第一章 第拾参話「case8」
「ある意味僕の提案は
良かったのかもしれない。
麗花と龍牙を脱落させたのは。
だけど…あと一つ。
イベントがあれば
犯人は見つかるかもしれない。
犯人がアイツだなんて
麗花は知る由もないかもな。
ははは………さて折川彪としてピエロとしての
最後のゲームを始めよう。」
実験室モニター画面のすぐ側、
すぐ奥の黒い部屋に居座るピエロは
仮面を被りながら赤いソファーから
立ち上がる。
その側本棚にある携帯を覗きこむ。
日時時間を示した画面があった。
そして…心電図写真。
これは………いや終わったら話そう。
『さぁ本番だ。
後戻りなんか出来ない。
最後の命を掛ける最後の実験を始めよう。』
ピエロはカメラになおった。
『さぁ始めよう。始めよう。
これで最後なんだからさ。』
ピエロはそう言った。
側には無数の弾丸の跡、
麗花さんだった死体があった。
そんな中落ち着いた声ではっきりと
告げた。最後だと。
「何が最後や!お前はお前らの仲間を
2人も殺したのに!
何が始めよう。や!」
ピエロは少し黙ったあと、
重い口を上げた。
『殺し………たくはなかったかも
しれないが、二人の死のお陰で
君達の中にいる犯人については
少しは絞れたかな。
嘘か本当かは言わないけど、
君達の中の誰かに協力を求める手紙を
送っておいたよ。
それで、なんだけど…掃除しないといけないから
今やる実験はナシにするよ。
手紙が誰に届けられたのか。
聞いてみるといいよ。
まぁ言わないだろうけど(笑)』
手紙?それに何か書いてあるのか?
でも一体何が?
結果として犯人の名前かも?
いやいや。考えすぎだ。
と言ってる間に実験は中断された。
はて………何が書いてあるのだろうか。
・
自室に戻り辺りを見渡す。
何もない?と思ったなかベッドの下を見いる。
ベッドの下には赤い便箋があった。
これか?
と思い取り出す。
そして中には
謎の鍵とメッセージが。
『犯人は富岡雄二
信じるならばこの鍵を使え。』
え?
意味が分からなかった。
協力を求める手紙ではないのか?
まず、鍵とはなんだ?
どこに使うのか?
困惑したなか僕は動いた。
・
数時間前。
「なっ………なんやこれ…」
わし、富岡雄二はどうにもこうにも信じられない
ものを見ていた。
信じていいのか。
いや何を信じるべきなのか。
その答えも掴めそうになかった。
白い手紙はこう語っていた。
「それが真実。
信じるならばこの鍵を使え。」
『やぁ、富岡雄二くん。
ピエロの黒い部屋へようこそ。』
後ろを振り向かえるとあの忌まわしき
ピエロがひょろりと立っていた。
ピエロは本を持ちながらそれを
棚にしまうと赤いソファーに腰掛ける。
わしが近付こうとしたとき、
ピエロが手でやめろという合図を出した。
『君は犯人ではないから、
まぁここから出したっていい。
そのためには手伝ってもらうことがあってね。
あの図書館裏部屋の金村正樹の
生存確認をしてもらう。
もしも、生きてなければ
君をこのゲームから解放しよう。』
明らかに驚愕する富岡雄二にピエロは笑った。
『それが真実っていうやつさ。』




