26_羽化の儀:裏
サーシャ無双
サーシャは森の中を走っていた。
そんな彼女に白刃がひらめく。
「クレス!」
サーシャの声にどこともなく網が降ってくる。
網に気が取られ動きが止まったところでサーシャの当身が入った。
「これで5人目だね。一体何人潜んでいるんだか。」
呆れた口調で賊を縛り上げるポリー。
どこともなく現れたケルヌの影が賊を引き取って姿を消した。
サーシャは既に別の賊の気配を捉えて走り出す。
その後をクレスとポリーが追っていく。
サーシャ達3人が10人程の賊を縛り上げた頃、儀式の場の方から光が上がる様になった。
「始まったね。」
「ああ。邪魔はさせない。」
3人は力強く頷くと賊を探して走り出す。
残された賊はケルヌの影に回収されていった。
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「あいつら化け物か!」
儀式の場から少し離れた岩場の陰で賊のリーダ格が唸る。
既に半数以上が捕獲されていた。
「くそ、あんな連中報告に無いぞ。全く、調べが足りん!ムダ金を使ったか。」
彼等はこの儀式を妨害するため、様々な準備をしてきた。
お陰でケルヌ側には見付からず、周辺に潜むことが出来た。
が、順調だったのはここまでだった。
メヌエル側の若い護衛が3人儀式の会場から外に出てきた時点で状況は一変する。
彼らは狩る側から狩られる側に回っていたのだ。
「仕方ない。あんなのは想定外だ。逃げるぞ。」
リーダ格は撤退を決める。
が遅かった。
逃げようと背を向けたところで声が掛かる。
「見つけた。」
声に向けてナイフを投げつけたところで意識が刈り取られた。
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儀式の場の方角から蒼い光が見えた。
「蒼ということは王子の番か。」
サーシャは周囲の気配を探っていたがゆっくり首を横に振った。
「変な感じはしない。私達も戻ろう。」
「了解。」
3人は儀式の場にゆっくり歩き始めた。
「あいつら変な布被っていたけどこれ一体何だろね?」
「それがケルヌの人達の感覚を誤魔化していたようだけど。」
戦利品として一枚ずつ、貰った布を翳してみる。
「戻ったらエリス達に調べて貰おう。」
「そうだね。」
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「お疲れ様です。」
「まさか30人も潜んでいようとは。」
ハンス達の祖父は訓練のやり直しだと怒っている。
「先輩、映像はしっかり取れました?」
「ああ、ばっちりだ。楽しみにしていてくれ。」
そう言って王女達はハンスと合流して街の方に戻る。
「こっちにこれだけって宿の方は大丈夫かな?」
「ま、援軍がいるから大丈夫でしょ。」
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サーシャ、クレス、ポリーはお疲れ様回
もっとも3人は王女の後ろで立っているよりも走り回ている方が気楽です。




