未来都市トーキョー03
爽やかな朝 暖かい太陽の木漏れ日が私に降り注ぐ...けれども優雅に過ごしている場合じゃないや、「8:32 やっばい急がないと。」
「まもなく~第1学区発、第24学区行き ELC 東三中央線 新快速がまいります、ご注意ください。」
「ドアが閉まります。」「何とか間に合ったか」
あれ?あの人、私と同じ学校だ... 「まもなく第14学区~」「あっ、降りないと。」
「ーであるから、H2Oの還元式は...」「遅くなりました!」「まったく、遅くなるのも
程があるぞ青井。」「す、すみません...」「じゃあ、この式を青井!言ってみろ。」「えっ、え?え~えーと、.....。」「分からないんだったら他の人は、...」 「3校時が終了しました。生徒は4校時の準備を開始し、講師は直ちに授業を終了してください。」 「じゃあ、還元式は必ず出ると思うからやっておくように。」
終わってしまった、もう何回目だろう 今月中には期末テストもあるというのに... まあ、でもどうでもいっか。 この街では、この新都研究学園都市では、学力なんかよりも能力<ちから>がすべてなのだから。
面積、約2760ha 人口、約360万人。そのほとんどを学生が占め、残りを公共機関の職員や研究機関の研究員が占めている。街中に監視システムや力量測定衛星などを使用したセキュリティが張り巡らされていて
教育面では今から5年前程に政府によって、学園都市内の全ての学校に全系統の能力の開発を義務教育の一環として導入。またそれに伴って能力値測定の際に全ての生徒の能力値を公開、それにより生徒間での競争状態をつくり開発の促進を目的にしているらしい。 そういう風に言うと完璧な街みたいで聞こえは良いかもしれないけど実際はそうでもないようなこともあるらしくて、この街に「闇」というものがあるようで 私はよく分からないけど。
「どうしたの~?」「少し、考え事。」「へえ、そんな何か考えて能力値が上がるんだったらいいけど、別にそうでもなきゃな~」 まあ、それもそうか 一言で「闇」って言ってもどういうものが何を目的としてどれほどあるのか見当もつかないし、私が何かできるというものでもないだろうしなあ。
「でもさあ、青井はまだいい方だよねえ。 私なんて”能力なし”だからなあ...
どうやったら能力値あがんのかね、」「それは...地道な努力が必要なんじゃない?」 「努力ねえ、まあ
地道に頑張るしかないか。」 少なくとも私は能力者だ、が、特別凄いという訳でもない。
私の能力は力学制御といい、あらゆるエネルギーを操作出来る能力。
ちなみに能力にはそれぞれ名前があり、論理能力名と固有能力名の二種類がある。
論理能力名は論理的に考えて命名されたもので固有能力名は個人が考えて市役所で申請してそれが承諾された時の個人特有の名前だ。私には 天使の翼は万物を切り裂く(ガブリエル・ウィンドウ)という固有能力名が付いている
「そういやさあ、次の授業の最初の方に能力値測定があるらしいってさ。ダルイわ~ 結果見えてんのにね。」 能力値測定か。あんま興味ないけど普段は見れない能力も見れるからちょっと楽しみかな、




