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7 頼もしい青年
「来るぞ!」
ゼフの声。
次の瞬間。
大気が、裂けた。
炎が噴き上がる。
雷が空を走る。
氷が地面を侵食する。
三方向からの襲撃。
「っ……!」
ステラが風を展開する。
ゼフが一歩前に出る。
しかし、精霊たちの攻撃の勢いに負けそうになる。
そのとき——
「おいおい、ずいぶん派手だな」
軽い声が割り込んだ。
横から、影が飛び込む。
槍が一閃。
炎を、弾き飛ばした。
「……誰だ」
ゼフが視線を向ける。
そこにいたのは、ステラよりも少し年上の青年。
ゼフの質問に、青年――リオネルは肩に槍を担いで笑う。
「どう見てもただ事じゃないだろ、これ」
ステラが少しだけ目を見開く。
「……助けてくれるの?」
「当たり前だろ」
即答。
「こういうの、放っておけない性分なんだ」
炎が再びうねる。
リオネルは、それを見据えて。
「こっちは任せろ」
炎の精霊へと槍を向ける。
「そっちは氷と雷、いけるか?」
ゼフが短く頷く。
「問題ない」
ステラも、風を纏いながら。
「うん。気を付けて」
三人の視線が交わる。
一瞬の連携。
そして——
炎の精霊が咆哮する。
氷が広がる。
雷が弾ける。
戦いが、始まる。




