがしててとても気に入った。
「これ着替えって....」
着替えを見ると、ネグリジェのようなものだった。色は薄い青で少し装飾がある。
「似合わないと思うんだけどな。」
だが、着替えがそれ以外ないのでそれを着る。
暇だったので、メイドさん達と談笑している。
「アイ様は、うらやましいですわ。その綺麗な髪と目をお持ちになられて、その上可愛らしいなんて。」
「そんなことないですよ。メイドさん達だってかわいいし美しいです。」
「いえいえ、アイ様の方が....」
「いえいえいえ、メイドさん達のほうが.....」
こんな感じだ。
その会話のなかで聞いたテライトの事をまとめると、
・貴族の中でも立場は上の方。侯爵
・国王の学友ということは本当。たまに国王が遊びに来るらしい。(それで良いのか、国王)
・精霊の民の血は薄いが有能な癒しの術士である。
・狩猟が好き。森の民という名を持っているだけあるということ。
・かなりの節約家
「今日は、お話に付き合っていただきありがとうございました。」
私はメイドにお礼を言う。
メイド達は笑って
「いえ。私達こそ。アイ様のお話しはとてもおもしろく興味深いものでした。よければ、またいつかお話ししてください。」
メイドさん達と別れ、自分の部屋に行き時計を見るともうそろそろ夕飯の時間だった。
補足。この世界の文字は私が精霊の民となってから読めるようになったので、もとの世界の文字ではない。
「アイ?ご飯だよ?」
テライトが迎えに来てくれたようだ。
「ゴメン、すぐ行く。」
部屋から出て、テライトの横に並ぶ。
テライトは私の格好を見て、顔を横にそらしていた。
「どうしたの?」
不思議に思って尋ねるけれどもテライトは
「何でもない。」
といい続けている。
まぁ、何でもないなら大丈夫かな。
夕飯はとても豪華....ではないが、一般家庭に比べとてもおいしかった。
「....おいしい」
私が思わずそう口に出すと、テライトは嬉しそうに笑った。
「それはよかった。他のも食べてみて。」
どの料理もとても美味しく、飽きることがなかった。
「がっはっは。そこなお嬢ちゃん、嬉しいこと言ってくれるじゃないか。」
いきなり聞こえたその大声にとても驚いた。
テライトは頭を抑えながら
「ラガンさん、もう少し小さい声でお願いします。驚きますので。」
と不満そうにいった。
「アイ、この人は料理長のラガンだ。」
「おう、よろしくな!」
元気の良いマッチョ....もとい筋肉質なおっちゃんがいた。
「よ、よろしくお願いします。」
戸惑いながら私はラガンさんに挨拶をした。
そんなこんなで、今日は終わった。
明日、国王謁見頑張ろー。




