10_2階から見た入学式
短いです。
特待クラスは高位貴族が多く、人数も少ないこともあって1階ではなく2階に席が用意される。
そこから1階を眺めて周囲をキョロキョロと眺めてうろつくサーシャの姿が見えた。
「サーシャさんも同じみたいですね。」
王国内にある学園はここだけではない。
隣には執事や侍女を教育ずる学校があるし、商売をする人向けの学校はアリサの住むの街の近くにある。
音楽や様々な技術を学ぶ学校はそれが盛んな街の近くある。
そんな中でわざわざこの学校を選ぶと言うのは王宮勤めの騎士や文官になりたいものか高位貴族の子女である。
男爵家のそれも跡取りではない令嬢が通う学校ではない。
その上、見たところ座る席は淑女科。
まずますあり得ない。
そこで学ぶ知識は男爵家の令嬢が必要とするものではないからだ。
「多分特待クラスに入るには教養が足りないから選んだんだろうけど。」
「クラスで間違いなく浮くわ。」
「そうね。」
淑女科は高位貴族の女性が結婚先で女主人として家を切り盛りするための知識を学ぶ場。
伯爵家に嫁ぐこともある子爵家ならまだしも男爵家はまず縁が無い。
生きていくうえで必要のない知識を学ぶなどと言うことが許されるのはゲームの中だけ。
どうすると目線でアリサに問い掛ける。
「彼女自身が選んだ道よ。私達が何かいう事ではないわ。」
「そうね」と頷いて自分の席に戻る。
入学式が始まった。
閲覧、有難うございます。




