第一章 第玖話「case4」
体調が優れなく出すのが遅れました。
『こっち!こっち!
こっちだよ!龍牙!やっほーい!』
目のやり場に困る水着を着た佐々山は
海に飛び込んだ。
まったく、と頭を抱える折川。
そこに続きまた目のやり場に困る水着を
着た坂城が続く。
佐々山と坂城は海ではしゃいでいる。
俺はそれを見て折川と共に動画の撮影に
とりかかる。
そのうち佐々山と坂城を呼びまもなくして
動画の撮影が始まった。
『行っくよー!』
また来年も。
この海に行こう。
ずっとずっとその先も。
何度も何度も。いや来ようと約束した
あの日が。
『龍くん!』
手を指し伸ばせれない距離に。
『美粋!!』
あいつのせいで。
『龍くん!』
「うわぁぁぁぁ!!!!
はぁ……はぁ……はぁ…………うっ…うう…」
俺岸谷龍牙はベッドに寝ていた。
なぜ、今こんな夢を見るのか。
分からない。
なぜ?美粋の事件が?
……。
まぁ良い。
にしても……時間は早いな…
(数時間前)
金村正樹が死にその親も殺された。
原因はピエロに奮った暴力だった。
奮ったのは岸谷だが、
その後のピエロを追い掛けたのは金村だったため
ターゲットは金村にされた模様だった。
岸谷くんはそれはそれは悔しい涙を浮かべ
手を拳のように握り締め床に叩きつけた。
そしてその人は動いた。
あれは本田茂くん……だ。
「ねぇ岸谷くんだっけ?
もう、進もう。」
「……。」
「黙ってたって金村くんは元に戻らないんだ!
今は前に進むしか……ないよ。」
「…………先に行っててくれ。」
そういったが、僕こと黒山勇と本田茂くん以外は
先に行ってしまった。
「…………何でいるんだ?」
「えっえと……ぼっ僕は……心配だから?」
と僕はそう言い、
「僕も同意見だよ。
仲間を置いて行けるわけないだろ?
それに…また今やつが来て君を殺されたら
堪ったもんじゃない。」
と本田くんは言った。
「仲間……か…。
そうか……ははっ……分かったよ。
行く。というか………行こう。」
本田くんも僕も少し明るくなり
よろつく岸谷くんを支え歩きだした。
・
そして。
俺は全員に支給という形である
部屋に入り皆より先に
休ませてもらったというわけだ。
流石に疲れはとれないが、
また自分のミスでこうなると…
流石に…と言ったものだろう。
―俺は皆と違う。参加者としてここにいる。
仲間なんて言われる筋合いはない。
俺は自室のドアを開けた。
部屋の暗い電気も少ししかない
廊下を歩いているとまもなくして人に会った。
サイコロの際泣いていたが終わったとき
明るい顔になったのに、見覚えがある。
確か……
「あっ……岸谷…くんだっけ?体は大丈夫?」
「そういう君は石山成美さんかな?
ああ。少し良くなったよ。」
「良かったぁ……」
と一安心した様子でその場にへたりこむ。
俺はすかさず腕を掴み支える。
「おっおい……お前こそ大丈夫か…」
と石山を休ませて一緒にホールへ向かうことにした。
ホールは部屋を抜けたときの大きい円の形をした
居間のようなもので、それを囲うようにして
図書館やキッチンがそれぞれに別れて扉が
ついている。
半扇型のような感じで
それを分割するようにして図書館とキッチンが
存在している。
残りの半扇型にそれぞれの部屋に通じる廊下と、
あの裁判場に通じる廊下の2つが存在している。
そして俺と石山はその中心のホールへと
足を運んだ。
ホールにはビーチにありそうなテーブル、椅子、
テーブルにさす傘が置いてある。
観葉植物も置いてありまるで夏、といった
ものを伝わらせる。
「あっ……岸谷くん…」
と黒山が声を漏らし他の人達も一斉に見る。
俺は目を合わさずして低めのトーンで
すまなかったと喋る。
他の人達はそれに応えるようにして
大丈夫?やら心配をしてくれた。
本来は要らない心配だ。
だが心が少し安らいだ気がした。
「おっ!目覚めてたんか!」
と図書館から一人の男が近づく。
「?」
「そんな不思議な顔せぇへんでええ。
わしは富岡雄二、言うんや。
よろしゅうな!」
「あっ…ああ。よろしく。
岸谷龍牙だ。」




