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8-7 異世界装備



私はマジックボックスから異世界装備を取り出した。


「うわっ」


驚く勉強コンビを落ち着かせつつ、それぞれを説明していく。


「武器はこんな感じですね」


・魔弾ハンドガン

・魔弾ハンドガン(女性向け)

・魔弾アサルトライフル

・魔弾無反動M2重機関銃

・魔弾無反動ガトリング


「もっと火力の大きいガトリングやバルカン、あとミサイルタイプの自動迎撃システムなんかもありますがこれはもっと戦いが本格化するまでは不要でしょう」


「次に装備品です」 


・反射/吸収切替式ポリカーボネート素材

・緊急バリア機能付魔石

・ポーション各種


「ほかにヤバい装甲車やヘリなんかも用意できます」


気づくと全員が言葉を失っていた。  


「あのー」


「いや、すまない。ちょっと驚きすぎたよ」

「言葉もないな」

「これは……現時点で日本を征服できるレベルなのでは」

「いや、世界征服ですよ隊長」


「いやいや、そんな気なんてないですよ! あ、そうですよ。いっても私たち半神なんで。神みたいなもんですから邪心なんてないです。大丈夫です」


ドン引く総理たちをどうにか現実に引き戻してまた話を進める。


「命を守るのが優先ですから、ポーション類と緊急バリアはまず装備してください。ポリカーボネート素材は要相談です。銃器類は判断をお任せします」


「わかった。それも秘匿アイテムであるのは変わらないな。世界がひっくり返るぞ」


「ともかくどこかの演習場でテストしてみるか」 


「あと、モンスター図鑑というのがあって、敵の弱点や攻撃パターンなんかも詳しく記述されていてなかなかよくできた資料になってます。こちらも装備品と一緒に進呈しますね」


「いや、安易すぎるぞ。とりあえずはまだシシくんが管理していてくれ」


「え」


「これらはどれひとつとっても世界の常識が変わるものだ。信頼はありがたいが異世界のアイテムの管理はまだ徹底しよう」  


「なるほど確かに。はい。わかりました」


「まずは今度シシくんの指導のもとで私たちでテストしよう。その後、総合的な判断の上で実戦装備を決めていく形でいいだろう」


「でも私ももらっただけですよ。説明書くらいの知識しかありません。どなたか自衛隊にこういう装備に詳しい方はいませんか?」

 

それを聞いた勉強コンビが顔を見合わせる。


「心当たりでも?」


「ひとりいます。ちょっとクセの強いやつですが」

「天才ですよ。クセ強ですけど」 


うーん。嫌な予感しかしないな。

シシ世界版の花川くんかな。


「いつ歪みが起きるかわかりません。装備品のテストとその方の紹介はできるだけ早くやりましょう。段取りをお願いしますね」

 

調整の結果、天才科学者の紹介は明日の午前中に、そして実戦演習テストはその日の午後から富士の演習場で行われることとなった。


―――――――


「――だいたいはこんなところだな」


「モンスターモニターはありがたいな」


「腕時計タイプのものもありますよ」


「転移用のスペース提供は助かります。まだ全国には作れてなかったので。いまの拠点一覧はあとでボクがまとめておきますね」


「野村くんありがとう。そうだな、永田町とは別に作戦本部も作らないとな」  


「それなら瀬戸内海の拠点を提供しますよ。あー、みんなが怒るかな。でも近隣の島を抑えたらそれなりな規模の基地にできると思います」


「それはありがたいな。ぜひ頼むよ」


「あとの最大の課題は四国の民間人だな」 


「全住民の退去ですからね。前代未聞だ」


「理由だな。南海トラフ……いや曖昧だし四国以外にも混乱が広がるか」


「原発ですかね」


「四国全域の避難とはならんだろう」


「ツバメ世界では未確認の猛獣が確認されたという形で戦前の住民避難を進めていたそうです。準備が整ったあとXデー直前に緊急事態宣言から戒厳令のような形にシフトして情報開示をしたと聞きました」  


「なるほどな。それを下地にプランを練るか」


「あと、ツバメ世界の例を取るなら、序盤戦はゾンビが送られてくる可能性が高いそうです。より濃い魔素を生成するのに適しているモンスターなんだそうですよ」


「ゾンビか。それはなんともな。わかった。それら含めてすぐに対応を指示してくれ」


そこにドアがノックされ、ひとりの男性がアテンドされて入室してきた。


「失礼しまっせ! 初めまして! ワイ、花田 稔いいますねん!呼んでもろたみたいですけど、なんや用でしたかな」


いや自衛官だよね。

さすがに無理があるだろ。

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