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人生が余りにもクソだったので、とりあえずネット小説を書いてみた  作者: 瞳夢
第二部 義妹だから兄を好きになっても問題ないよね!
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第39話「OBK屋敷!」

大変お待たせいたしました。第39話目になります。そして、ここからはお知らせで、私の新作である『錬金術師と幼な妻~こんな俺に嫁が出来ました~』を投稿いたしました。よろしかったらこちらの新シリーズの方もよろしくお願いいたします。

  第39話「OBK屋敷!」


 ジェットコースターを乗り終えた、俺たちはベンチで一休みしていた。さすがに、2回連続で乗ったら、疲れが出てしまったのだ。


「成未くん、はいこれ!」


「うおっ!」


 梨衣が買って来てくれたジュースを、俺のほっぺたにくっつけてきたので、いきなりの冷たさに俺は驚いてしまう。


「良い反応してくれるよね、成未くん」


 梨衣は嬉しそうに笑うと、隣に座ると今度こそジュースを渡してきた。


「サンキュー、梨衣」


「うん」


 俺は梨衣からジュースを受け取ると、喉に流し込んだ。炭酸が喉を抜け、ヒリヒリとするが後には爽やかさ残った。


「ぷはぁ、やっぱ炭酸はうまいな」


「ふふ、本当に成未くんは炭酸が好きだよね」


「ああ、やっぱりこの喉をかけるしゅわしゅわ感がたまらない。それで梨衣は何を飲んでるんだ?」


「私は普通に紅茶だよ。飲む?」


「ああ、少しもらっても良い?」


「はい、どうぞ」


 梨衣がこちらにストローを向けてきてくれるので、俺はそのままそれを口に含んで紅茶を飲んだ。


「どう? おいしい?」


「うまいよ。ほら、梨衣の分飲んじゃったからこっちも飲むか?」


「うん!」


 俺がさっきのお礼とばかりに、自分が飲んでいたものを梨衣に向けて差し出すと、梨衣はこれまた嬉しそうにそれを飲んでいる。その時の飲み方がエロかったとは、口が裂けても言えないなって俺は思っていた。


「あの~、いつまで二人でイチャコラしているんですかね?」


「成未、不潔」


 ひどい言われようだった。確かに咲姫や綾人がいるにも関わらずイチャコラしてましたけども! だけど、梨衣がかわい過ぎるのがいけないと思います! かわいいは有罪です! 男を駄目にします!


 などと考えていると、咲姫がこちらをものすごい視線で見ていられたので俺はその考えを自重する。


「さーて、そろそろ次のアトラクションに行くか!」


「うっうん! そうだね成未くん!」


 俺と梨衣の苦し紛れの誤魔化しに、咲姫と綾人は二人そろってため息を吐いていた。まあ、そうなるよな!


***********************


 それから俺たちは次のアトラクションということで、お化け屋敷に来ていた。二つ目でお化け屋敷は少し早くないかと俺は思ったのだが、梨衣たっての希望だったので断れなかったのだ。


「それじゃあ、誰と誰が一緒に入るかペア決めしようぜ」


 お化け屋敷の前に来ると、綾人がそう提案してくるので俺たちは定番のグーとパーで別れることにする。そして行った結果、俺と梨衣、綾人と咲姫のペアでお化け屋敷に入ることになった。


 先に綾人と咲姫が入ることになり少し遅れて俺たちも中に入ることになった。


 綾人と咲姫を見送り、俺たちも様子を見て中に入った。


 中は想像通りと言うか何というか、薄暗くいかにも何かが出てきますよ感が満載で進む足を鈍らせた。気のせいか、体感温度も下がっている気がする。うん、きっと気のせいではないんだろうな。と言うか、雰囲気出し過ぎだろ!

 俺が警戒しながら進んでいると、いきなり腕に梨衣が抱き着いてきた。


「うおっ! いきなりどうしたんだよ? 梨衣」


「えへへ、ちょっと怖くなっちゃって。こうしてくっついていたいなって。……ダメかな?」


 ちょっ! 抱き着きながら上目遣いでそういうことを言うのは反則だって! そんなお願いに首を横に触れるわけがない。


「駄目じゃない」


 俺は早々と白旗を上げるのだった。


 足元に気を付けながらゆっくりと俺たちは館内を進んでいた。このお化け屋敷は幽霊屋敷がモチーフなのか、先ほどから人形みたいなものがちらほらとこちらを見下ろしていた。


「結構、スリルがあるんだね」


 梨衣はそう言うと、さらにぎゅっと抱き着いてくる。


 ちょっと梨衣さん! あたっ当たってる! 何がとは言えないが、梨衣さんの極上の感触が当たってらっしゃる!


 こんな状況じゃなきゃ楽しめたような気がするが、さすがにこんな状況じゃ楽しめません!


