第一章 第漆話「case2」
謎の実験という名のゲームが始まり
遂に初めての死者が。
最後の一人になるまでゲームという名の
実験は続く。
「なぁ。」
柳沢尚人が死に皆が怯えていた、
そのとき。岸谷くんが声を発した。
周りが一斉に岸谷くんに注目する。
「なっ…………なんだよ!」
と一人が声を荒げる。
だが岸谷くんは冷静かつ淡々と言葉を紡いだ。
「変な意味合いかもしれないけど、
もうそろそろ次に行ったらどうだ?
…………おい!ピエロ!」
とモニターに向かいその名を叫ぶと
肉塊を映していたモニターはあの
男ピエロに変わった。
『1人死んだねぇ♪ああ。
彼は見事に両方を引いたわけだから、
親もあんな風に死んだよ。』
「知るか。そんなことよりもしも、
俺ら全員が棄権を出したときはどうする?」
岸谷くん以外が全員岸谷くんに
振り向きまた岸谷くんは清々しい顔で言った。
『それは…………しかるべき対処をするよ』
「じゃあもう1つ。もしも今からゲーム
…実験をしないとどうする?」
『柳沢尚人くんから沢崎琴さんまで
順々に死んでもらうよ。
拒否するなら早く早く!他には?』
「今はない。」
あ、そう。とピエロが言い放ち
モニターは罰の言葉を示す画面に
変わった。
皆が怯えていた。
だけど今のピエロの声で一気に
その気が無くなったような目をしていた。
サイコロを振れば生死は分かれるが、
振らなければ死のみ。
だということはよく分かった感じだった。
「次は…金村だな。
皆もよく考えてみろ。
結果的に俺らが死ぬ確率は6分の3
6回中3回は生きれるんだ。
例え…………死ぬかもしれなくとも、
行動にうつさないで死ぬより、
行動にうつして死ぬ方が
やりきれるんじゃないか?」
皆が岸谷くんのその声、発言に耳を傾け頷いた。
そして2ゲーム目が幕を上げる。
「6回中3回は生きれる…………か。
まだ俺も死にたくねぇしな。やるか。」
と金村正樹は傍聴席から立ち上がり
証言台の前でサイコロを上に振りあげた。
カランッコロンッとサイコロが
画面に映像として表示される。
サイコロには…………
『回避。
罰の種類を変更し親、子には罰を与えません。
次の実験にうつります。』
と、女の声がしたかと思うと次は
少し太った女子が金村くんの入れ換えで入り
また画面に2つ赤文字が表示される。
[罰:折り紙]
[プレイヤー:中内千恵]
中内もまた金村と同じように上に振り上げ
カランッコロンッと
サイコロが画面に映像として出る。
『回避。
罰を変更し親、子には罰を与えません。
次のゲームにうつります。』
淡々とゲームが続く。
でも…………何故?
それからは誰も親、子を引かず
また両方も引かずに回避を
引き続く。そして…………
『回避。
1セット目が終わりました。
これからしばしの休憩タイムに入ります。
休憩終了はこちらでお知らせします。』
と、女性の声が終わると今まで開かなかった
傍聴席側の扉がガチャンッと音を立てる。
『いやぁ~♪
尊い命が吹っ飛んだね。
これから休憩タイムに入るけど、
そのルールを言うね。
1、部屋はそれぞれに支給している。
2、鍵はその部屋の中にある。
3、他にも扉のない部屋や鍵の掛からない
部屋がある。
4、食事はそういった部屋があるので
そこで摂ること。
5、風呂は各部屋にある。
6、ルールはたまに増える。
これが以上ね。
さあて、しばらく解散!』
実験が始まって以来の休憩タイム
がそのとき初めてやってきた。




