25_羽化の儀:表
表側
ゲームではフランが亡くなる血に塗られた儀式となりました
今回は平和です。
満月が聖なる山より姿を見せた。
羽化の儀の始まりである。
その場には王女を含むメヌエル勢が4人、団長と先輩、アリサである。
エリスとトレイシーは徹夜で儀式のための魔道具を作っていたので宿に残った。
サーシャとクレス、ポリーは裏方に回ってこの場に居ない。
フランは祖父、フィルと一緒に少し離れた場所で見守っている。
最初の一人が陣に入った。
神官の詔を復唱する内に陣が光を帯び、紋章が熱を持つ。
やがて候補者の全身が光に包まれ紋章から何かが出てくる。
灰色の鳥だ。
候補者の周囲を一周回って肩に止まる。
「名を告げよ。」
神官の言葉に候補者は相棒の名を告げる。
新たな神獣使いの誕生だ。
「随分と小さいのですね。」
フランの言葉に祖父が答える。
「生まれたての雛だからな。
フィル、お前はハンスの相棒の兄になる。
しっかり守るのだぞ。」
分かったと言う様にフィルが鳴いた。
次々と候補者が陣に入り、7人目ハンスの番になった。
「光が強い・・・」
今までの候補者よりも強い光に包まれ何かが出てくる。
真っ白な猪だ。
「白とは珍しい・・・これが狼ならフェンリルなのだが。」
あの子は強くなる。そう祖父は言った。
ハンスが下がり一度休憩を挟む。
陣を掃除して清めを行った後、婚約者の令嬢が陣に入った。
先程のハンスと同じくらいの光に包まれ、頭は鷲で翼のある獅子が現れた。
王母に続き2代振りに現れたグリフォンである。
周囲より歓喜の声が上がる。
次はジュリアが陣に入った。
固唾を飲んで見守る中、深い赤みを帯びた炎が陣に現れる。
感嘆の声が上がる。
最後にこの炎が陣に現れたの200年近く前。
期待を込めた眼差しを集める中、炎を纏う鳥が現れた。
フェニックスの再誕だ。
先程よりも大きい歓喜の声が上がる。
オリガが陣に入る。
今度は暗い光とは言えない何かが陣に現れる。
困惑の声が上がる。
やがて闇を固めた様な亀が現れた。
玄武だ。
一転大きな歓声が上がった。
セシルが陣に入る。
雲一つない空から雪が降ってくる。
周囲に雪がゆっくりと積っていく。
誰も口を開かない。
やがで雪は白い狼となる。
フェンリルだ。
爆発するような歓声が上がった。
最後に王子が陣に入った。
陣に青みがったクリスタルの様なものが現れ王子を覆う。
クリスタルが割れた時、蒼き竜が現れた。
祝いの歌声が響く。
新しい時代の始まりを告げる狼煙がここに上がった。
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