 俺がドキドキとハラハラを同時で味わっていると、突然角からお化けに扮した何かが出てくる。


「うぉぉぉぉぉッ⁉」


「きゃあああああああっ!」


 俺と梨衣の悲鳴が重なる。俺は咄嗟に梨衣の手を掴むとそのまま走り出した。しかし、俺たちが走り出すのと同時に、そのお化けに扮した何かも走り出し俺たちを追ってきたのだ。


「ちょっと待て! 嘘だろ!」


「追ってくるなんて聞いてないよ!」


 俺も梨衣も軽くパニックになりかけていた。テレビでお化け屋敷の存在は見たことがあったが、見るのと実際に体験するのでは大違いだ。


 とにかく俺と梨衣はひたすら逃げていた。その最中でもいろいろな仕掛けが俺たちを襲い、出口に近くなった頃には俺たちはかなり疲弊していた。


「はぁっ、はぁっ、お化け屋敷ってこんなに疲れるものなのか?」


 お化け屋敷がこんなに疲れるものなんて初めて知ったぞ。それに、恐怖体験もそれなりにあったので、心臓にも悪かったし。


「私もここまでの物とは思わなかったよ」


「そもそも、何で梨衣はお化け屋敷に来たかったんだ?」


 朝、梨衣は俺とイチャイチャしたかったと言っていたが、本当にそれだけなのだろうか? と俺は思ってしまうのだ。


「えーと、うーんとね」


 梨衣はしばらく悩んだ後、何を考えたのか俺の頬にキスをしてきたのだ。


「りっ梨衣! いきなりどうしたの?」


 突然のことに驚いたが、梨衣の切なそうな顔を見てその驚きも引っ込んでしまう。


「最近、成未くんとこうして出かけることも出来なかったから、早く二人っきりになりたかったの」


 梨衣はそう言うと、俺の腕に頭をすり寄せてくる。何だかその様子が猫を思わせてかわいかった。


「成未くん好き」


「ああ、俺もだよ梨衣」


 俺は梨衣を安心させるように、頭を撫でた。昔、咲姫も怖いテレビとか見て泣いていた時、こうやれば落ち着きを取り戻していた気がする。だから、梨衣の不安もこれで少しは取り除ければ良いんだけどな。


***********************


「おっそーーーーい!」


 お化け屋敷から出た俺たちは、いきなり咲姫にそう叫ばれた。


「いきなり叫ぶなよ」


 俺は思わず素の反応をしてしまう。


「中々出てこない成未が悪いんでしょ!」

 

 咲姫に指まで指されて言われてしまう。さいでございますか。けど、お化け屋敷何て大体あんな感じ時間配分じゃないのか? 入ったことがないから俺の勝手な偏見なのか?


 俺がそう思っていると、綾人がこそこそと耳打ちをしてくる。


「あのな、咲姫ちゃん。お化け屋敷に入ったは良いが、怖くてまったく動けなくなっちまったんだよ。それで動いたかと思えば猛ダッシュでお化け屋敷を出っていっちまったんだよ」


「あ~あ、やっぱりか。咲姫は昔からこういうの苦手だからな」


 俺たちがこそこそとそんな話をしていると、咲姫からの蹴りが飛んできた。……綾人に。

 綾人は「何でオレだけ⁉」と叫んでいるが、咲姫は完全無視を決め込んだ。何と言うか綾人、ご愁傷さま。


「ふん! 余計なことを言った綾人さんが悪い」


 咲姫は腕を組みながら鼻を鳴らすと、倒れた綾人を見下ろしている。咲姫さんを怒らせると怖いと言うことが分かり、心の中で咲姫を怒らせないと誓うのだった。


「さてと、こんなバカは放っておいて早く行こうよ成未」


 咲姫はこっちに振り向くと、俺の手を取って歩き出してしまう。


「うおっ、また勝手に歩き出すなよ!」


 急に引っ張られたので、俺は前のめりに倒れそうになってしまうが何とか踏み止まった。


「勝手じゃないもん。今日は咲姫が遊園地の楽しみ方を教えてあげるって約束だもん」


「ごめん、そういう約束だったもんな。俺の方こそごめん。咲姫、もう一度お願いしてもいいか。遊園地の楽しみ方を俺に教えてくれないか」


 俺の言葉に咲姫は、嬉しそうに口元を緩めるがすぐにハッとなってきりっとした表情に戻している。


「仕方ないから、咲姫が一から十まで教えてあげる!」


 口では強がって言っているものの、雰囲気や態度から嬉しがっているのがまる分かりだった。犬なら尻尾を激しく振っているところだろう。


「改めてよろしくな咲姫」


 俺は咲姫にお礼を言うと、今までつながっていた手を握り返した。


「あの~、成未一つ良いか」


 咲姫との仲直り? を終えると綾人がそう声をかけてきたので、俺は何だと言いながら綾人の方に視線をやった。


「お前ってやっぱり男の敵だよな」


「ん? いきなり何だよ?」


「ほれ、周りを見てみろって」


 綾人に言われ通りに周りに視線を動かしてみると、ものすごく男たちの視線を感じる気がする。それも、殺意や恨み妬みと言った感情が含まれている気がるのはきっと気のせいではないだろう。


「なあ、綾人。俺は一体何をしたんだ?」


「自分の胸に聞いてみろって。このリア充が! 爆ぜろ!」


「お前も大概ひどいよな!」


 がっくりと項垂れる俺であった。そして、その横を梨衣が通り過ぎていく。


「ちょっ、梨衣!」


 梨衣を呼び止めようとするが、咲姫に怒られてしまう。


「成未、今日は咲姫とのデートがメインなのに、さっきから梨衣先輩ばっか構い過ぎ!」


 構い過ぎって言われても、梨衣は俺にとっては正真正銘の彼女であり婚約者であるわけで。俺がそう考えていると、梨衣が振り返り一言。


「成未くんのバカ」


 理不尽です! とは思うものの何も言えない俺だった。


「とりあえず、次のアトラクション行こうぜ」


 そう言って逃げるしかなかった俺だった。

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新連載始めました。よろしくお願いいたします。 錬金術師と幼な妻~俺に嫁が出来ました~
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