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風の契約と絆を紡ぐ物語  作者: 蒼燈
黒い渦と輝く魔法
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11 輝く魔法の光

祭典の最終日。

ステラとゼフは、再び旅に出る準備をしていた。


街の門の前には、人々と精霊たちが自然と集まっている。

別れを告げに来た、というより――感謝を伝えるために。


「行っちゃうんだね……」


「また、会えるかな」


そんな悲しそうな声があちこちから聞こえる中、光の精霊がふわりと前に出た。


「出発の前に……私たちからの贈り物だ」


その合図とともに、空気が変わる。


水の精霊が空に透明な光の幕を張り、

植物の精霊が風に乗せて花びらを舞わせ、

炎の精霊が傷つけない温度の光を作り出す。


そして――


ゼフと同じ、風の精霊たちが一斉に舞い上がった。


音もなく、でも確かに音楽のような流れで、

光と花と水と炎を、ひとつの大きな光へと編み上げていく。


空に描かれるのは、風の軌跡でできた魔法の舞。


人間の魔導師たちも加わり、

地上からは光の柱が立ち上がり、精霊の演舞と呼応する。


――人と精霊が、心をひとつにした魔法。


その中心で、ステラは静かに空を見上げていた。


「……きれい」


とても小さな声。

でも、今までで一番素直な響きだった。


ゼフはその横顔を見て、やさしく目を細める。


「そうだな」


演舞の最後、風が二人の周りを包み、

まるで「いってらっしゃい」と囁くように、そっと背中を押した。


人と精霊の拍手と光の中で、

ステラとゼフは、また次の目的地へと歩き出す。


風に導かれ、記憶の彼方へ続く旅路へ――

ここで3章は終わりになります!

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

これからも、よろしくお願いします!

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