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風の契約と絆を紡ぐ物語  作者: 蒼燈
穏やかな王と潜む支配
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72/113

1 次の目的地は……?

ステラたちは宿で会議をしていた。

議題は、次はどこに行くか。

ステラとゼフの2人だけの旅のときは何も決めず、好きなように旅をしていた。

でも、今は6人。

それぞれどこに行きたいかを決めた方がいいとなった。


「みんな、どこに行きたい?」


「俺もステラも、場所はどこでも構わない。

 4人で行きたいところを決めてくれ」


2人はそう伝えると、部屋から出ていった。

ステラとゼフの言葉を受け、行き先は新しく旅に加わった4人が決めることになった。


「どこがいいかなー」


「そもそも、ぼくたちが決めてもいいの?」


「そうね……。

 ステラとゼフィロスが行っていない場所がいいわよね~」


「あいつらってどこに行ってないんだろうな」


「んー……。

 この国の中はだいたい行ってそうだよなー」


全員で腕を組み、考える。

少しすると、リオネルが思いついたように立ち上がった。


「あ!」


「うるさいぞ」


いつものように、ルクスから文句が飛んでくる。

そんなことも気にせず、リオネルは話し始める。


「この国中で行ったことないとこを見つけるのが難しいなら、違うとこに行けばいいんじゃないか?

 たとえば、外国とか!」


外国。

その発想はなかった、と全員が『おお~』と納得の声を出す。


「改めて考えてみると、外国に行ったことないわね」


「俺も!」


「ぼくもそう」


リオネルとルクスもフィリアに賛同する。


「んじゃ、外国で決まりだな! どこにする?」


「近いとこがいいと思う」


4人での話し合いの結果、次の目的地は今いるヴァレリア王国から少し離れた、ネレイス王国に決まった。

ネレイス王国はヴァレリア王国近海にあり、海洋国家と呼ばれている。

白い外壁の家が立ち並び、美しい街並みが有名な国でもある。

4人の決定を伝えると、ステラとゼフは外国ということに驚いていた。

しかし、自分たちのために考えてくれていたことを知っていたので、反対することはなかった。


海洋国家ネレイス。

そこでは、どのような旅ができるのか。

全員が、心を躍らせていた。

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