スタンピード IV と 最終判決
左腕の痛みに耐えつつ書きました。痛いです。夢狐です。
スタンピード長くね?あっ僕次第か。
さて、逃げちゃダメだと意気込み、転移で戦場に来たはいいけど、どうしたものか。
僕は今戦場の上空にいる。まず部屋で自分に【パーフェクトアンノウアブル】で僕の気配を完全に断ち、その後【転移魔法】で戦場まで来て、【飛行】で上空まで上がった。今僕は誰にも気付かれることなく、戦場を俯瞰して見てるわけだ。
上から見ると、戦況がはっきりわかる。正直言って、父さん達が劣勢だ。有象無象の魔物は冒険者と騎士でも何とかなるとして、問題はアイツらなんだよねぇ…
視線の先にはベヒモスとそれを相手する父さんと母上がいる。SSの魔物だろうと類まれなる戦闘能力と息の合ったコンビネーションで危なげなく倒せてしまう二人でも、目の前のSSSのベヒモス三体はキツいみたいだ。いやまあ当たり前だが…逆にあれを簡単に倒れたら神にだってなれるのではないかと思える。
さてどうするか…消すか?数は多いが極級か神級魔法なら1発で終わるだろう。しかし消すのが勿体無いのもいんだよな。ベヒモスなんかがそうだ。奴はいい素材になるだろう。後その後にいる、森の上をぐるぐる飛んで現状は戦闘参加の意思を見せていない邪老龍もかなりいい素材が採れるか。その他にも有象無象の中でも、いいのはいる。全て消すのは…いやそんなこと言ってる場合じゃないな。やるか。
――――――――――――――――――――――――
ユテスがベヒモスの一体へと向かっていく。
「ふぅ…【十二連斬】!」
十二の斬撃が一斉にベヒモスを襲う。いくつかがベヒモスの硬い鱗を突き抜け傷をつける。
「グルアアアア!!!」
ダメージを与えられ、ベヒモスの瞳に憤怒の色が見える。ユテスに向かって突進してくる。それをユテスがギリギリで避けると、また戦技を放つ。
「【十四連斬】!」
今度は十四の斬撃がベヒモスに迫り来る。しかしベヒモスの鱗が紫色に光り、斬撃をすべて弾く。
「ちぃ!【硬化】か!」
【硬化】、皮膚や甲羅、鱗等の硬度を上げるスキル。元々硬度の高いベヒモスの鱗が【硬化】されれば、いくらユテスの戦技でも突き抜けるのは厳しいだろう。
「ユテス!離れて!ーーーー【フロストオーラ】!」
ユテスがベヒモスから離れるとマリアが【フロストオーラ】を放つ。冷気がベヒモスを襲い、動きが鈍くなる。そこにすかさずユテスが戦技を叩き込む。
「戦技併合!【十二連斬】【十四連斬】、【二十六連合斬】!」
【十二連斬】と【十四連斬】の戦技併合による【二十六連合斬】。二十六の斬撃が合わさり、一つになりベヒモスに衝突。【硬化】を突き抜け首をはね、ベヒモスが倒れる。
「はぁ…はぁ…倒したか」
「えぇ、しかし後二体いるわ」
「ちぃ…悪夢の様だな」
「体力は持ちそう?」
「正直キツいが…何とかなるさ。マリアは?魔力は持ちそうか?」
「ええ、一応は」
「そうか、なら行くか!」
二人は騎士や冒険者達が必死に抑えている他のベヒモスの元へと向かう。その時ーー
「な、なんだ、あれは!!」
騎士の一人が上を見てそう叫ぶ。二人も上を見ると、そこには今にも落ちてきそうな巨大な光の塊が浮かんでいた。
――――――――――――――――――――――――
「さて、やるか」
僕がこれから放つのは聖属性神位魔法の一つ【最終判決】。使用者が悪と判断した相手を消滅する強力な魔法。今回は邪老龍以外の魔物をターゲットに放つ。しかし全力でやると、国全体を包む程の威力になるのでかなり加減しなければならない…面倒だ。でもちゃんとしないと国から魔物が消え去ることになる。それは駄目だ。
「ああ…やっぱ勿体無い…いや覚悟を決めろ僕!」
下に手を向け、【ファイナルジャッジ】を唱える。僕の少し下でどんどん光が集まっていく。それはかなりの大きさとなり、下の騎士や冒険者、魔物達も気づき、ザワつく。元〇玉位の二倍程の大きさになった所で魔法が発動し、戦場に光が落ちた。
「凄い衝撃だな。皆大丈夫だろうか?」
次第に光が収まると、そこには騎士と冒険者、そして両親だけが立っており、ベヒモスも含め魔物達は一体も残っていなかった。
「消えたか…強力すぎんだろ!…まあしかしこれで一安心だな。後は、あれだな」
僕は森上空を飛びつつ、魔物のいなくなった戦場を睨む邪老龍に目を向ける。
「こいつを倒せば…終わりだ!」
僕は【アイテムボックス】から夜桜を取り出し、邪老龍へと向かっていった。
次回、VS邪老龍です。
スタンピード編は後1、2話で終わります。多分ね?
