スタンピード Ⅱ
早めに書き終わりました。夢狐です。
シリアスになっていきます。part2。
〜ユテスSide〜
まさかハルスにあんな事言われるとはな。
俺とマリアは騎士団を連れ、『死の森』へと向かっている。冒険者達もこれから向かうそうだ。今回のスタンピードにはSS以上も予想されてる…確実に撃退は困難を極めるだろう。しかし負けるわけにはいかない。愛する民のために、そして愛する家族のために!…そういえばハルスの成長ぶりには驚かされたな。失格印とは思えない成長ぶりだったな。これからが楽しみだ。おっと、こんな時に考えることではなかったな。
「…見えてきたな。数が多いな」
「そうね、多いわね」
俺は独り言のつもりで言ったが、それに対して隣にいたマリアが答えた。
「でも大丈夫、私達は負けない…でしょ?」
「…ああ、そうだ」
私達は負けない、正確には俺達に敗北はないだが、俺はいつもこの言葉を国家間の戦争や今回のようなスタンピードなどの時、騎士達に伝え士気を高めていた。
無論今回も出立前に言ってある。
ーー俺達に敗北はない。
そうだ。敗北などありえない。俺達は必ずや勝利する!
魔物共と俺達との距離が迫っていく。そして衝突直前で叫ぶ。
「行くぞぉぉぉ!!!!」
「「「「「うおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」」」」」
そして騎士団と魔物の群集が衝突。開戦だ。
俺は乗っていた馬を降り、剣を抜き魔物共に向かっていった。
「とりあえず数を減らさんとな…戦技!【九連斬】!」
そう言うと剣が光を帯び、振るうと九つの閃光が走り数匹の魔物が一斉に切り裂かれ死んだ。
戦技、戦士や剣士の魔法の様なもので、魔法と違い魔力消費がなく、詠唱も必要としないが、体力の消耗が激しいのが難点だ。今の【九連斬】はその名の通り一度に九つの斬撃を与えることの出来る技だ。
「【九連斬】!【九連斬】!【九連斬】!ーーーー」
しばらく【九連斬】を繰り出し続け、どんどん数を減らしていく。
「ーーーー【氷結覇気】」
横を見るとマリアが魔法で多くの魔物達を氷漬けにしていた。相変わらず頼りになるな。
俺とマリアがかなり頑張ってはいるが、魔物共の数が多く、騎士達は押され始めてる。このままではまずいかと思い始めた矢先、冒険者達が駆けつけてくれた。
「来たか。これで少しは楽になるだろう。よし!【九連斬】!」
冒険者達が戦闘を開始したのを確認し、魔物共の殲滅を再開した。
――――――――――――――――――
〜マリアSide〜
「ーーーー【旋風刃】」
魔物の群れが竜巻に飲まれ数を減らされていく。
「この調子で行けば…ーーーー【フロストオーラ】ーーーー【サイクロンブレード】」
【フロストオーラ】で魔物の動きを止め、【サイクロンブレード】で吹き飛ばす。さっきからずっとこの繰り返しをしてる。上位魔法と超位魔法なので流石に私の魔力も残り僅かになってきてるけど、それでもかなり数を減らせた。
「ーーーー【フロストオーラ】ーーーー【サイクロンブレード】…くっ、魔力切れね」
「マリア!限界か?!」
膝を付いた私にユテスが言ってくる。
「ええ!魔力切れよ!」
「そうか、なら少し休んでろ!」
「分かったわ!」
私は戦場の後方まで下がり、魔力の自然回復を待つ。マナポーションはあるけど、今使ってまた魔力切れになれば次は効果が薄くなってしまう。そのタイミングで強力な魔物に出られると厳しいからマナポーションは重要な場面で使う事にしている。
前線を見ると冒険者達と騎士達、そしてユテスが魔物を次々と倒していく。横を見ると魔物にやられて傷を負った騎士や冒険者がポーションなどで傷を治している。見ていると傷を負う人達の数が増えて来ている。強い魔物が出てき始めてる証拠。
「急いで戻らないとね」
そう言い、私は少し戻った魔力でとある魔法を発動する。
「ーーーーーーー【魔力補給】」
魔力消費の三倍の魔力を大気魔力から補給するという超位魔法の一つ。これは少し詠唱が長く、集中しないといけないので、戦闘中は使用不可の魔法という少し勝手の悪い魔法だけど、今の状態では、重宝する。
【マジックサプライ】を連発して、徐々に魔力を回復させ、全快させると前線へと戻っていった。
――――――――――――――――――
ユテスとマリア、そして騎士団と冒険者が魔物の数を次々と減らす。SやSSという高ランク魔物も出たもののユテス、マリアを中心に騎士や冒険者で協力し合い、屠っていった。この戦い、ユテス側の優勢だった。あれが現れるまでは…
