26_公爵家の名に懸けて
イーダさん、突撃を掛けてきました
※想定外・・・
翌日、3人は授業を休んで寮の庭に集まった。
そこにイーダもやってくる。
「あの?理由は聞かないって言ってませんでした?」
「それはマリア殿下。私は言ってない。」
イーダはふうと息を吐きだし3人を見る。
「命を狙われたのよ。理由を知っているなら知りたいわ。」
3人は顔を見合わせた。
「貴方達、自分達が変だおかしいって自覚ある?」
3人は黙ってイーダの顔を見る。
「貴方達の入学試験の結果、あり得ないのよ。
特にサーシャさん。あの体力測定の結果は一体何!
男子のそれも卒業時の値より高いってどういうこと!
貴方が育った環境を調べたけど、学力も教養もあり得ないわ。」
イーダはエリスの顔を見る。
「エリスさんの学力も異常よ。幾ら学者の家系だからといってあれは無いわ。」
ついでアリサの顔を見る。
「アリサさんは育った環境を見ればあり得なくもないけど、子爵家であそこまで高位貴族と付き合いがあるのは異常よ。
幾ら商売をしているからと言って子供の貴方が高位貴族のお茶会に参加するなんてないわ。」
ここでイーダは下を向く。
「言いたくないけど特待クラスって高位貴族が幼い頃から家庭教師を付けて徹底して勉強させてやっと入れるレベルなのよ。
それを低位貴族の・・・サーシャさんに至っては男爵家が入れるようなものじゃないわ。」
イーダは顔を上げた。
「一人だけなら例外だと思うわ。
男なら平民でも偶にいるもの。まあそういう子は大体高位貴族の支援を受けているケースだけど。」
3人の顔を再び見る。
「だけど、3人。それも女の子。どこかの高位貴族が支援した形跡も無し。
その上、3人でこそこそ会話している。」
イーダはテーブルのお茶を口にした。
「昨年、エリスさんとアリサさんが仲良くしているのはそれ程変だとは思わなかったわ。
二人共同じ子爵家だし、成績も辛うじて理解できなくもないから。」
イーダはカップをテーブルに戻す。
「でもね、そこにサーシャさんが加わるとおかしいの。
仲良くすること自体はおかしくない。
だけど、こうして会話を聞かれないような場所で繰り返し話をするのはおかしいわ。
何かあると思われても仕方ないでしょう。」
3人は黙っている。
「黙っているのは理由があるんでしょう、
だから公爵家の名に懸けて誓うわ。
聞いた内容は貴方達の許可なく話さない。
貴方達の不利になることはしない。
どうしても話したくないことは話さなくて良い。
でも話せることがあるなら教えて欲しい。」
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