今回はここに『神転生』とは違うの書こうか。毎度の如く、飛ばしたい人は飛ばしてください。
では先に感想、ブックマークお待ちしてます。
題『創造主の異世界冒険記』第一話
目を覚ますとそこは森だった。見渡す限り木木木、木ばっかだ。
「来てしまったか…久しぶりだなぁ、2年ぶりくらいか。」
ここは異世界、そして僕が創造した世界だ。皆さんいきなりの展開で何がなんだか分かんないでしょうし、まずは何故こうなったのかを説明させていただきます。
まず俺は春沢 琉兎といいます。実は俺には生まれつき特殊な能力を持っているのです。
それは…【創造】と【消滅】。
どちらも読んで字のごとく、生み出し、消す能力だ。
詳しく説明すると、
【創造】:ありとあらゆる物を無制限に創造する事が 可能。本来存在しないものでもイメージさえしっかりしていれば創造出来る。
【消滅】:ありとあらゆる物を無制限に消滅させる事が可能。その気になれば世界を消滅させる事が容易に出来る。
この能力を使い今まで色々と創り、そして消してきた訳だが、最高傑作とも呼べるのが今俺がいる異世界アルテナイトである。何度か世界を創造した事はあったが、毎回完成した直後に大災害が起きて世界ごと消えてた。だが、今回は消えずに栄えている。
さてここからは現状の話をしよう。まずはじめにここは俺が創った、だから何時でも好きな時に来ることができるのだが、今回に関しては自分の意思で来たわけじゃない。
30分前ーー
俺は部屋で瞬間青年キャンプを読んでいた。セイキューという架空請求詐欺のマンガが面白かったというどうでもいい情報を言ってみる。大体読み終える頃だっただろうか。突如俺の部屋を覆うほどの大きさの魔法陣が現れ、眩い光を放ち僕を飲み込む。収まる頃には部屋には魔法陣も俺の姿もなかった。
気が付くと俺は雲の上にいた。そこには見覚えの家が立っている。瞬時に俺はここが何処か理解した。
家の扉が開き中から人が出てくる。ロマンスグレーといった雰囲気の渋いおっさんだ。
「久しぶり、親父」
「ラグヴァ様と呼ばんか!」
そうこのおっさんは俺の親父であり、最高神と呼ばれる神様だ。名はラグヴァ。そしてここは神々の住む場所神界である。
俺は取り敢えず何故ここに来たのかを聞く前に、親父の家に入る。親父の家は外見はまるでホワイトハウスかのようだが、中は日本の和の様式になってる。
外見に似合わない茶の間のような部屋に入り、座布団にあぐらをかいて座る。親父もちゃぶ台を挟んで反対側に座るとどこからともなく茶を出てきた。俺と同じ能力【創造】だ。俺は出された茶を少し口に含んでから、話しかける。
「それでなんで俺を呼んだんだ?」
「別にわしが呼んだのではない。お前が転移に巻き込まれたのを感知したから介入したのだ。」
「転移に巻き込まれた?」
「しかも転移召喚しようとしてるのはお前が創造したアルテナイトだ。」
別におかしな事ではない。アルテナイトにも異世界召喚術はあるし、自分の創造した世界だろうと、神の子とはいえ人間である俺は召喚されてしまう。これが神なら容易に抵抗レジスト出来るが。
「それにしても相変わらず俺を監視してんのか?ストーカーかよ。そんなに一緒にいたいなら俺が地球にいるって分かった時点でこっちに移しときゃ良かったのに」
