カリプソ国の闇にゃ
港町でのクラーケンは討伐された様に見せかけているにゃ
カリプソ国の王都に戻る途中の潤達に魔物の群れが襲い掛かって来たにゃ
港町ポルテュエールにいる陽向達は、依頼を受けたコートドゥメールの冒険者ギルドに向けて出発をしようと考えていたら、陸斗が突然「潤を助けに行って来る。」と言って猫獣人化して箱庭経由で潤の所に向かって行ったのを見送っていた。
港町での町長や町民の祝いの宴はもう十分にして頂いたので、この後も続くらしいが丁寧にお断りをしていた。
そうこうしているうちに、陸斗が戻って来た。
伊織「陸斗さん、潤は大丈夫でしたか?」
陸斗「あと少し遅かったら命が無かったかもしれない所で助けられてよかった。」
陽向「陸斗さんは何で潤に危険がある事が分かったんですか?」
陸斗「みんなには言ってなかったけど、前にみんなに蘇生の指輪をあげたの覚えてる。」
伊織「これでしょ。戦闘する時は必ず身につける様に言われた物だよね。」
陸斗「この奇跡の指輪を身につけている者が危険にさらされた時に私に場所が分かる様な仕様にしてあるんだ。今回は何事もなく助けることが出来て良かったんだけどね。万が一にも命を亡くしても、一度だけ蘇生するのは本当だよ。」
陸斗がみんなに、「出発はもう少し待ってくれるかな。」
陽向「何でだよ。」
陸斗「潤のパーティメンバーがこの港町に残っているの知ってるよね。」
伊織「知ってるよ。うちらが泊まってる宿が見える宿に泊まってるよね。」
陸斗「そのメンバーを潤の所に戻そうと今頃こちらに向かってると思うよ。それが、出発してから、自分らも出発しても遅くないと思うよ。」
陽向「その方がいいかもね。分かったよ。」
潤のパーティメンバーで残っていた者の所にメンバーの一員が来て、慌てて出発して行った。それを見届けてから、町長にもう出発する事を告げて、町民に手を振りながら出発して行った。
コートドゥメールに陽向達が着いたが、まだ潤達はこのコートドゥメールから出発せずにいた。
陽向達は討伐依頼を達成していたので、冒険者ギルドに報告に行くと、ギルドホールに潤がいた。
潤「ギルマス、あの魔物の群れの調査はどうなっているんだ。私達が危険にさらされたんだぞ。」
ギルマス「そう言われましても、いくら冒険者を使って調査をしても、魔物の群れが発生した痕跡が無いんです。」
潤「それはおかしいぞ。あれだけの群れがいたんだ。何かしらの痕跡があってもいいはずだ。」随分と言い争いが激しいな。
陽向は受付嬢の所に行って、討伐依頼達成のクラーケンの魔石と港町の町長の受領書を提出した。受付嬢は確認作業を始めていた。
ギルマスが陽向達を見つけて、「ここに来る途中で魔物の群れの痕跡はあったのか。」確認してきたので、討伐された跡があった事は説明していた。
陸斗は多分、魔物を集める為の香かポーションを使った可能性が高いなと思った。箱庭に居るブルーが陸斗が箱庭に来た際に新たなポーションを報告していた。そのポーションは魔物除けポーションと魔物寄せポーションだった。ブルーが作るポーションは特別かもだが、実際に作れているから、誰かが作った可能性もあるし、魔物寄せや魔物除けの香は前からも実在している品であった。
ギルマスがその存在を知らないわけがないと陸斗は思っていた。それを隠してるギルマスにも疑いの目が注がれていた。
陽向がギルマスに「魔物寄せの香はあるんでしょ。」
ギルマス「魔物寄せの香はあるけど、使う者がいないからなぁ。」
陽向「そんな先入観で物事を考えているんですか。」
ギルマス「それじゃ、魔物寄せの香を使って意図的に仕向けたという事ですか?」
陽向「それしか考えられませんよ。」
ギルマス「そういえばそうですね。」と言って認めていた。
潤は魔物寄せの香って物があるの知らなかったみたいで、
潤「そんな物騒な物があるのか。」と言って、一緒に行動していた者の方を向いて話していた。
潤の同行メンバーの何人かが顔を背けていた。その背けていた人が犯人だという事は明白であった。そのメンバーをこの勇者パーティ一行に入れたのが第一王子派だった。
この旅で潤を抹殺する予定だったのかは分からないがその可能性は高そうだ。
そういえば、第一王女派とか第二王子派の動きが無いけど、何か策略をしているのかもしれなかった。
陽向達の依頼報告をして受付嬢を待っていた。その確認が終わったらしい。
受付嬢「依頼達成おめでとうございます。報酬は金貨30枚です。」と言って報酬を受け取った。
このカリプソ国の闇は深いな。と陸斗は思った。
潤達を襲わせた魔物の群れは王位継承を巡っての派閥の一派が企てたものらしい
これによってカリプソ国の闇が根深い所まである事が分かったにゃ




