03_2のヒロイン達
3人はラウンジを出てアリサの部屋に集まった。
北の国なのでここと同じ格好で行く訳にいかない。
幸い季節は夏なので防寒着は必要ないだろう。
向こうで必要となるものはアリサのところの商会を通じて手に入れる必要がある。
「・・・支度金が出て良かった・・・」
必要になりそうなもののリストを見てサーシャがげんなりしている。
「何?この虫除けって?」
「うちの主力商品。ケルヌの風土病の一部は虫が媒介する病気なの。
エリスのところで開発した薬の権利を買い取って販売しているわ。」
「実はね・・・2のイベントでヒーロー達の身内の何人かは風土病の蔓延で亡くなっていることが分るの。」
「その蔓延時期って?」
「一昨年。アーサー殿下もその時期だけはこちらに戻っているって設定だったわ。」
「・・・そんな話聞いた覚えないんだけど・・・田舎だから?」
その言葉に二人は首を横に振った。
「起こってないわ。私が虫除け作ってアリサのところで販売したから。」
「ここに来るまでそれを作ったのがエリスだなんて知らなかったんだけどね。」
※エリス、アリサのフラグクラッシュ案件その1
アリサが出してきたリストで必要そうなものの注文をする。
「明日の朝に注文書を送るから明後日には届くと思うわ。」
アリサの言葉にホッとしたサーシャがエリスの方を向く。
「で、エリスは何をやったの?わざわざ御指名って一体何?」
「えっと・・・魔力波の鑑定を紋章にも応用できないかって相談を受けたの。」
「それで?」
「鑑定の基本理論を渡して、向こうの方から貰ったサンプルを元にベースとなりそうな雛型を想定して渡したわ・・・」
「それでね。とある貴族家の乗っ取り事件、2の結構大きなイベントが潰れたの。」
「・・・」
サーシャは二人の顔を交互に見た。
「とある家でね。紋章を偽造して、羽化の儀で契約した別の聖獣を神獣と偽る事件が起こるの。」
「・・・何でそんなことを・・・」
サーシャの言葉にエリスが言う。
「鷲の神獣を敬う家だったんだけどそこ名門なのに長いこと紋章持ちが出なくてね。」
「実はその家、御祖父さんの代で乗っ取りがあって、血が途絶えていたの。」
「それを誤魔化す為に、白鳥の紋章持ちに刺青して鷲の紋章に偽造したって。」
「鳥系の紋章は似ているから偽造しやすかったんだと思う。」
「その子の魔力波と紋章から判明した神獣の魔力波が合わないことが分って・・・」
「その子を養子とした家は取り潰されたわ。」
「その家、2の中ボス、中盤のボスとなる家だった・・・」
「偽った子だけど紋章持ちなのは間違いないの。
親兄弟を人質に取られて本来の神獣とは引き離されてって闇落ちするのよね。」
「報告ではその子、昨年の羽化の儀で本来の神獣と契約したって。
家族も無事解放されてその神獣を敬う一族の保護下に入ったから大丈夫よ。」
※ゲームでは家族の内、妹は殺されています。
※エリスのフラグクラッシュ案件その2
「そうそう、2のヒロインについてなんだけど・・・」
「3人とも平民と言うか有力な家の子じゃないの。」
「一人は放浪の民で楽師の出身。この子が普通ルート。」
「一人は余所から来た植物学者の子。母親がケルヌの人で混血扱い。この子が勝気ルート。」
「最後がね、隠された一族の出身で、内気ルート、はっきり言って3人の中で一番美人。」
2人の様子に違和感を感じたサーシャは警戒気味に問う。
「それで?」
「この子、男の娘だった・・・」
「???はい???」
サーシャに対し頷く二人。
「・・・女装男子だったの?」
「一族のしきたりで成人するまで女の子として育てられて・・・」
「判明するのがその子を主人公にしてプレイした2年目の終わり。」
「それまでずっと女の子だと思っていたからショックだった・・・」
「2って18禁、R18指定だった???」
サーシャの言葉に二人は首を横に振る。
「一応12歳以上指定でR18にはなってない。
ヒーローとのイベントも匂わせ程度でそこまで凄いのは無いし・・・」
「ただね・・・その子とライバルや他のヒロインのイベントがね・・・」
「それに引き摺られてヒロインとライバルのイベントが・・・」
薔薇と百合になっていたと。
2次創作の世界が飛んでもないことになっていたとエリスは言った。
閲覧、有難うございます。
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2は1に比べて濃い展開が多いです。
その結果が3に・・・
エリスは前世の友人にそっち系が何人かいて情報だけは知ってます。




