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約束の地、バビロン

 文芸部に戻るとおでんもマンガも完売してて早めに後片付けに入っていた。小説本は売れ残ってたらしいけどいつものことだ。俺も後片付けに加わって、ふっきれてたからハツラツと仕事をした。急に明るくなったんでみんな気味悪そうに見てた。途中で菊池を呼び出して離れたところに連れていった。


「菊池さん、俺はもうガマンできません。今日の打ち上げで西川をぶっ飛ばしますよ。」

「おおーホントか? なんだ? なんかふっきれたみたいじゃない?」

「もーバリバリですよ。西川なんかボッコンボッコンのスットコドッコイで追い出してゴキゲンヨウですよ。」

「おお、なんか楽しみだな、俺も一緒に殴ろうかな?」

「お願いしますよ。あとは我々の約束の地、バビロンあるのみですよ。」


「わかった」って言って菊池は嬉しそうにどっか行った。笑っちゃうぜ、お前なんかに約束の地はあるもんか。あとバビロンは退廃都市の象徴だかんな。


 あとはまた、後片付けをハリキってやった。途中で1年のマンガ屋3人組が寄ってきて「退部のこと言ってくれましたか」って言いにきたから、「おう、バッチリまかしとけ」って言っといた。それから夜になってアル中どもにさっそく酒が入ったので一緒に付き合ったりした。そして教室の方の片づけが終わるのを待って、打ち上げの会場の居酒屋までみんなで行った。でも部長が打ち上げの会場を予約するのを忘れてたので、またひと悶着あったらしかった。そしたら俺がアル中たちに引っ張ってかれて、

「お前、部長に予約しとけって言わなかったのか?」

って言われた。知ったこっちゃないんだけど、

「すいません、してると思ったもんですから。」

「みんなはコレを楽しみに学祭やってんだぜ。」


 お前らだけだよ、楽しみにしてるのは。


「部長は2年になっていきなり部長にならされたんだから知らないことも多いんだよ。その辺をお前ら上級生がしっかり教えてやらなくてどうするんだ?」


 それは確かに一理あるかもな。しかし上級生は俺だけじゃないぜー? それに問題はもっと根本的なトコにあるんじゃない?


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