友情エンド
サーシャは現実派。
それからしばらくして無事、徒歩演習を終えた。
エリスは「夜の●●ニックか」と言ってサーシャに首を傾げられた。
アリサも知らなかったらしい。同じく首を傾げている。
ストーリーを話すと読んでみたかったと残念がった。
この行事は大変なので2年に一回、アリサとエリスは最初で最後だ。
1年目は淑女科だったので逃れたサーシャは来年騎士科の訓練で参加する羽目になるだろう。
最もサーシャにすればぬる過ぎる行事だったが。
この行事が終わると一般クラスは期末に向けて必死に勉強する時期になる。
が、特待クラスで必死になるのは1年生だけ。
2年3年は卒業に必要な授業を取り終えている。
偶に一つ二つ忘れて卒業前に大慌てするものもいるが・・・
彼等は学びたいと思う専門教科を極めるか領主となるべく実家に戻って執務に励むか社交に精を出し人脈作りに務めるかの期間だ。
エリスは授業には出ず、トレイシーと二人で研究室を貰って理論を練り実験に明け暮れている。
研究室に泊まり込みそうになるエリスを引っ張り出して寮に連れ戻るのはサーシャの役目となっていた。
アリサは実家の商売の為、社交と人脈作りがメイン。出る授業は法律関係や外交関係。
サーシャはというと騎士系の実技は問題ないが軍略や兵站については知識が足りてないのでそっちに出る様に求められているが・・・
「卒業したら実家に帰ろうと思っているから要らないんだよねそんな知識・・・」
「あら、サーシャさんはこっちに残らないんですか?」
「では嫁入りではなく婿探しですね。」
そうなると嫡男であるスティーブンとファビアンは付き合う相手としては脱落である。
ボリスも第一王子の側近予定だから脱落だろう。
「そうなる。都会に憧れたけど私には田舎暮らしの方が性に合っているから。」
「じゃあポリーさん達も?」
「うん、こっちじゃ土地持ちにはなれないけれど私のところなら腐るほどあるからね。
お父さんもぜひ来てくれって。」
2人は共に騎士爵だ。王都なら一代限りの貴族だが土地持ち貴族の家臣になればその譜代として土地持ちの騎士になれる。
二人共あの一件で王族と付き合いが出来て逆に離れる決心がついたらしい。
その気持ちはサーシャもよく理解できる。
色々面倒臭すぎるのは同じなので。
「まあ、だとするとこのクラスでは相手を探すの少々厳しいかもしれませんね。
男性は大体嫡男ですから。」
アリサの言葉にエリスは思案気な顔をしている。
「研究室仲間で動物の生態を研究している人がいるんだけど・・・」
「あら?そんな人いましたかしら?」
「既に卒業した人だからね。アリサが知らなくても無理ないかな。」
「王立研究所所属で私達よりは5つ上、特待クラスで嫡男だったんだけど研究したいから家督は弟に譲ったという変わり者。
日頃からあちこち研究旅行をしていてサーシャの故郷にも興味あり。
というか親しくしていると言ったら紹介してくれって煩わしかった。」
「人柄は?」
「悪い人じゃ無いんだけどあんまりお勧めしたいという人ではないかも。
特待クラスの卒業生だからやれば何でも出来るんだけど学者馬鹿というか・・・」
「何とかなくどういう人か分かった気がするわ。」
「私やトレイシーは似たとこあるから付き合えるけど相当人を選ぶタイプよ。」
その内向こうから顔を出すかもしれないからと言って名前と所属を教えてくれた。
「サーシャはどうするの?」
「縁があったら?と言うかアリサはどうなのよ?」
「私?私も婿入りしてくださる方をお父様の方で色々見繕っていてくれいますわ。」
「そこから選ぶの?」
「どうでしょう?」
話はそこで終わった。
その後、サーシャは女男爵として故郷に帰る宣言をした。
選択授業は動植物、農業、領地経営関係をメインに取るに様になる。
嫁には行かない、婿募集を知って、イーダは賛同し、マリアは残念がった。
この宣言はゲームとしては友情エンド確定である。
が、ここはゲームではない。
卒業までそしてその後も人生は続いていくのだ。
閲覧、有難うございます。
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如何にもエビローグですがおまけはまだまだ続きます。




