↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インセクト・ウォー  作者: 総督琉
最終章
102/136

最終章第10話 たとえ偽りに支配されても

「焔火災(エクス・フレイム)」


 アーサーの聖剣から放たれる火炎は、剣山のふもとで待機していた火蟻を黒焦げにしていく。


 円卓騎士団の出現により、火蟻は一気に体制を崩す。


「クレイモア王。既に最前線が突破されました」


 戦場に響く焦りの声。

 クレイモア王は額から汗をポロっと流す。


「クレイモア。ここは私に任せてもらえるかしら?」


 ただ焦り困惑するクレイモアの前に、一人の少女は現れた。

 その少女は信頼されているらしく、クレイモアは彼女が現れた瞬間に全ての希望を託した。


「さあて、行くわよ、〈焔の矢〉」


 重い空気が漂う世界を、彼女たちはたった一刀で切り開く。


 ーー第二前線にて


「焔火災(エクス・フレイム)」


 アーサーの聖剣から放たれる火炎は、突破された最前線を見て困惑している火蟻にとどめを刺す。

 森の中を駆け、トカゲに乗った円卓騎士団は頂上を目指す。


「マーリン。あいつの言っていることが本当だとしたなら……行くしかない」


 アーサーは次々に敵を撃破していくが、アーサーの火炎を受け止めた者がいた。

 アーサーたちはトカゲを止め、その少女を見る。


「私はアプレシア。〈焔の矢〉総指揮官であり、火蟻の女王の娘である」


 アプレシアが握る剣には、かすかに炎がわき出ている。


「なるほど。まさか火炎を操る剣がもう一つ存在したとはな」


「点火(イグナイテッド)」


 アプレシアの剣には紅に染まる炎が出現する。

 アプレシアはその剣をアーサーに向け、技を放った。


「地獄業《インフェルノ・フレイム》」


「焔火災(エクス・フレイム)」


 両者の剣から放たれる火炎は、互いの炎を打ち消し合った。

 黒煙が視界を覆うと、両者は暗い漆黒の中に身を投じることとなった。


 アーサーは目をつむり、己の勘を頼りに神経を研ぎ澄ます。


「地獄業《インフェルノ・フレイム》」


 アーサーの右側から襲ってきたアプレシアの火炎。


「焔火災(エクス・フレイム)」


 アーサーは剣を振るって火炎を消失させる。

 アプレシアは数歩後退し、遠距離からアーサーに攻撃を仕掛ける。


「地獄鳥《インフェルノ・ショット》」


 紅色の火炎の鳥がアプレシアの剣から放たれ、アーサーの腹部目掛けて飛んでくる。

 だが水の鮫が鳥に衝突し、火炎を消失させた。

 アプレシアは横やりを入れた者を見る。


「貴様。名は?」


 槍を持った男は答える。


「俺はランスロット。円卓騎士団三大騎士の一人だ」


「まあいい。お前ら二人でかかってこい」


 アプレシアはそう挑発するが、アーサーはそれにのらない。

 アーサーはトカゲを走らせ、頂上を目指す。


「アプレシア。君の相手は俺が担当する」


「気安く名を呼ぶな。地獄業《インフェルノ・フレイム》」


「湖壁(アロン・ウォール)」


 水の壁がランスロットの前に現れ、火炎はすぐに蒸発する。

 ランスロットはトカゲからおり、アプレシアに一歩一歩と歩み寄る。


「〈焔の矢〉の総指揮官、少しの間だけ時間稼ぎをしておこうか」


 ランスロットは準備体操と槍を頭の上で回転させ、両手でしっかりと構える。


「さあ。どこからでもかかってこい」


 数秒の沈黙の後、二人の男は剣を振るう。


「地獄超新星(インフェルノ・ノヴァ)」


「湖十字架《アロン・サクリファイス》」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。