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【本編・二ノ国編完結】前提条件が壊れた結果  作者:
二ノ国編

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13_閑話:ごはん!

3人とも料理好きです。

サーシャは共働きの両親に代わって中学の頃から料理を作ってます。

エリスは前世で社会人時代、自炊派でお弁当を作ってました。

アリサは好き嫌いの激しい子供相手に美味しく料理をすることに長けてます。

「うー、我慢できない!!!」

与えられた客室でサーシャの絶叫が響く。

ポリーは宥めてはいるものの気持ちがよく分かる。

というかポリーもサーシャの様に叫びたい側だった。


ことの起こりはケルヌに入国したことだった。

ケルヌの国に入り、先行していた部隊と合流した。

そこから王女、エリス、アリサ、トレイシーは馬車に移る。

エリスやアリサは馬の方が気楽だと抵抗していたがここからは王女ご一行として振舞う必要がある言われて渋々馬車に乗った。

実際は1人馬車に乗るのが嫌だった王女の希望だったのだろう。

そこまでは良い。

今までは謎の集団、或いは貴族のお忍び旅行であり、泊まる宿も貸切、料理は同行した侍女達が作っていた。


王女一行と明かした後、道すがらの領主に挨拶し、歓待を受け・・・出された料理が不味かった・・・

同室の団長が苦笑いしている。

「久しぶりに昔の食事を思い出しますな。」

その言葉にクレスもそういや子供の頃のご飯はこんな感じだったと思い出した。

「そう言えばある時からご飯が美味しくなったような気がします。」

イライラしていたサーシャがどかっと椅子に腰を下ろす。

「それ、・・・多分私達のせい・・・」


サーシャは美味しいものが好きだ。

特に狩りで手に入れた獲物は美味しく食べたい。

それは命を頂くものの義務だと思っていた。

最初は身の回りのもので何とかするしか無かったので血抜きや筋切、様々なハーブで新鮮で柔らかく美味しい肉を食べられるようにしていった。

熟成に燻製、ソーセージに硬いお肉をミンチにしたハンバーグ。

サーシャの周囲で美味しい肉料理が作られるようになった。

その知識は行商人を通じて街に伝わり次第に美味しいお肉の作りから料理まで各地に広まっていく。

※サーシャの仕業

そして今度は逆に行商人からお米、醤油、味噌が買えるようになった。

どこぞの商会(マイルズ家)が皇国や東の島国から輸入するようになったらしい。

それらを使ったレシピも広まっていく。

その商会は柔らかいパンを売る様になり、そのレシピも広まった。

※アリサの仕業

さらに冷蔵庫や冷凍庫、保冷バックに保冷箱。

野菜やお肉、お魚の鮮度を保つ技術も作られた。

※エリスの仕業


そんな国を出て、この国に入るまではそれらの技術で作られた料理を食べていたから気が付かなかった。

余所は食事が不味いと言うことを・・・

補足

東の島国と皇国のご飯は美味しいです。

皇国出身の王妃様は王城から自国のご飯改革をしています。

それが下街に広まったのが10年程前、3人の努力の成果が王都に及ぶようになったのは5年程前。

その状態が当たり前になっていたので外国に出て皆ショックを受けてます・・・


「サーシャが料理をさせろと騒いでいる様です。」

それを聞いて王女はため息を吐いた。

「あの子人一倍美味しいものが好きだから・・・」

春の一件で王女は敵から逃れ野営を何回か経験した。

その時、食事を用意したのはサーシャ。

そこで食べた料理は下手な宮廷料理より美味しかったのだ。

王女としてもわざわざ持て成しを貶す様なことはしたくないが不味いものは食べたくない。

「誰か厨房を貸して貰えるように交渉してくれないかしら。」


翌朝、出てきた料理は見違える程美味しくなった。

その後、その街には食事目当てに訪れる旅人が増えたと言う。

閲覧、有難うございます。

面白いと思ったら評価をお願いします。


素材が悪い訳ではありません。

悪いのは素材を生かせない料理方法。

サーシャが許せないのもそこ。

せっかくの素材を不味くしていることに腹を立てています。

あの後、夜食作りついでにサーシャとアリサの料理指導が入りました・・・

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