「「「グギャアアアア!!!!!」」」
森の奥より何やら凶悪な鳴き声が聞こえてくる。その声にユテス達も其方を見ると、森から出てきたのはーー
「…べ、ベヒモスか?それも三体とか」
翼はないもののその体は龍のごとき硬質な鱗に覆われ、頭には三本の角を持つ四足歩行の魔物。顔付きは醜悪そうに歪められ、その目はユテス達をギラリと睨んでいる。陸龍とも呼ばれるその魔物こそベヒモスだ。それも三体いる。
冒険者も騎士も絶望的な顔をしている。当然だ。ベヒモスのランクはSSS、一体で街がいくつも消せる様な災厄級の化け物だ。それが三体、どう考えても勝ち目がないのだ。
「はは…これは駄目だ…」
「ええ…流石にあれは、これが『死の森』…」
小声で二人が言う。周りに聞かれると下がった士気が更に下がるからだ。ユテスとマリアも流石にベヒモス三体は相手できない。しかし立場上逃げる事は許されない。
全員の士気が下がっていく中、追い打ちをかけるように奴が現れる。
「グルアアアアアアアアアア!!!!!!」
ベヒモスよりも遥かに強烈な雄叫び。発生源に目をやると、全員が信じられないという目をした。
「あれは…まさか邪龍か!?」
「…っ!?いやあれは邪老龍よ!」
「んな!?」
邪老龍。龍種の一種。そもそも龍種は基本的に四つに分類される。幼龍、子龍、成龍、老龍だ。そしてその他にも古龍や神龍などの特別な種があるのだが、その中でも異質な種が邪龍種だ。邪龍とは成龍が自身の持つ魔力を暴走させ、自我を失い攻撃的になる龍の事で、その戦闘能力は老龍に匹敵する。そして老龍が魔力を暴走させ、邪龍化すると邪老龍となる。その戦闘能力は古龍や魔王クラス。国一つは軽く滅ぼせる。かつて邪老龍がある国で出現した事があるが、その際は勇者に討伐されたものの、その国は滅ぼされてしまった。それ程の危険度なのだ。ランクはES。最高クラスだ。
魔王クラスの登場にベヒモス登場で下がっていた戦意は最早無いに等しかった。しかしそんな中でもユテスもマリアも諦めてはいない。絶対に引くわけにはいかないのだ。
「やるか…その前に、おい!」
「は、はっ!」
ユテスが近くにいた騎士を呼ぶ。
「屋敷に戻ってこの事を伝え、皆にすぐに逃げる様に伝えろ。いいな」
「…はっ!」
伝言を託された騎士が馬に乗り、レフォスに向かう。
「マリア…どうやらここまでみたいだが…あいつらが逃げる時間を作らないとな」
「そうね。やらないとね」
二人は決意を決め、ベヒモスと邪老龍へと向かっていく。その姿に騎士と冒険者も士気を取り戻し、ベヒモス討伐、そして邪老龍討伐の支援と他の魔物達の殲滅を再開した。
ここにも違う小説書いてみようぜ。2万字あれば一話分くらい楽勝でしょ。あっ見たくない人は飛ばしてください。あっ先に、感想、ブックマークお待ちしてます。あ、それから次回の後書きは【失格印会議】になると思います。
それでは行きましょう!
題『神転生』第一話
…ん?暗いな。真っ暗だ。目を覚ますと暗闇空間…どういう状況?僕どうなったんだっけ?…ああ、死んだのか。確か幼馴染の美香がトラックに轢かれそうなの助けたら代わりに死んだんだっけ。つまりここは死後の世界。死んだら無の世界ってのは聞いたことあるが、マジだったんだな。
「…きてくだ…ひむ…と…ん…起きてください!」
「うわっ!」
いきなりの大声に僕は驚いて体を起こした。というか寝てた状態だったのか僕…
気づくとそこは暗闇空間ではなく、神殿のような場所だった。
「ようやくお目覚めになりましたか。神室 善弥さん。」
「ん?…あ、貴方は?」
横を見ると、そこには美女がいた。金髪碧眼。整い過ぎた容姿。モデルの如きスラッとした体型。彼女は天使に見えた。あっこれは比喩の様であって比喩じゃない。彼女はモノホンの天使のようだ。なんせ背中に純白の翼がついてる。
「はじめまして、私の名前はアリナ。この天界で天使長をしています。」
「天使長。って事はかなり偉いの?」
「まあそれなりにですが。しかし貴方ほどではございませんよ。」
「は?それってどういう…」
「おめでとうございます!貴方は創造神になりました!」
……は?はあぁぁぁぁ!?!?
以上、第一話でした。この話は付属みたいなもんなんで、短いです。疲れたわ…これ書いてんの深夜二十七時なんですけど…眠くて死んじゃう。皆さんおやすみ!次回お楽しみに!




