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4 承諾

「あなた、電話よ、宮田さんから」


 自宅の居間で今夜の試合のビデオを観ていた西口は重い腰を上げ、廊下にある電話を取った。


「おう、西口だ」


「悪いな、こんな時間に」


「どうした?やけ酒には付き合わないぞ」


「誰があんたと飲むか。それより、女子プロ野球の監督の件、どうなった?」


「どうなったも何も、三時間前に球場で話をしたばかりだろ。進展なんてしてないよ」


「何なら俺が引き受けてやってもいいぜ」


「何だって?」

 西口は驚いて聞き返した。


「引き受けてやってもいいって言ってんだ。全権監督ってことは、選手の人選も全部俺が出来るんだろ」


「ま、まあな。予算は限られてるが」


「じゃあ、承諾だ」


「おい、どうしちまったんだ。さっきは絶対に引き受けないようなこと、言ってたのに」


「面白い選手を見つけたんだ」


「面白い選手?」


「ああ。そいつを他のチームに渡しちまうのが惜しくなった」


「そ、そうか。まあ、よくわからんが、本当に受けるんだな?」


「ああ」


「わかった。じゃあ、おまえの気持ちはオーナーに伝えておくぞ。後で絶対断るなよ。そんなことしたら、今度は俺のクビが飛んじまうんだから」


「わかってるよ」


 宮田からの電話は切れた。



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