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敵さんサイド(短いけど)
一つ繭がどこかで消されてしまったようだ。
「はぁ。一つだったらどうにもなるんだけど、他のも消されてしまったら面倒だな。」
頭を掻きながら、青年はつぶやく。だが台詞とは対照的にその顔には、楽しそうな笑みが浮かんでいる。
「巫女を潰すか?いや、それだったら楽しくはないなぁ。」
青年は自分にとって楽しい舞台を準備している。
そこに少年が来た。
「…?何をしてるんだ?」
不思議そうに青年を見上げる。
青年は前より身長が伸びた少年の頭を撫でた。
「いや、楽しいことないかなと思ってたんだよ。」
少年はため息をついて、青年を見た。
「いつも楽しそうだけどね。」
はははと青年は笑い、大陸の地図を見る。
「そんな事はないよ。いつも楽しく過ごすために一生懸命だ。」
大陸の地図の上で駒をいくつか動かす。特に規則性はなく、ほぼなんとなくで動かしているようにみえる。
「お、一つ繭が孵った。見に行くか?」
少年に向けて、青年は手を差し出す。男の子は嬉しそうにその手を握る。
「行く!今度はどんな子かな。」
楽しげに少年は言った。
「さあね。出来るなら人型がいいね。」




