00_関係者達のその後
時期的には6月頭から中頃です。
サーシャの地元に帰る宣言は5月の終わり
※夜のピクニックは5月中頃
夏のパーティ(ルート確定イベント)を前にして第一王子の婚約者が発表された。
お相手は今年入学した公爵家の令嬢。
イーダ様とは別の家である。
今まで内々で話は進めれてはいたらしい。
正式に決まったのは彼女が特待クラスに入学し、望まれた授業を一通り合格出来た後である。
婚約と同時に立太子するらしい。
特待クラスの寮のラウンジはその話題で一杯である。
婚約者となった少女は顔を真っ赤にして先程自分の部屋に逃げていった。
3人と内気ルートのライバル、ナウシカアはその騒動と少し離れた場所で見守っていた。
騒動の中心は公爵、侯爵の令嬢達、この4人、伯爵子爵男爵と爵位が下がるのでその輪には加わっていない。
「ナウシカア様、何かご存じですか?」
この1件、情報通のアリサも初耳という顔をしているのでエリサは知っていそうなナウシカアに話を振ってみる。
先日の陞爵で伯爵令嬢となったものの社交の点ではまだまだなのでこの手の情報は疎い。
「そうね。お二人の婚約だけど、イーダ様の辞退が明確になった時から打診はあったみたい。」
「なるほど、彼女が無事特待クラス入りしてやっていけそうだとなったから本決まりしたと。」
「王族の婚約者って特待クラスが必須なんですか?」
「余所からお嫁に来る場合は除くと大体そうね。
なので正式に決まるのは大体双方が入学した後。」
「?イーダ様との婚約って確か10歳でしたよね。予定されていたの。」
「あの方が特待クラスに入れないと思う?」
全員首を横に振った。
「じゃあここに居る人って皆候補だったんですか?」
「そうでもない。イーダ様、エリス様みたいに既に決まっている人もいるし。
入学した時はそうでも他に興味が出来て降りた人も多いし。私もその一人。
まあ2年3年は一般クラスも含めてサーシャ様以外、全員候補じゃなくなっていたわ。」
「・・・どういうことです?」
昨年の様子で何となく想像の付いたエリスやアリサに対し、サーシャはピンと来なかったようだ。
「あのね、イーダ様を見て比較されると分かって張り合う気になる?」
サーシャはイーダのいる方を見て首を横に振った。
「でも・・・殿下達が一般クラスの方に来ると凄い人集りでしたけど?」
「殿下お一人で向こうに行くわけ無いでしょ。側近の方々も一緒ですし。」
「あー、そういうことですか・・・」
納得して頷いた後、がばっと顔を上げた。
「ちょっと待ってください。何で私だけ候補に残っていたんですか!?」
「「「・・・」」」
3人の視線が集中する。
「貴方、自分の成績が普通じゃ無いって自覚あります?」
ナウシカアの言葉にエリスとアリサがうんうんと頷いた。
「エリス様、貴方もです。」
ビシッと扇子を向けるナウシカア。
「入学時の成績でイーダ様を大幅に上回る成績のエリス様、サーシャ様は最初から注目を集めていたのですよ。
まあエリス様は既に婚約していてお相手に問題が無かったから候補から外れていましたけどね。」
「・・・私、一般クラスでしたけど・・・」
「淑女科でしたでしょ?皆直ぐに特待クラスに移る積もりだって分かりましたわ。」
実際移ってきましたしねとナウシカアは笑った。
「これから忙しくなりますわ。」
ナウシカアの予言通り、夏のパーティに向け次々に婚約が決まっていく。
最初に動いたのは高位貴族の嫡子達。
身近なところでは勝ち気のライバルセツが、ファビアンと婚約した。
続いて嫡子以外も決まっていく。
ボリスはゲームのようにアリサと結婚してマイルズ家を継ぎ、陞爵して伯爵となることを望んでいたらしい。
が、マイルズ家はアリサを跡取りとすると明言し、それまでは陞爵も断ると言う徹底ぶり。
自身が当主となれないことを理解し、父親から子爵または男爵位を譲り受けて独立することにしたらしい。
その結果、ナウシカアとボリスの婚約話は進んでいると聞いた。
「・・・」
「どうしたの?」
何かと慌ただしい特待クラスの寮のラウンジでお茶をしていた3人は、考え込み始めたサーシャに声を掛ける。
「えっと、セツ様ってボアと仲良くしていたと思ったのに・・・」
ああと頷いてアリサが言った。
「それ、テグジェリ家側の申し入れに対し、ムブリーニ家が断らなかった結果みたい。」
「家同士の取り決めってこと?」
「寄親からの申し出でセツ様も嫌な相手ではない様だし。
一応付き合っている相手がいるって話はしたらしいけど押し切られたって聞いたわ。」
「誰情報?」
「実家とナウシカア様」
「なるほど。婚約は正式に決まって発表されたから覆すのは無理か。」
「あと、ナウシカア様も婚約するみたいね。」
「リラダン令息とね。」
「アリサ様は良いの?言い寄られていた思うけど。」
「やっと諦めてくれたと思ってほっとしたわ。」
「あー、そう言えば婿入りして家を継ぐ気だった。」
「自分が当主になったらああするこうするって鬱陶しかったからね。
悪い人じゃ無いけど女性は夫に従うものって感覚だから何度もお断りして大変だった。」
「ナウシカア様、大丈夫かな。」
「大丈夫、大丈夫、そういうのうまく手玉にとれる人だから。」
「話は変わるけどバルバ令息、まだ決まってないみたいね。」
「親から色々薦められているみたい。」
「本人は抵抗しているけど、嫡男でしょ。
第二王子殿下の側近になるのも決まっているし。」
「サーシャが嫁入りする気が無い以上諦めて他を探すしかないのにねえ。
そうこうする内に有望な子皆決まっちゃうのに。」
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ナウシカア
内気ルートのライバルですが特待クラスのライバルと言った方が実態に近い。
アリサの家の寄親にあたり、アリサでプレイして、他の誰とも仲良く出来なった場合、彼女との友情エンドになる。
特待クラスでは女子は他が皆侯爵家以上なので彼女が3人の世話役になる。
閲覧、有難うございます。
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イーダはバランス型、全ての分野で75以上のステータス
ピエールは80以上
アリサがそう見られていなかったのは、入学時点で教養の値がそうイーダとは離れていなかったから。
サーシャはイーダに挑むヒーロー枠(・・・ヒロインでは無い・・・)として周りから見られてました。
王子達は昨年夏の時点でかなり興味を持っていましたがスティーブンと親しくしていたこと、特待クラスになってからも興味を持たれず、距離を置かれていたこと、王女やイーダからその気が無いことを知って裏で動き始めてました。
ボリスがサーシャに関心が無かったのはサーシャの男爵位が家ではなく個人に与えられたものだったから。
家の方は弟が跡取りです。
スティーブンは暫くごねてます。




