表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
231/231

9.お披露目会

その夜は、お城の大広間で迎賓に対してお披露目会を行う。


その会場となる大広間には正面中央に、このホルトノムル侯爵領の護りの象徴たる剣と盾が掲げられ、その上に国旗と領旗が掲げられていた。

天井には豪奢なシャンデリア。

壁には色鮮やかながら上品な雰囲気の装飾。


そして、華やかなのは見た目だけではなくて。


ホルトノムル侯爵家お抱えの楽団が優雅な音を奏でて、華やかな雰囲気を演出し。

それから、ホルトノムル侯爵領の特産品をふんだんに使った料理や飲み物がテーブルに並んでいた。


招待された迎賓も錚々たる顔ぶれが並んでいた。

オリベール王国王家一家、貿易で懇意にしている隣国の特使、国内の有力貴族、領内の上流階級の人々。

ホルトノムル侯爵領と縁のある各界の重鎮が顔を揃えていた。


今は、まだ主役は登場しておらず、参加者がそれぞれに談笑している時間。

無秩序にざわざわとした声がこの場に広がっていた。


 ◇ ◇ ◇


大広間に、ファンファーレの音が鳴り響いた。

それまでざわめいていた声が、さざ波のように静まっていく。

楽団の演奏も、背景音楽から主役を迎えるための華やかで美しい音色の曲に変化した。

この場に集まった人々の注目が、大広間の奥の階段を登った先にある扉に注がれる。


そして、ファンファーレが鳴り止むと、その扉が開いた。

中から、ホルトノムル侯爵エリオット・ロートリンデにエスコートされて、一人の少女が出てきた。

その少女はもちろん、ホルトノムル侯爵令嬢オティーリエ・セラスティア・ロートリンデ。


二人が登場すると、大広間は拍手に包まれた。

二人はそのまま階段を降りると、大広間の奥まで歩を進めて。

オティーリエがエリオットから手を離すと、エリオットはボウ・アンド・スクレープで、オティーリエはカーテシーで挨拶をした。

拍手が、一際大きくなる。


二人が頭を上げると、拍手の音が止まった。

楽団による演奏の音も止まる。


「皆様、本日は我が娘のためにお集まりいただき、誠に感謝いたします。

 それでは、ご紹介させていただきます。

 我が娘、オティーリエです。」


エリオットが大広間中に届くようなよく通る声で言うと、オティーリエが一歩、前に出た。


「オティーリエ・セラスティア・ロートリンデと申します。

 皆様、お初にお目に掛かります。

 今後とも、どうぞよしなにお願いいたします。」


オティーリエが挨拶をすると、再び、わっと拍手が沸き起こった。


この間、ヨハンはオティーリエの付き人として、ファビアンと並んで、ずっとオティーリエの背後に控えていた。

そのヨハンのさらに後ろには護衛騎士団から選抜された精鋭五名が並び、その列の横に侯爵令嬢の護衛騎士としてルカが立っていた。


 ◇ ◇ ◇


オティーリエはエリオットに付き添われながら、招待客の挨拶を受けていた。

王家から始まり、次に近隣諸国の特使、それから国内の有力貴族。

その中には当然、ヴェルハルン侯爵とその家族も含まれていて、オティーリエはお祝いの言葉と共に息子と娘も紹介してもらった。


そして、その次は、いよいよ領内の上流階級からの挨拶を受ける。

筆頭はオストライア家。

つまり、セレスフィアの実家。

オストライア家は、今日は当主のマルタンとその妻セラフィーヌ、それから、子供が五人、上からオブリー、ナタナエル、ヤン、セレスフィアが来ていた。

五人の子供のうち女の子はセレスフィアだけで、他の四人は男の子。

末弟のエリクは、まだ礼儀作法が身についていないとして連れてこなかったのだろう。


オティーリエはまずはマルタンとセラフィーヌの二人から挨拶を受けた。

それから、年齢順にオブリー、ナタナエル、ヤンと一人づつ挨拶を受けて。


「オティーリエ様、お久しゅうございます。

 こうして再びお目にかかることが出来、望外の喜びにございます。」


セレスフィアから、挨拶を受けた。

カーテシーをするセレスフィア。

その美しい所作はここまでに挨拶を受けた貴族達に全く引けを取らない。


「どうぞ、お顔をお上げ下さいませ。」

「ありがとう存じます。」


オティーリエが他の人と同じ対応で声をかける。

セレスフィアが姿勢を戻して顔を上げると、目があった。

オティーリエがその顔に貼り付けている愛想笑い。

しかし、その、瞳の奥に。

確かに、親愛の情があることをセレスフィアは見て取った。


「ようこそお越し下さいました。

 こちらこそ、見知った方がいらして下さって、安心しておりますわ。

 どうぞ、ごゆるりとお楽しみ下さいませね。」

「はい。

 ありがとう存じます。」


オストライア家の挨拶を受けた後も、まだまだ挨拶の列は途絶えない。

結局、オティーリエは今日はセレスフィアとは会話することなくお披露目会を終えた。

申し訳ございません、この先は、まだ書けていません。

また、しばしお時間を下さい。

どうしても、文章がまとまらないもので⋯⋯。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