48.お出かけ
まったり回。
ストーリー進まねぇ
アルト先生から外出の許可を貰ったので、久々に街に出る。
テライトには何も言ってない。
「エルト。もういい?」
「まだ、もう少し待って。」
エルトの私服を借りることになったが、私が決めるとどうしても地味系の物になってしまう(エルト談)から、エルトが選ぶ事になった。
「これもいいな。」
そう言って、スカートを私に着させる。エルトは頷いている。決まったようだ。シャツとかは数枚重ね着だ。外は少し肌寒い。
「次は髪型だね。」
「髪型はいつものでいいよ。」
だけど、私が髪を括るとエルトが少し手を入れてふんわりとした見た目のポニーテールにした。
「さてと、髪飾り……。そっか。アイは髪飾りとかほとんど持ってなかったね。街で買おっか。」
エルトの目が光っている。
……長くなりそうだ。
「テーヌ?準備は?」
「出来てるよ。よっと」
テーヌがベッドから飛び降りてきた。スカートではなく、長ズボンを履いている。
「テーヌー。下を見ろー。」
エルトが見えなくなったと思ったら、テーヌの下敷きになっていた。意外とエルトは頑丈なので心配はいらないが。テーヌは狙ってやってるのではないのだろうか。
「あぁ、ごめん。見てなかった。」
普通に謝っていたので、今度のは偶然らしい。
「じゃあ、行こうか。」
とりあえず2人の手を引いて、部屋を出る。今日は休みで、まだ早い時間なので、寮ですれ違う人は少ない。
「まずどこ行こうか。」
装飾品専門の店、服屋、スイーツ店、パン屋。いろいろな店が立ち並ぶ道を歩いている。
まだ、朝ごはんを食べていないので何か食べたいなぁ。
そう思っていると、テーヌが何かを買ってきた。
「とりあえず、3人分。クロワッサン買ってきたよ。」
「ありがとう。」
「おいしそうだね。でも、テーヌ。これで足りるの?」
テーヌは大食いだし、エルトも気をつけないとずっと食べてる。
「歩きながらなんか買うから大丈夫ー。」
エルトが、いつの間にか装飾品店に入っている。中で色々物色しているようだ。目つきがこわい。
「テーヌ、エルトのところ行こうか。」
「ん。わかったー。」
「うーん。アイにはこれかな。」
星型の飾りが着いた頭飾りをつけられる。これでいくつ目だろう。
「アイの黒髪に合うものがなかなかないな。ブローチか首飾りにしようかな。」
テーヌは飽きたようで、他のところに行っている。うん。私ももうそろそろ飽きたな。
「あれ、アイじゃないか。何してるんだ?」
「あ、コルザ。」
コルザが驚いた顔でこちらを見る。対する私はたぶんかなり疲れきった顔をしてるだろう。事実、とても疲れる。エルトの相手。
「コルザ、アイにはどれが似合うと思う?」
「ん?俺は装飾品はよく分からないな。」
エルトがコルザに聞いているが、コルザは装飾品とかつけているイメージがない。コルザもよく分からないと言っている。
「で、どうしてコルザがここに?」
「ん?ああ、こいつの付き添い。」
コルザが指差したのは、コルザより少し小さい男の子。緑髪、水色の目。精霊の民には珍しい色だ。
「その人は?」
「王宮で働いてる庭師の子だ。俺と幼なじみなんだ」
「庭師の弟子の、クドルと言います。」
庭師かぁ。テライトの所はテライト自身が庭の手入れとかしてたし、庭師は初めて見る。クドルは礼儀正しく、真面目なタイプらしく、コルザの幼なじみと言っていたけど、敬語で接している。
「クドルさんは、礼儀正しいんですね。」
「いやいや、こいつ結構失礼だぞ?普通に俺に貴方は馬鹿ですかって言うぞ?」
「いえ、気のせいですよ?(棒読み)」
思いっきり棒読みで返したな。そして、コルザ、君は馬鹿な所もあるから、クドルは正論を返している。
「アイ、同意しなくていい。」
「何もいってないけど」
心読みやがった。
クドルに目を向けると、コルザが見えない角度で親指を立てている。あ、この子もイイ性格してるのか。
「クドルは何しに来たの?」
「恋人の誕生日プレゼントを買いに来ました。」
おぉ。恥ずかしがることもなく即答だな。
「なるほど。アクセサリーとかは向こうに可愛いのが沢山あったけど。」
「助かります。可愛いのとかよく分からなくて。」
クドルとコルザが店の奥に行った。
ちょうどエルトが何かを買ってきたようだ。
「髪飾りと、お守り?」
「うん。これなら似合うかなって思って。お守りはテーヌに。」
なんとなく嫌な予感がするんだよね。と、エルトが言う。エルトの予感は当たるかわからないが、テーヌに渡すため、外に出た。
「遅かったねー。ん?お守り?」
「うん。テーヌのだよ。」
「わぁ。ありがとう!」
テーヌはアイスを食べながら待っていたが、少し汚れてる気がする。乱闘後かな?と言うくらい汚れている
まあ、何も言わないので問題はほぼないのだろう




