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4-2 プロデュース



3つの大きなプロジェクトが決まった。


アオイの写真集用には新しく最新式の携帯を購入する予定だ。

携帯メーカーの協賛が取れるかもしれないのでそのあたりは電博企画の藤井局長に一度相談してみようかな。


協賛といえば沖縄か。

バスケのワールドカップも落ち着いて県としても新しい仕掛けは欲しいかもしれない。


後付だけど、離島のブームアップ企画に興味がないか聞いてみるべきだな。

なんせ55歳バージョンはシシ選手の父親だし、話くらいは聞いてもらえそうだ。


県の予算はもう決まってるだろうけれど、エア会社や旅行代理店あたりは飛びつくと思うんだよね。


金勘定もしっかりしないと。 

シシプロデュースはマネタイズも万全にしておきたい。


ディレクションについてはずっと現場に任せていたから久しぶりだが、今回の企画はお互いに信頼関係がしっかりしている。


誰よりも近い距離でいちばん信頼している人に向ける表情はきっと特別なものになる。

私にしか作れない作品が出来上がるに違いない。

ファンのみんなにアオイの本当の素顔と日常を届けるんだ!


卓司とも秘密を共有しあった仲だし関係値はパーフェクト。

ACEも懐いてくれてるし、私と田城社長の距離感を見ていればきっと信頼してくれるはずだな。


ということで今日からは仕事モード。

見た目は55歳をデフォルトにする。

17歳のシシくんとはしばしのお別れだ。


バスケ関係の仕事依頼はかなりの数が来ているものの、そのあたりの判断は升川さんに委ねてある。

連盟としてどうしても受けてほしいというものは今のところないようなので問題ない。


木花と咲那も見た目を気にしてないから大丈夫。

魂が好きって言ってたくらいだ。

人間にはわからないものが見えてるんだろうな。


アオイはもともと55歳バージョン推しだ。

むしろ寝取られプレイが捗るといっていた。

うん。聞かなかったことにした。


あとは学校へ行くくらいか。

てかそろそろ行かないとな。

芸能コースとはいえちょっとサボり気味だ。

バスケ部のメンバーにも会いたいしな。


―――――――


翌日、電博の藤井局長にアポを取り、プロジェクトについての説明と、先日の卓司の件についての事後説明だ。


「すっかりご報告が遅くなってしまってすみません」


「まあそれどころじゃなかったのは全国民が知ってるよ。シシくんの世界一おめでとうな! 興奮したよ! あ、あとでサイン頼むよ」


「もちろんです。サインなんてたぶんないですけどね」


「サインは考えさせておけよ。みんなが憧れるものだからな。ワールドカップはウチが仕切ってたからな。毎日がお祭りだったよ」


「よかったです」


「それより息子がいたとはな」


「いやまあ、いろいろありまして。公言してませんでした」


「オレにも言わないなんてな。まあ事情があるなら聞かないよ。野村くんの件も改めてありがとう。無事に解決してくれて助かったよ。むしろ彼の株が上がってよかったな」


「ええ。いち早く教えていただけたおかけです。ありがとうございます」


「ウチも困ってたからだよ。番組差し替えも覚悟したからな」


「その太陽プロと組んだ面白い企画があるんですよ。今日はその相談をしたくて」


「おお、シシの直接の持ち込みなんて久しぶりだな!」


私は太陽プロとの3つのプロジェクトを説明した。


―――――――


「野村卓司とアオイにACEまで抑えたのか! かなりデカいプロジェクトになるな」


「紙は義理があるので本社を通しますが、ほかは株式会社シシの仕切りになります。ぜひ藤井さんの力もお借りしたいです」


「願ってもないな。ぜひやらせてくれ」


「乗ってきそうな企業はありますかね」


「飛びつくだろうけれど、それぞれの競合確認からだな」


「みんなめちゃくちゃCMスポンサー絡んでますからね。手間はかかりますが個別対応になるかもしれませんね」


「デジタルのスキームは?」


「使える機能は既存でもありますからね。急ぐなら完全独自開発じゃなくても大丈夫だと思っています」


「あとはチャンネルか。確かに番販だけじゃつまらんよな」


「藤井さんにいちばん相談したかったのはそこなんですよね」


「一度田城さんも入れて話そう。太陽プロだけに拘っているのか、他のコンテンツも入れるのかで話が違ってくる」


「あの人なら広げろって言いそうですけどね」


「シシ仕切りならほかのプロダクションも乗れるしな。シシチャンネルか。面白くなりそうだな!」


「いや、その名前はどうかと」


「シシくんにももちろんコンテンツ提供させるんだろ?」


「え?………考えてませんでした」


「何いってんだシシ。お前の息子はいまや全世界注目のキラーコンテンツだぞ。シシくんも太陽プロだろ。絶対に必須だ。彼のスポンサー企業を集めるだけでとんでもない規模になるからな」


「そんなにですか?」


「親父がこれだからなあ。シシくんを自由にできるならひとつ放送局が作れるぞ」



17歳のシシの出番はまだまだ続きそうだな。

てか、マズイな。

これ、一人二役の同時進行になるんじゃないのか??

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