第一章 第拾話「case5」
「さて…と。岸谷も揃ったことやし。
皆集まってくれや!」
と、富岡雄二の掛け声と共に
その場にいる全員が席に座った。
そして俺も流されるまま、
石山の隣に座った。
「よし。皆いるか。
じゃあ改めまして!自己紹介しましょか。
名前も分からないままでは呼び合えんからのう。
わしの名前は富岡雄二!高校2年生や!」
「おい、そこまで言うか?」
と俺、岸谷龍牙は言った。
まあ良いんだが。
「別にええやろ~?
じゃあ龍牙からほれほれ!」
一気に視線が集まる。
はぁとため息をつきながら、
「先程はすまなかった。
岸谷龍牙だ。高校3年生。
別に敬語とかもいらねぇからよろしく。」
と少し釘を刺しといてよろしくと言う。
敬語は俺もしたくないし、
されたくもないからだ。
「じゃあ……えと………どっどうも!
石山成美ですっえと…中学2年生です…
よろしくお願いしますっ」
「中村千恵、高校1年生。よろ~」
「黒山勇です…。高校3年生です。
よろしくです!」
「本田茂、中学2年生。よろしく。」
「ひっ……広川……淳子ですっ……」
「吉沢学。中学2年生、
そこの茂と幼馴染みです。よろしく。」
「本田琴。大学2年よろしく。」
「坂城麗花です!高校2年生よろしくね!」
……といったところで自己紹介が終わり、
まぁいわゆるそこからは自由行動?
になった。
まぁ……話すきっかけってのがあまり無いし、
何よりこれはゲームだ。
実際名乗ったところで死ぬやつはこの中に
ザラにいる。
…………まぁザラにいるだけなんだが。
自由行動時間に入った中、
俺は図書館に行くことにした。
図書館、というよりは図書室の方が懸命か。
木の扉を空け見ると、
そこには天井まで吸い付くほどの
本の棚、本が並べられていた。
明かりで少し落ち着いたムードになりそうな
木の明かりというやつが中を照らしている。
入ってすぐに本を読むための椅子、机。
また入って左奥の所に一人用の椅子と机が
完備されていた。
中には本田と吉沢、
黒山が何やら本を見て考え込んでいる様子
だったが敢えて声は掛けず、
俺は本を数冊抜き取ると自室に戻ろうとした。
だが、その前に廊下の奥のトイレに足を運んだ。
男子のトイレに入り個室を開け、
服に忍ばせていた携帯でピエロ、
もとい折川彪に連絡をした。
実際、参加者だけに携帯が支給されており
強制参加者のアイツらだけには支給されていない。
「おい、そっち行っていいか?
絞り混みに出る。」
・
「ねぇねぇ?龍牙は?」
と不意に名前と背をつかれたどたどする、
僕、黒山勇と吉沢学、本田茂はその
聞いた本人を見るため振り向く。
そこには最後に自己紹介をしていた
坂城麗花の姿が。
「はぁ……驚かせないで……坂城さん…」
「驚かせてるつもりは無いんだけどなぁ
あと坂城さん、じゃなくて麗花で良いよ。
そこの二人もね。
もうすぐご飯にするから
龍牙は―って思ったんだけど、居ない?」
「居ないけど……麗花って龍牙と仲良いの?」
と学くんが聞く。
麗花は顔を傾げると、
「まぁ幼馴染みだからね。
あとは別に名前を呼んだからってことじゃないよ。
皆も名前で呼ぶからさ。」
「え!幼馴染みなの?!」
と今度は雄二くんが聞く。
「うんっどうしたの~?
私と幼馴染みであんなことやこんなことしたかった?
ふふふっ冗談冗談。
さぁ、ご飯にしよう?」
と流されるままご飯へと足を運んだ。
ふんわりと良い香りが鼻を包んだ。
(訂正)
『図書館というよりは図書室が懸命か』
が、
『図書館というよりは図書館が懸命か』
と、どっちも図書館じゃねぇか!となっていたので
替えておきました。
他にも誤字脱字がありましたら感想ページ等で
言ってください。




