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無人島で50年も修行したら、強くなりすぎたので弟子を育てる事にした  作者: ダイス
冒険者始動編

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エピソード21 : 英雄帰還と大混乱

 夕暮れ。


 辺境都市リュストの正門が、ゆっくりと開いた。


-----


 そこから現れたのは、二人の冒険者だった。


 血と埃にまみれた青年と、その後ろを歩く少女。


-----


「……あれ?」


「誰だ?」


-----


 門番たちが、訝しげに見る。


-----


 次の瞬間。


-----


「……あっ!」


「シオンだ!」


-----


「魔将獣と戦ったって噂の……!」


-----


 ざわり、と空気が変わる。


-----


 シオンは、気にせず歩く。


-----


「まずは、報告だな」


-----


 ギルド前。


 すでに多くの冒険者が集まっていた。


-----


「戻ったぞ!」


「生きてる……!」


-----


「ガルグは!?」


-----


 口々に声が飛ぶ。


-----


 シオンは、扉を開け、中へ入った。


-----


 ギルドホール。


 いつも通り、騒がしい――はずだった。


-----


 だが。


-----


 入口に立った瞬間。


-----


 ざわざわ……。


-----


 全員の視線が、集中する。


-----


「……何だ?」


-----


 受付嬢が、目を見開いた。


-----


「シ、シオン様……!?」


-----


「戻りました」


 淡々と告げる。


-----


「討伐、完了です」


-----


「……え?」


-----


 一秒。


 二秒。


-----


「ええええええええ!?」


-----


 絶叫が、ホールに響いた。


-----


「完了!?」

「魔将獣ですよ!?」

「都市防衛級ですよ!?」


-----


 周囲が、一斉に騒ぎ出す。


-----


「証拠は!?」

「確認は!?」


-----


「頭部なら、ありますが」


-----


 シオンは、収納袋から巨大な角を取り出した。


-----


 ドン。


-----


 床が、きしむ。


-----


「……」


-----


 一瞬の沈黙。


-----


「……本物だ……」


-----


「うそだろ……」


-----


 誰かが、呟いた。


-----


 次の瞬間。


-----


「ギルド長を呼べ!!」


-----


 職員が走り出す。


-----


「至急!!」


-----


 数分後。


-----


 奥の扉が開く。


-----


 現れたのは、白髪混じりの壮年男性。


-----


「……誰だと思えば」


「英雄殿か」


-----


 ギルド長だった。


-----


「報告を聞かせろ」


-----


 応接室。


-----


 重苦しい空気。


-----


 シオンは、淡々と経緯を話す。


 戦況。

 ガルグ。

 討伐。


-----


 話が終わると。


-----


「……正気か?」


 ギルド長が、呟いた。


-----


「Aランク単独で、魔将獣討伐……」


「前例が、ない」


-----


「事実です」


 シオンは答える。


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 隣で、ユズが緊張していた。


-----


「……お前もだ」


 ギルド長が見る。


-----


「後方支援だけで、前線を維持したそうだな」


-----


「は、はい……!」


-----


「立派だ」


-----


 ユズの目が、輝く。


-----


「決定だ」


-----


 ギルド長は、立ち上がった。


-----


「シオン」


-----


「特別報酬」


「功績章」


「王都への推薦」


-----


「全て、付与する」


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 周囲が、どよめく。


-----


「……そうですか」


 シオンは、あっさり答えた。


-----


「それと」


 ギルド長が続ける。


-----


「お前には、もう普通の依頼は回せん」


-----


「次は――国家級だ」


-----


「覚悟しろ」


-----


「分かりました」


-----


 その夜。


-----


 街は、祭りのようだった。


-----


「英雄だ!」

「魔将獣を倒した男!」


-----


 酒場は満席。


 噂が飛び交う。


-----


 宿の部屋。


-----


「師匠……すごすぎます……」


 ユズが、呟く。


-----


「俺一人じゃない」


 シオンは答える。


-----


「お前もいた」


-----


「……はい!」


-----


 二人は、静かに笑った。


-----


 そして。


-----


 英雄の物語は、ここからさらに加速していく――。


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