特待クラスその2
翌日の講師はエリスだった。
テーマはメヌエルの歴史。
講義の後、理解度テストを受ける。
終わった後で机に突っ伏す二人。
テスト問題を見ていたポリーが笑う。
「これ、私達の代の入学テスト問題だよ。」
「えー・・・。」
自分達に出来具合を思って絶望の声を上げる二人。
「安心して、大体5割出来れば良い方だから。
平均点は30点台。」
そう言ってエリスの方を見ていった。
「エリスは満点を取ったのよね。」
そのテストは王太子が93点、イーダが91点、王女は78点。
満点は史上初、トレイシーは98点で次点。
「特待クラスの子は大体70点位かな。アリサは82点って言っていた。」
「アリサさんも優秀なんですね。」
フランの言葉にポリーは笑う。
「歴史は好きみたい。他は60~70点台だって。
エリスやトレイシーさんは凄くて学力の全テスト90点以上だから。」
「ポリーさんは?」
「42点、結構頑張った!」
「お二人の場合、体力系のテストで良い成績が取れそうだから知力と教養で足切りにならないようにすれば大丈夫よ。」
「足切りって?」
「特待クラスでは体力、知力、教養で各々平均50点以上取らないと入れないの。
それでサーシャは教養の点数が悪くて入学時は一般クラスになった。」
「少し低い位なら補欠再試験で入学できるけどね。
私とトレイシーがそれ、私は教養、トレイシーは体力が少し低かったから補欠再試験。」
「エリス先生が教養が無いと思えないんですが・・・」
エリスとポリーが顔を見合わせ、ポリーが言った。
「体力と教養は実技があるの。
知識があるだけじゃ駄目な訳。」
「特に女性の場合、お茶会の実技が多くて、お茶の淹れ方だけじゃなく客としてお茶会に参加した場合の振る舞いとかダンスとか。」
面倒とハンスのフランの顔に書いてある。
「エリスは特にダンスが苦手よね。」
「ええ。」
エリスの場合、踊れない訳ではない。
実際、寮で練習する時、見事な舞を披露している。
また男性パートも得意でサーシャと二人で男性パートを踊ることも多い。
では何故ダンスの成績が悪いのか・・・
それは5年程前の一件に原因があった。
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次回はエリスの過去編




