47.遺跡
ポケ〇ンG〇始めました!ポニー〇、とても可愛いですよね(´▽`*)
蟻の魔物を倒しながらアルト先生の案内で進んでいく。かなり森の奥にきた。相変わらず、魔物は多い。
「っと、ここのはず。」
アルト先生が足をとめた。前には古い石造りの明らかに人工物と思われる建物がたっていた。
「どこからどう見ても遺跡ですね。」
エルトがしみじみと建物を見る。中は暗くて、奥までよく見えない。
「シュレム遺跡。ほとんど人が立ち入らないんだ。だから、巣になったのかな。」
テーヌが言う。
たまにテーヌ、物知りなんだよね。
「じゃあ、行こうか。」
特に気にせず、アルト先生が入っていった。私たちも、アルト先生についていく。
……アルト先生は術使いだから後ろの方がいいと思うんだけどね。
それにしても、巣に近づく事にマナが濃くなっていっている。巣の中はどんな状況なんだろう?
「……不気味なほど、何もいない。」
アルト先生がぽつりと言う。そのとおり、私達が巣に入ってから魔物を倒したのはせいぜい10匹程度。巣に行く前は、魔物が大量にいたはずなんだけど。
「最奥に何かいるのか?」
「それは嫌な状況ですね。」
エルトが嫌そうな顔をして、遺跡の奥に視線を向ける。だが、暗くてよく見えない。
「でも、行くしかないよね!」
なんとなく、テーヌの目がキラキラしているような気がする。ここにも戦闘狂が。
「テーヌ、目をキラキラさせてるけど、そういう状況じゃないからね?」
一応、注意しておくが、テーヌはマイペースなので、あまり変わらない。アルト先生が苦笑した。
私の目にマナが映っている。だが、普通のマナではなく、何か嫌悪感を抱かせるようなマナだ。
「はぁ。さぁ、皆行こうか。」
アルト先生がため息をつき、最奥に向かう。
やはり最奥は暗く、ぎりぎり周りの3人が見えるぐらいだ。光がないと辛いが、見た感じ精霊の姿がない。
「うーん。ダメみたい。精霊が来ない。」
「えー!?精霊ってどこにでもいるのではないんですか?」
テーヌが驚いたように言う。
「基本いるんだけど、居ないところが稀にあるね。条件はよく分からないけど。」
……今、マナを操ったら光は出せる。けど、エレウカにあまり使うなって言われているからなぁ。
「わしが術を使うよ。でも、維持のための力もいるから、戦闘中あまり術は使わないよ。」
「わかりました。」
アルト先生のそばに光の玉が現れる。その玉は移動して、私たちの前に浮く。他にもいくつかが浮いている。
「これでいいかな。」
改めて、いくつかの光の玉を動かして周りの様子を見る。広い部屋のようだ。周りは石の壁だが、一部石の壁が途切れていて土が見える。埋もれているようだ。
「祭壇?」
アルト先生が、祭壇らしきものを見つける。かなり古そうだ。僅かに布の切れ端が残っている。
「特になにもなさそうですね」
エルトが周りを見てそう言う。
が、私が見つけてしまう。
……大きい繭を。
「これは……?」
その繭は少しだけだが、確実に動いている。生きている。
「何かよく分からないものだね。でも、魔物の類だ。今の内に燃やしてしまった方がいいかもしれない。」
アルト先生が深刻な顔でそう言う。その視線の先に人型の何かがあった。
「人の死体?」
エルトが言う。その声は少し震えていた。
「みたいね。これは、冒険者の証のカード。この人は冒険者だったらしいね」
アルト先生が冷静に落ちていたカードとその死体を見比べる。
私も死体を見てみる。少し吐き気がしたが、首元に二つの穴が見えた。
「この穴は?」
アルト先生も、気づいたようでその穴をじっと見た。
「体液を啜るタイプの魔物。知能はこの手のタイプは低い。でも、やはりこの繭は燃やしてしまった方がいいね。」
「でも、どうやって?」
ここには精霊は居ない。つまり精霊術は使えない。先生も、光の術を使っているのであまり強いのは出せないはず。
「そうね…。ものは試しだ。術をアイさんに移動させてみる。」
「へ?」
術の移動?そんなことできるのだろうか?
アルト先生が私の手を握る。その手を通って、力が流れてくるような感じがする。特に、痛みとかはなくただ流れてくる。
「おお。成功!あまり抵抗はないね。適性が高いのかな?」
嬉しそうなアルト先生が私の手を離す。光の玉はまだ浮いている。試しに一つの玉を動かしてみる。
「アイさんすごいね。エルフと祖先が共通する精霊の民の純血に近そうだったから、成功すると思ってたんだけど、もう操れるとはね。」
ははは。精霊の民かどうかも怪しいところですけどね。
「あ、ありがとうございます?」
アルト先生が、繭を見て術を使う。繭に火が絡みつき、燃やしていく。
グォォォォ
低い声が聞こえたがすぐになくなった。同時に嫌悪感を抱かせるマナも霧散していく。
「これでよし。うん。なんとなく空気が軽くなった。光の玉はそのままで、ここ出ようか。」
アルト先生が私達に笑いかける。
……今度は私が光当番らしい。
「ふぁー。疲れた」
テーヌが武器をしまい、伸びをする。
「今日はありがとう。明日、外に出る許可を出すよ。」
「ありがとうございます。」
アルト先生が報告書をまとめながら、許可を出してくれた。
……あの遺跡。どこかで見た事あるような?
気のせいかな。




