元の世界に戻れない現実にゃ
色欲のバイオレットから異世界召喚で来た異世界人で元の世界に戻った者はいないと聞かされたにゃ
バイオレットに励まされながらしらたまはこの地を一旦離れて、箱庭に戻りみんなとこれからどうするか話し合いをしようと思っていた。
しらたま「バイオレット様、私は一旦この領地は離れ未開拓地にもう一度行って、結界の張られている守られた里が何処にあるのか見に行こうと思います。」と言ってバイオレットの城を後にした。そういえば、この城って魔族国の何処にあるんだ?来るときはシルビアの転移陣で来たから場所の見当もつかないでいた。
しらたまは猫魔法サーチキャットって唱えて今何処に居るのか探索をかけてみた。だが、範囲が広範囲すぎて全く分からなかった。セキトが人化を解いてミニ朱雀になって、上空高く舞い上がった。今いる所は魔族国の西側の端の方で直ぐ側には海があった。方角的には南南西にいた。
未開拓地に行くには徒歩だと10日はかかる距離だった。一旦、セキトには戻ってもらって、四聖獣の化身達は全員を箱庭に入ってもらって、代わりにラファールに出て来てもらった。しらたまはラファールに乗って、未開発地に向けて出発していた。ラファールに乗って行けば3日で着くであろう。夕刻になれば箱庭に入って休息をとって、朝になれば箱庭に入った所に戻り未開拓地に向けて走って行った。未開拓地に到着して少し森に入った所で箱庭に戻って行った。何故こんな面倒な事をしたかというと、バイオレットの配下の者がしらたまが無事に辿り着けるか監視をしていた。道中、魔物がいれば先に行って討伐をして安全を確保していてくれていた。なので、面倒でも監視がいなくなるまで地上で行動、朝も現れる前に地上に戻っていた。
箱庭に戻ったしらたまはとりあえずは住居に向い部屋に行き、休んでいた。3日間もラファールの背に乗ってひたすら移動していたので、思ったより疲労がたまっていた。その日の夜は滋養を取るためにひたすら肉を食べていた。
ドゥスールキャットの休日は明日みたいなので、今日1日のんびりと過ごす事にした。部屋に籠っていると皆が次々と交代しながら部屋に相談しに来ていた。これでは休まるはずも無いが、ここにこんなにも滞在する事は貴重なのでここぞとばかりに皆が集まって来ていた。
潤と菜心はこの箱庭で住んでいるので、先にこの2人に話をする為に、それぞれの部屋に向かって行った。まずは潤がいる部屋に行くがそこにはプラージュがいつも一緒に居るのを忘れていた。聞かれてまずい話でも無いのでそのまま話をし始めた。
しらたま「潤、ちょっと話があるんだけど、今いいかな。」
潤「いいですよ。」
しらたま「今しがたまで、魔族国に行ってたんだけど、異世界召喚された時に元の世界に戻れるか聞いた?」
潤「定番ですが、聞きましたよ。魔王が知ってると」
しらたま「それは、全くの嘘だ。」
潤「そうですよね。何となくそう思っていました。」
しらたま「予想してたのか。そうか。それならいいや。あっ、プラージュが居る前でこんな話をして気まずいんじゃないの?」
プラージュ「いえいえ、私もそんな事だと思っていました。なので、私はこれからずっと潤に尽くそうと思っています。」
潤「プラージュ、そんな事を考えていたのか。」
しらたま「このまま、結婚でもして身を固めたらどうだ潤。」
潤「プラージュ、僕と結婚して下さい。」
プラージュ「はい。私で良ければ。」
しらたま「めでたいなぁ。それじゃ、お邪魔だろうから退散するね。」と言って部屋から出て行った。次は菜心の部屋に向かった。
しらたま「菜心、いるか。」
菜心「陸斗、どうしたの?」しらたまは人化した。
陸斗「菜心はこの世界に来た時に、何か戻れる事とかを聞いたの?」
菜心「一様、聞いたよ。多分戻れないだろうけど。」
陸斗「戻れないのが定番なのか?」
菜心「そうだね。異世界召喚あるあるだね。」
陸斗「それなら、いいや。」
菜心「どうしたの。」
陸斗「魔族国に行って、異世界召喚された者が元の世界に戻れるのか聞いたら無理。って言われたから、みんなに伝えようと思ってね。」
菜心「陸斗は優しいんだね。みんな薄々気づいてるよ。」
陸斗「そうなんだね。」陸斗は菜心との会話をして、清々しい気持ちで部屋を後にした。
元の世界に戻れないなら、この箱庭をもっと快適に過ごせる楽園にするんだといろいろ考え始めた。
陸斗は自分の部屋の前に行くと、まだみんなが行列を作って待ち構えていた。陸斗はみんなからいろんな意見を積極的に聞き始めた。大半が征一郎のクラフトで作った物が壊れやすくて陸斗が錬金術で作った物は壊れないので、陸斗に再度作り直してほしいという要望が殆どだった。なので、ある程度の期間を設けて重点的に物作りをする事を考え始めた。
犬獣人と一緒に魔物を捕まえて家畜にしようとしていた案があったけど、何も進展していないので、これを最初に取り組もうと考えていた。その前に、征一郎と若菜にも話をしてから、それから陽向達にも話をしてから、魔物の家畜化をする事にした。
元の世界に戻れないのならこの世界でまったりと過ごせる様に箱庭を大改造するにゃ
その為に、獣人国で魔物の家畜化をするにゃ




