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4.王国の街へ

「精霊術を使えるようになったし、もうそろそろ街へ出ようか。」


テライトがそういった。落ち込みから復活したようだ。


「うん!!」


私は、即答した。


私は街へ行くのがとても楽しみだった。精霊の民の国は王制ということを聞いていたので、日本では見られない景色が見られると思っていたから。



「じゃ、支度してくるから少し待っててね。」


しばらくするとテライトは弓矢とリュックを持ってきた。


「いこうか」


狩猟小屋を出発し、山を降りて街に行く。途中、獣をテライトが狩っていた。そして毛皮と肉に解体していた。私は、最初吐きそうだったけど慣れた。


「ここが、僕達精霊の民が暮らす国ラーセンバルクの首都、フェルネルトだ。」


「....凄い。」


フェルネルトはとても広く、遠くに大きな時計塔とお城が見える。建物は西洋風で、豪華だ。

広場と思わしきところはとても賑わっていて、時々獣耳の人が見える。

ファンタジーだなぁ。


テライトは近くにあった、少し小さめの建物に入っていった。

私は、あとについていく。


「ただいま」


「お帰りなさいませ。当主様。」


執事とメイドがいた。


「えーー!」


驚いた。まさか、テライトが貴族だったって、誰も予想してなかったよ!?


「当主様、そのかたは?」


「あぁ、僕が狩猟してた時にね、ジオルグに襲われてたのを助けたんだ。"世界を航る者"のようだし連れてきた。」


そんな私をよそに、テライトは執事と会話を交わす。


「アイ、この人は執事のソレオだよ。」


テライトはこちらを向きいたずらっ子のような笑顔を見せた。


「アイ様でございますね。ソレオと申します。ご用がありましたら、何なりと。」


本物の執事さんでした。


「アイ、明日国王に会う予定だ。あの人はおおらかだから、礼儀とかあまり気にしなくて良いよ。」


テライトの自室に案内され、そういわれる。


「はい!?」


どれだけ爆弾発言をするのだろう。頭がいたくなってきた。



「世界を航る者が来たことを報告しなければいけないし、精霊の民の名を報告しなければいけないから」


そんな理由があるのか。けっこうマメな王様だな。

それよりも国王様をあの人と呼んでも良いのか?


「それは分かりましたが、国王様をあの人と呼んでもよろしいのでしょうか?」


テライトが貴族とわかって、言葉遣いが固くなる。


「あぁ。国王は僕と学友だったんだよ。今でも交流がある。それと言葉遣いはいままでと同じで良いよ。」


テライトがだんだんと凄い人になっていく。

まぁ、言葉遣いは許可もらったんでそのままでいっか。


「アイ、今日は僕はちょっと仕事がたまってるからソレオに部屋案内してもらって。お風呂入りたかったら入ってもいいよ。今日はゆっくり過ごしててね。」


テライトがそう言うと執事ソレオがどこからか出てきた。

え!?気配なかったよ!?


「かしこまりました。アイ様こちらです。」


そういうソレオに戸惑いながら私はついていった。




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