1 次の目的地は……?
ステラたちは宿で会議をしていた。
議題は、次はどこに行くか。
ステラとゼフの2人だけの旅のときは何も決めず、好きなように旅をしていた。
でも、今は6人。
それぞれどこに行きたいかを決めた方がいいとなった。
「みんな、どこに行きたい?」
「俺もステラも、場所はどこでも構わない。
4人で行きたいところを決めてくれ」
2人はそう伝えると、部屋から出ていった。
ステラとゼフの言葉を受け、行き先は新しく旅に加わった4人が決めることになった。
「どこがいいかなー」
「そもそも、ぼくたちが決めてもいいの?」
「そうね……。
ステラとゼフィロスが行っていない場所がいいわよね~」
「あいつらってどこに行ってないんだろうな」
「んー……。
この国の中はだいたい行ってそうだよなー」
全員で腕を組み、考える。
少しすると、リオネルが思いついたように立ち上がった。
「あ!」
「うるさいぞ」
いつものように、ルクスから文句が飛んでくる。
そんなことも気にせず、リオネルは話し始める。
「この国中で行ったことないとこを見つけるのが難しいなら、違うとこに行けばいいんじゃないか?
たとえば、外国とか!」
外国。
その発想はなかった、と全員が『おお~』と納得の声を出す。
「改めて考えてみると、外国に行ったことないわね」
「俺も!」
「ぼくもそう」
リオネルとルクスもフィリアに賛同する。
「んじゃ、外国で決まりだな! どこにする?」
「近いとこがいいと思う」
4人での話し合いの結果、次の目的地は今いるヴァレリア王国から少し離れた、ネレイス王国に決まった。
ネレイス王国はヴァレリア王国近海にあり、海洋国家と呼ばれている。
白い外壁の家が立ち並び、美しい街並みが有名な国でもある。
4人の決定を伝えると、ステラとゼフは外国ということに驚いていた。
しかし、自分たちのために考えてくれていたことを知っていたので、反対することはなかった。
海洋国家ネレイス。
そこでは、どのような旅ができるのか。
全員が、心を躍らせていた。