「ばっ!ストーカーではないわ!わしはただ…ちょーっと心配で…それに前にも言ったが、既に人間体のなったお前を神界こっちには住ませられんのだ、悲しいかな…」
さてそろそろ説明しとくか、神の子である俺が何故人間として日本で暮らしているのか。
俺は神界で生まれた、最高神ラグヴァと美の女神アリアの間の子として。生まれながらにかなり活発で好き勝手に動き回る子だった。ある日、両親(両神というどうでもいいこと思いついた。)が目を離した隙に世界の狭間と呼ばれる場所から下界に落ちてしまったのだ。俺は流されるままに下界に沢山ある世界の中で地球の日本に行き着き、そこで人間の両親に拾われた。親父達は必死に俺を探したが、見つけた時には俺は神体から人間体に変質しており、神界の規定として神界への帰還が出来なくなっていた。そして俺は日本で暮らすことになり、神界のことなど一切忘れていた。しかし俺が十歳の誕生日を迎えた時、神界でも耐えられる肉体になったと判断された俺は、寝てる時に神界へと転移させられた。そこで自分が神の子だという事を思い出した。神界に帰ってきた時の親父と母さんの泣きっ面と来たら今でも思い出すと笑える。まぁ結局帰ってきたとはいえ人間の俺は神界には長居することが出来ずすぐに戻ったが。とりあえず俺が日本にいる理由はそういうわけ。
「それで俺はアルテナイトに行くんだな?」
話がそれかけたので元に戻す。
「うむ、お前の他に4人がな。しかしお前はその4人とは少し状況が異なる」
異なる?どういう事だろう、能力が関係してるのだろうか。そんな疑問を感じていると、親父が続ける。
「他の4人はレジストされずにそのまま勇者として転移するが、お前は【強制転移阻害】スキルを創って持ってただろう?完全に発動してなかったとはいえ持っているだけでも転移に影響が出てしまい、転移はするが何処に行くかわからん状態なのだ。」
..............オーマイガー、これまででここまで自分のスキルを憎ましいと思ったことは無い。あれさえなければ僕も勇者として讃えられるはずだったのぃ!!まぁ自分で創ったんだから自業自得なんだけどね。
「なんとかならんの?」
「こればかりはな...ま、お前ならどこに転移しようが何とかなるだろ。頑張れよ!」
何この投げやりな感じ、それでも神か!最高神の名が廃るぞ!
「ん?なんか言ったか?」
「イエナンデモゴザイマセヌ」
「何故カタコトなのだ。まぁ良い、そろそろ限界だな。折角だ、楽しんでこいよ。」
「いや、楽しめるか。」
「どうせお前は無敵なんだ。お前を妨害出来るものなどいない。いたとしてもお前には【消滅】があるしな。なら楽しんだ方がいいだろ。」
「そういうもんか?...はぁ、もういいや、じゃあな元気でな。母さんにもよろしく言っといて。」
「おう!じゃ、またな!」
俺の体が光に飲まれる。そして冒頭へ戻る。
「楽しんだ方がいい、か。」
俺は小さく微笑む。
「そうだな、久しぶりの創造した世界だ。楽しまなくちゃな!地球じゃ2年しか経ってないけどこっちじゃ二千年は経ってる、色々変わってるだろうしな。」
こうして俺の創造世界アルテナイトでの冒険が始まるのであった。
本編が1800字ぐらいで、これが2200字程…確実に後書きの方がが長くなってる(笑)
まっ気にしない気にしない。
それではまた次回!*-ω-)ノ"ばいちゃ




