第一章 第陸話「case1」
遂に始まる実験。
サイコロで決まる目は生か死か。
謎の実験という名のゲームが
始まりを告げようとしていた。
『てことで順番を発表します!
柳沢尚人クン
金村正樹クン
中村千恵サン
本田茂クン
広川淳子サン
石山成美サン
岸谷龍牙クン
吉沢学クン
坂城麗花サン
黒山勇クン
富岡雄二クン
本田琴サン
の順です。
さあて、誰が生きるのか死ぬのか。
実験スタートです。』
と僕、黒山勇の名前が呼ばれた。
運が良かったのか悪かったのか…
12人中10番目であった。
そしてその横の……あれ…名前……
「ん?どうした?」
と本人から声がかかる。
馴れ馴れしいかもしれないが、
「ああ…えと……名前って…」
「岸谷龍牙だ……えと…」
と岸谷…くんかな?
僕と同じくらいの年齢…?かもしれないし。
「黒山勇…だよ。よろしく―…」
ビィィィィィィンンンンン!!!!!!
(うぁっ?!)
声が裏返り出るが岸谷くんには
聞こえないみたいで周りも同様なみたいだ。
岸谷くんは目を額に寄せ苦痛の顔をする。
そしてキョロキョロと見渡し前を向く。
「あれは…何だ?」
と目の前のモニターに何かしらの文字列が
並んでいた。
「…え?……………シャワー?」
モニターには白いスクリーンに赤い文字で
[罰:シャワー]
とかかれている。
罰………がシャワー?
どういうことだ?
「…………ははっ。」
一人が笑う。
あれは確か……
「1人目、柳沢尚人」
と岸谷くんが声を発した。
そうだ。
彼は始まる前からも
ずっと爪を噛みながら
貧乏揺すりをしていたので
覚えがある。
「そんなのが罰なんてなぁ……
けっ!雑魚だな…………」
と証言台に上がるために
傍聴席をあとにする。
傍聴席と証言台を繋ぐドアが開閉し、
証言台にたつとそのドアがガチャンと
鍵の掛かる音がした。
「さっさと終わらせてやるからな!」
とこの先に何があるのか分からない
サイコロをたんっと上に振る。
重力でまっ直線に下へと落ち、
その目は傍聴席や証言台近くにある
監視カメラがモニターに映していた。
目は…………
「はぁはぁ…………あ?」
『罰を受ける者が決まりました。
柳沢尚人、またその親が罰を受けます。』
と、先程とは違う女性の声が聞こえたと思うと
証言台が突如白い煙に覆われ
何も見えなくなる。
柳沢は悲鳴を上げるがその途中で
声が、音が無くなりモニターには
何やら怪しい機械が映し出されていた。
<罰:シャワー>
奇抜な音楽と共に柳沢尚人が両手足拘束され
犬のような首輪にチェーンがかかり
まるで柳沢尚人がミノムシのような姿で登場する。
そして大きい筒上のような物にすっぽりと覆われ
じたばたと足をばたつかせるも筒の中に入る。
すると上からちらばらと穴穴が空いた筒の蓋が
筒の上に被さる。
そして下からプレス機のようなものが出現し
それが上へと上がる。
筒の下は隙間が開いており上へと上がり、
最後まで行っても問題無いようだ。
そして蓋の穴から赤いシャワーが吹き上がると
プレス機が止まった。
中の肉塊は円盤状になっていた。
「…………」
しばらくの沈黙。
見せられた現実は…それを、
今の現状を作り出していた。
あちこちから悲鳴が上がり
俺も構わずして悲鳴を
上げそうになった。
だが驚きすぎて声にはならなかった。
そしてモニターが変わり
次の罰と思われる言葉を映し出していた。
Next,[罰:しりとり]
次回更新日は3月1日を予定しています。




