21.国の外へ
やっと、異世界のあるある魔法の転移が出てきました。かなり時間がかかってしまった(;・ω・)
テライトの家で過ごすこと数日。やはり、メイドさんや執事さんが過保護だ。貴族はこんなものなのかな?ということをテライトに聞いたら、違うと言われた。なら、どうして皆さんこんなに過保護なの?皆に聞いたけど、可愛いからとしか返ってこない。
「アイはさ。国の外に出たこと無いよね。出てみたい?」
テライトから突然そういわれ、反射的にうなずいた。
「即答だね。だったらさ、僕についてくる?ちょうど、魔法の国に用事が出来たから。」
「でも、魔法の国は遠いと聞いたけど。どうやって行くの?」
精霊の国と魔法の国はかなり離れている。馬車でいって10日以上かかり、往復で長期休暇がほぼ終わってしまう。
「転移陣で。」
「転移陣?」
初めて聞いた。転移陣という単語。あれかな?ワープできるもの。
「この国の魔法の民に頼んで、転移陣を書いてもらって、それで魔法の国へ行く。大抵の魔法の民は使えるんだ。」
「なるほど。いつ行くの?」
「今日」
かなり、急だな。テライトは直前にしか言わないから、慣れているが。今の服装はゆったりとしたドレス。コルセットは使っていない。コルセットを使うのは、王様に正式に挨拶するときや、式典の時だけだ。
「まず、着替えからしてね。」
そういわれて着替えたのは、どちらかというと、もとの世界に有るような服だ。フワッとしていてワンピースに似ている。
「これは、魔法の民の服のデザインを真似て作られたものなんですよ。」
メイドさん達がリボンを着けながら教えてくれる。私の他にも転移者が居るのかなと思ったけれど、魔法の民の服のデザインだから、かなり前だよね。
「よくお似合いですよ」
「ありがとう。」
ちなみに、メイドさん達から、敬語を付けないでと言われたので、口調には気を付けている。
「着替え終わったようだね。じゃあ行こう。」
にこりと笑って、自然に私の手をとる。いきなりの行動だったので、顔が赤くなりそうだったが、我慢した。そうだった。今日は兄妹として行くのだった。余り似てないけれど。まあ、義妹という設定なのでいいか。
「テライト兄様でいいのかな?」
お返しに、笑顔で言ってみる。すると、テライトは照れたように顔を背けた。ふん。どうだ。
「....それでいい。」
顔を背けたままだったけど、返事が聞こえた。テライトいじりおもしろい。
私達が向かったのは、普通の民家のようだ。民家といっても、かなりいい家だ。
「テライトさんじゃないか。久々に転移陣を使うのか?」
魔法の民と思われる女の人が、こちらを向いた。
「ああ、そうだ。」
女の人が私に気づいた。
「お、かわいい子じゃないか。その子は?」
いかにも興味津々な様子でこちらにきた。
「私はアイです。」
「一応、義妹だ。」
テライトが補足をする。ここから義妹設定でいくようだ。何かいきなりぎゅーって抱き締められた。
「義妹か。親が居ないんだね。」
助けを求めてテライトを見たけど何も言わない。
「私はもう17なので、大丈夫です。」
恥ずかしいので何とか抜け出そうとしたけど、無理でぎゅーとされ続けていた。
「じゃあ、魔法の国へ行くか。あ、アイ。自己紹介してなかったね。私はリリアよろしく。」
リリアさんから解放されたのは、しばらくたってからだった。魔法の国へリリアさんも付いてくるみたい。リリアさんが案内してくれたのは部屋の奥。床に、白い陣がかかれている。何か文字のようなものが書かれている。
(日本語?)
その文字は日本語で書かれていた。
「どうしたの?」
「いえ、何でもないです。」
リリアさんが聞いてきたけど、私はその日本語を気にしないことにした。
「じゃあ、行くね。"トレード"」
何故に交換?
私たちの周りに、光の筒が現れる。足元で魔方陣が光っている。少しあとに浮遊感がした。
「ついたよ。」
私達がたっていたのは、どこかの建物のなか。さっきの民家の中と様子が違う。建物を出ると、そこには違う景色が広がっていた。
さてさて、舞台が魔法の国へ移ります。




