暴食のクルーガーの食事風景はすごいにゃ
暴食のクルーガーの城に食料を納めたしらたまは食料の貯蔵庫の数にビックリしていたにゃ
しらたまが貯蔵庫を肉でいっぱいにしたが、この城の貯蔵庫は全部で5棟あって、その内の1棟をいっぱいにしただけであった。
ソアラ「とりあえず、ありがとうございます。その場しのぎですが、助かりました。良かったらクルーガー様に会って行きませんか。」
しらたま「いいんですか?」
ソアラ「大丈夫ですよ。食料を持っている人は大事にする人ですから。」
しらたま「それじゃ、お言葉に甘えてお願いします。」
ソアラがクルーガーの執務室に案内を始めた。執務室に案内する途中で貯蔵庫が並んでいる棟の横を歩いていた。その時にしらたまは自分がいっぱいにした貯蔵庫は1番小さい棟ということが判明した。貯蔵庫5棟の中で一番大きい棟がどれだけの大きさか知りたくなったしらたまがいた。
貯蔵庫棟を過ぎると今度は厨房があった。厨房の大きさは意外に小さめという印象を受けた。その謎はクルーガー達との会話で判明する事になる。
厨房では毎食の準備を数人でするらしいが、調理器具よりも皿の数が圧倒的に多い印象があった。調理器具も大きな鉄板とコンロが1口だけとまな板らしき物が多数あったのがとても不思議であった。
厨房を抜けると、クルーガーの執務室と食堂が並んで配置されていたのが1番ビックリした。執務室は普通に考えると寝室の近くや幹部達と会話をする部屋や謁見する様な場所の近くが多い様な気がしたがここは違った。マジェスタの執務室は寝室と会議等をする部屋の間にあったので、それが魔族でのスタンダードだと思っていたが、各公爵で違うらしい。
ソアラ「こちらが、クルーガー様がいる執務室です。」と言って、扉をノックして入って行った。
クルーガー「おお、ソアラかどうした。食料は調達出来たか?我は腹が減ったぞ。」
ソアラ「クルーガー様、お客様の前ですよ。」
クルーガー「お客?誰だ?」
ソアラ「食料を調達してくれた猫獣人さんですよ。」
クルーガー「猫獣人って、珍しいな。それに食料を分けてくれたのかありがたい。」
しらたま「私はしらたまと言います。クルーガー様、初めまして」
クルーガー「しらたまと申すのか。」
しらたま「はい。クルーガー様、食事はまだなんですか?」
ソアラ「もう、お腹が減ってるんですか?意外にもたなかったか。」
クルーガー「あれしきの量は少な過ぎるわ。」
ソアラ「厨房に言って、第5貯蔵庫に食料があるから至急作る様に」と部屋付きの者に命じた。慌てて厨房に走って行った。
ものの数分で部屋付きの者が食事を持って来た。
クルーガー「これは旨そうだ。」と言ってしらたまがいる前でバクバクと食べ始めた。
ソアラ「しらたまさん、すみませんね。いつもこんな感じなんですよ。」
しらたま「肉をただ切っただけなんですね。焼いたり煮たり蒸したりとかはしないんですね。味は付いて無いんですか?」
ソアラ「ここではほぼ生で食べます。たまに焼くくらいですかね。味付けなんてしないですよ。」と聞いてしらたまはビックリしていた。それを見ていたクルーガーが「しらたまとやら、何か違う食べ方でもあるのか?」
しらたま「クルーガー様は素手で食べてますが、ナイフやフォークは使わないんですか?」
クルーガー「あるにはあるが、これを食うには素手が1番楽なんだよ。」
しらたま「厨房をお借りしてもいいですか?」
クルーガー「好きに使っていいぞ。ソアラも付いていってやれ。」ソアラとしらたまは厨房に向かった。厨房では肉を大きめに切っていた。しらたまは、収納から胡椒やステーキソース各種を取り出していた。肉の厚みを2センチくらいに切り揃えてもらい、胡椒を少し下味を付けてからミディアムレアくらいに焼いてもらって、それぞれ1皿に3枚のせ味の違うステーキソースをかけて、クルーガーの執務室に持って行った。
しらたま「面倒ですが、ナイフとフォークを使って食べてください。なんならフォークだけでもいいのでお願いします。」
クルーガーがしらたまの言う様にフォークでソースのかかったステーキを口いっぱいに頬張って食べた。すごい勢いで全てのステーキを平らげていった。息をするのも忘れるくらいに食べていた。お腹が空いてる時でもここまで勢いよく食べないクルーガーが息をするのを忘れるくらいヤバい勢いでステーキを食べ、みるみるうちに皿が空になっていった。
クルーガー「何だこの旨い肉は今まで食べた事が無いぞ。」
しらたま「これは私の秘伝のソースです。」ソアラは空になった皿に残っているソースを少しだけ味見をしたら、肉の味もして深みのある濃厚なソースで感動していた。
クルーガー「ソアラよ。この味は真似が出来るか?」
ソアラ「この味は真似ができません。」
クルーガー「ソアラにも真似が出来ない物があるんだな。」
ソアラ「申し訳ありません。これは無理です。」
クルーガー「しらたまよ。我の専属で料理を作らないか。どの公爵が来ても守ってやるからよ。」
しらたま「すみません。私には目的があってここに来たんです。なのでその申し出には応えられません。」
クルーガー「それは、すまんかった。だが、どうにかして食べたいなぁ。」
暴食のクルーガーに異世界の味を知らしめたにゃ




