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4-3 企画案



翌日、さっそく3人で電博に集まりミーティングをした。


「藤井さん、野村の件ではシシさんを動かしてくれてありがとうございました」


「勝手に済まないね。田城さんはそれどころじゃないだろうからと思ってね」


「いや本当に助かりましたよ。ありがとうございます」


「まあまあ。それよりシシから聞きましたよ。ド派手なプロジェクトですね。ぜひ参加させてください」


「藤井さんにバックアップしてもらえるなら安心ですよ」


「田城さん、シシ、えーと息子の方ね、ややこしいな。シシくんは使うつもりですよね?」


「もちろん。絶対に嫌がると思ったのでシシさんには話してませんでしたが。藤井さんが口説いてくれて助かりましたよ」


「マジすか。田城社長もそのつもりだったんですね」


「当たり前だ。シシはいまやウチの秘密兵器だぞ。いつマネタイズできるかチャンスを伺ってたからな」


「そうだったのか。してやられました」


「まあ、シシにいきなり役者をやれとか無理は言わないよ。ファンは喜ぶだろうけどね。それよりもバスケだろう。世界が待っている」


「そうですよね。シシも日本バスケのためなら人肌脱ぐはずだよ。ね、 "お父さん" 」


ぐぬぬ。

本人を前に外堀どんどん埋めてくるな。


でもまあ、そうだな。

このままってわけにはいかないもんな。

仲間たちのために動くのは悪くない。


「そうですよね。……なら大学の同好会の復活かな。もともとはあそこが起点だった。部活の方は協会の管轄で連盟との折り合いが面倒になりそうだ」


「おー、いい線だな! 確かに彼らも華があった」


「チームシシのバスケ企画か。悪くない」


「実際、あいつら面白いんですよ。あのメンバーでどこまでやれるかちょっと興味があったんですよね」


「なんだ、同好会のメンバーまで把握してるのか。シシも詳しいんだな。まあ息子のことなら気になるか」


げ、これなんだよな。

つい17歳と混ざっちまう。

同じ人間なんだから無理がある。

これは早く二役になれないと即バレしそうだ。


「え、ええ。いろいろ報道されてましたからね。彼らのことまたは息子に詳しく聞いておきますよ」


「今度はシシくんにも参加してもらわないとな。セッティング頼むよ」


私と田城社長はこっそり目を合わす。 

そうか、単なる二役じゃないな。

どこかではそうなるか。マズったな。


「そうですね、ですがこれは仕事ですから私から聞くことにしましょう。それでいいよね? シシさん」


とりあえず時間稼ぎだな。

了解です。


「はい、お願いします。最近はお互い忙しくてなかなかタイミングも合わないので助かりますよ」


「そうかー、忙しいでしょうね。今度実家の方に会いに行きたかったんだけどな」


「!」


「あー、シシはいまはウチの合宿所なんですよ」


うまい!


「そう、なかなか会えなくてね。私も撮影があるからなかなか同時には動けないかもなあ」


どう?


「そうだね。その時は私が立ち合いますよ。シシさんは撮影優先ね。もうかなり押してるし」


よし、しばらくは大丈夫だな。


その後も詳しく打合せをして話を詰めてから解散したのだった。


―――――――


「だめだ。二役に自信がない」 


「笑ったよ。まあ気持ちは分かる。アオイにもそれでバレたんだろ。大変だよなあ」


「とりあえず時間は稼げましたよ。パスありがとうございました」


「なんかいい魔法ないのかナビィちゃんと嫁さんに聞いておけよ」


「わかりました。……嫁じゃないですけど」


―――――――


「ということなんだけどさ」


「分身的なことだよねー」


「しかも自律なんだよね/オートは難しいな」


「時間停止とか使うしかないんじゃないのー?」


女神と精霊も妙案がないようだ。

ま、なんとか自力でやるしかないな。


17歳と55歳。がんばって切り分けよう。



翌日、久しぶりに大学へ。

バスケ部に顔を出して同好会メンバーに声をかけ、練習後に集まらないかと打診した。


レアな私からの提案に同好会メンバーは喜んで集まってくれた。



「急なのにありがとうな!」


「世界大会のMVPに誘われて断るやつなんておらんわ」

「すごかったな!」

「興奮したぞ」

「エグかった」

「シシさん最高でした!」


ひとしきりワールドカップで盛り上がった。

その後で私は企画の提案をしてみた。


「オレと一緒にバスケ番組に参加してくれないか?」


「「「「やる」」」」「やります」


全員一致の即決だった。

ありがたい。


「………ということでさ、まだ全然企画はまとまってないんだけどな。なんかいいアイデアあれば頼むよ」


「小学生にコーチ!」

「それはそれでいいかもな」

「メインにはならないだろ」

「なんか大会でもあればな」

「それかシシチームに挑戦!」


「「「「それ!」」」」


「毎回対戦相手を募って試合するのはいいな」

「なるほど」

「せやろ!」

「連盟が後押ししてくれたらなんとかなるな」

「いいと思います!」


意見はまとまった。

まずは連盟、それから電博……いや同時だな。


企画書作るぞー!

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