能力値測定
「これより、2学期末 能力値測定を始めます。全校生徒は先生の指示に従って移動して下さい。」
「一度しか言わないので、よく聞いて下さい。能力値測定は今までと同じ様に系統別に分かれるんですけど、今回は黒板に場所を書いた紙を貼っていますので各自で見て下さい。 それでは移動を開始してください。」
私はエネルギー操作系のLEVEL3だから.... 第一測定室か、 まあ今回もダメだろうなあ。
「ねえ青井、そろそろ行かない?」「ああ、うん。今行こうとしてたとこ、って西原は?」
「ちょっと遅れるって。」 「へえ~、....。」
少しづつ、第一測定室が近づいてくる。 「ここか、もう始まっているみたい...」 「つーかさあ、西原はまだなわけ?」 「まあ、そのうち来るんじゃない?アノコ、マイペースだからな....」
「ごめん、ちょっと遅れて。」「なにしてたの?」「へ?何って教室で授業後のコーヒータイムに決まっているでしょ。」 「ああ、そう。」 相変わらずマイペース過ぎるなあ、西原は。
西原穂香。どんな状況だろうと、授業の後は必ずコーヒーを飲むなどの重度のマイペースだけど力量分散<エネルギー・ディスパージェン>という、様々なエネルギーを分散させる能力を持っているんだけど
LEVEL2なので自分に向かってきた野球ボールを受け止める、といった程度しか使い道がないんだって。
ドアを開けて中に入ると、能力値測定をするための器具が置いてあるテーブルが四つあり各テーブルに審査員が二人ずついる。
「次の方、西原穂香さんどうぞ、」「じゃー行ってくるね。」 能力値測定は基礎能力、出力能力、
制御能力、持久能力、応用能力の5つの能力をA、B、C の3段階で評価する、その総合能力値がLEVEL。
能力値を評価するために測定機器を使うんだけど.... 「次の方、青井碧さんどうぞ。」
「まず、学年とクラス、名前、能力系統、論理能力名、固有能力名を言ってください。」「2年6組、名前は青井碧で、能力系統はエネルギー操作系、論理能力名は力量操作<エネルギー・コントロール>、固有能力名は神の指です。」 「では、始めてください。」
やっと終わったか。 「能力値は、LEVEL3... 現状維持って感じだね。」 「どうだった?西原は、」
「私もLEVELは変わらずだけど能力値が少し上がった。」「マジか! 西原、努力家だからな~」
「そう言う酒瀬川は?」「決まってんじゃん。”能力なし”だよ、わざわざ聞くまでもないだろ」
「よくもまあそんな堂々と... ちょっとは努力したら。」「そんなの無駄だよ、能力なんてモンは才能だろうが、」「それは、まあ」「じゃあ意味無いじゃん。だから私は努力をしない。 .....ッ 絶対に。」
ああ、疲れた。今日で一週間がやっと終わる... 「ねー、一緒に帰らない?」 「ん?ああ、西原!」
「ねえ、西原 今日、三人で能力のことを話しているときに酒瀬川の声震えてなかった?」「そう?」
「絶対そう。 あんな酒瀬川見たことないよ、」「確かにそーかもね。」「何か、過去にあったのかな...」
「あのさー、青井は能力のことどう思う?」「何?急に、」「いやー何となくだよ。」「どんな..つもりで
そんなこと聞くのかは知らないけど。 私は能力はつまらないものだと思う、だって能力のせいで無能力者にイジメや偏見があるんでしょ だったら、そんなものない方がマシだよ。 私だって、」 「?」
周りの熱エネルギーを圧縮、その圧縮した球体を投げると同時に開放。 ドンと爆発が起こり前方の一部が吹き飛び土埃が舞っている。「このくらいが限度だけど、これ以上高望みはしない。能力をこれ以上望むようになったら、LEVEL4やLEVEL5みたいな無能力者をコケにするような連中と同じだよ。」「えーと..」
「あ~ごめん、シラケちゃったよね 私そろそろ帰るね。」「うん、じゃあまた月曜日。」
「さあ、明日は土曜日だし家でゆっくりするかなあ。」 ん?後ろから足音...誰かついてきてる?ストーカー? ピッ 「なんなんですか、要件があるなら言ってくだs...」あれ、なんだか意識がボーっと....
「やっと、見つけたわぁ さがしたのよぉ 神の指 青井碧さぁん。」




