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未来都市トーキョー03  作者: 緑谷利人
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暗闇の日常Part1

今回はちょっとした、日常編をお送りいたします。



世の中にはそこらの人間とは次元が違う、人間がどんなに努力しても決して手が届かない”最強”と言うものが存在する。LEVEL5の第1位 あらゆる物理法則を捻じ曲げる能力を有するこの男は正に”最強”の象徴である


ある男は走っていた、ひたすら走っていた 追いかけてくる化物から逃げるために。

「ったく、何なんだよ!俺はただ書類を届けに来ただけだってのに.....」

その瞬間、ドガンという爆撃が男を襲った。男はそのまま大きく宙を舞ったが壁に当たったおかげで速度が落ち、骨を二、三本折るだけで済んだ。

「グハッ、な..何だ?」

「人が折角テメエを遊んでやってるのによぉ勝手に寝てんじゃねえぞォ、クソ野郎。」

空間に衝撃が走る。

「ごぶっ、がはッー」

音速に近い速度で飛んで行く、障害物に当たれば今度こそ命はないだろう。

しかし、男の体は徐々に速度が落ちていきやがてゆっくりと停止した。

「へぇ、物体変速スピード・チェンジか まァ別に珍しくない能力だな、LEVEL3と言ったとこか。」

このままじゃ確実に殺される、男にはその確信があった。空からの爆撃や物体を音速で飛ばす衝撃波の攻撃に

高い分析力、

「このままでは確実に....そうは..絶対に.. 死ね、第一位!」

男はポケットから拳銃を引き抜き三発程、撃ち放った。

本来なら、死んでいるのは第一位のはずだった。しかし、拳銃で撃った弾丸は三発とも男の腹に当たっていた。

「弾..丸が跳ね返され...た?..」

男はその答えを得る事無く地面に倒れた。

「お前はそんなもんで本当に俺を倒せると思ったのか?もうちっと勉強しとけば傷一つくらいは付けれたんじゃねーの?まァ、それでも俺に勝つことは地球上の誰が相手だろうと無理だろうがな。」

まるで、生きている人間と話すようにしたら携帯を取り出し電話をかけた。

「もしもーし 第一位だけど、死体が出たから回収するように伝えろ。」

それだけ言うと第一位は電話を切り、ふと自分のメンバーが言っていたことを思い出した。

「そういえば...今月末に超能力競合大会があるんだったっけか、まァ俺が出れば優勝するのは確定だが。

俺は暗闇ブラック・スクールだから参加できねぇンだよなあ」

「あー、そうだ。良い事思いついた..」

何か思いついたかの様に、ニィと笑うと背中から黒い煙のような物質を出してそれをはっきりした黒曜石に似ているものに変えると、生き物に話しかける様に

「第四位を探せ、能力名は精神操権。」

と言うとその言葉に反応するように、黒曜石に似ているものは勢いよく飛んで行った。」



暗闇ブラック・スクールの一つ「メンタル」に属するリーダーの心理豊生は毎週恒例のお茶会をショコラ・ド・ファレゴンというカフェでしていた。

だが、今回のお茶会は少し憂鬱だ。何故ならさっきから隣で組織のメンバーの一人の恋文と恋愛が言い争っているから。

「って聞いてます!?豊生様?」

「え?何がぁ」

「え?じゃないですよ。私達の中で誰が一番優れているか、」

「別に誰でもいいんじゃなぁい?」

「そんな事言っているから豊生様はいつまで経ってもそのまんまなんじゃないですかね。」

(何よそれぇ、結構グサッと来るんですけどぉ)

ガタッという音をたてて豊生が席を立つと

「豊生様?」

「ピッ」

直後にメンバーの全員が硬直した

「初めからこうすれば良かったわぁ。あ、貴方達はもう帰っていいわよぉ」

その直後にピロリンという着信音が鳴った、

「はぁい~誰かしらぁ、 ふん、なるほどね...了解したわぁ」

豊生は簡単に答えて電話を切った、その電話は上からの依頼だった。上というのは制統議会の事だ

この暗闇の仕組みとしては、研究施設や学校などが制統議会を通して小組織に施設の防衛や特定人物の捕獲などの依頼をする。その報酬として依頼を受けた組織にはギャラが支払われるという仕組みだ

豊生は近くを走っている車を適当に捕まえると目的の場所まで車を走らせた。


「ええと、ここでいいのよねぇ..」

豊生がいる場所は薄汚い不良の溜まり場でもある、廃ビルだ。

「うへぇ、なによここぉ 薄汚くて暗いし私あんまりこんなとこ好きじゃないのよねぇ。

まあ愚痴ってても仕方ないから行くんだけど..」

そういいながらも豊生は言葉に反するように勢いよく廃ビルに入っていった

「おっじゃましま~す」

「あぁ?何だ、このクソガキ!」

一般人なら自らこんな不良の溜まり場に入るようなバカな真似はしないと思うが、能力者ならまだしも暗闇なら話はまた別である。 暗闇の組織は日常的に戦闘を繰り返し、裏社会と関わっている その暗闇の組織

「メンタル」に所属する心理豊生からすれば、不良と戦うことなんて赤子の手を捻る様なものだ。

「あらぁ、こっわ~い」

豊生は表情に合っていない言葉を発する。

「お前、これがどういう状況か分かってねえみたいだなぁ 俺はLEVEL3の高温炎刀ホット・カッターなんだぞ!」

不良がそう叫ぶと手の平にオレンジ色の光を放つ炎の剣が出現し、それをそのまま豊生に叩きつけようとした。

「ぞりゃああああああああああ!!」

「ピッ」

豊美は携帯の「行動停止」ボタンを押した

「うっ、」

「やっぱり、精神構造を改造する必要があるかしらぁ?」

「テメエ、何しやがった!」

他の不良たちが豊生に殴りかかる前に豊生は携帯のボタンを押し、「人格洗脳」を完了した。

外に出て空を眺めていた豊生はふと、空に浮かぶ黒い点が大きくなっていっていることに気づいた。

(こっちに向かって来ている?..)

豊生がそう思いかけたとき物凄い爆音をたてて黒い物体が向かってきた。

その物体は豊生みの周りにまとわりついてくる

「何なのよこれぇ、」

豊生が黒い物体を追い払おうとしていると空から徐々にスピードを緩めながら黒いスーツを着た人間が近づいていた。

「貴方は...」









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