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家庭教師の1年間  作者: マック アダソン
第二章 英検の勉強
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② 苦手な英語と失敗

検三級の勉強を始めたものの、最初から順調だったわけではなかった。

 特に苦労したのは単語だった。

 家庭教師との授業では単語帳や問題集を使いながら勉強を進めていたが、前の週に覚えたはずの単語が思い出せないことが何度もあった。

 意味を聞かれても答えられない。

 説明を受けた直後は理解したつもりになる。

 しかし次の週にはまた同じところでつまずいてしまう。

 そんなことの繰り返しだった。

 問題集でも思うような結果は出なかった。

 文法問題では似たような間違いを何度も繰り返し、長文問題では文章の意味を追うだけで精一杯だった。

 自分では勉強しているつもりだった。

 それなのに点数は期待したほど伸びなかった。

 模擬問題の結果を見るたびに焦りは大きくなっていった。

 中学のうちに英検三級を取得しなければならない。

 受験の準備もしなければならない。

 その一方で、思うように結果が出ない。

 当時の私には、その状況がとても苦しく感じられた。

 ある日の授業で、私は問題集を前にしたまま思わずため息をついた。

 家庭教師はその様子に気づいたのだろう。

 「どうしたの?」

 そう声をかけてくれた。

 私は正直な気持ちを話した。

 勉強しても覚えられないこと。

 同じ間違いを繰り返してしまうこと。

 このままでは合格できないのではないかと不安なこと。

 家庭教師は黙って話を聞いていた。

 そして私の解答用紙を見ながら、一つ一つの問題を確認し始めた。

 全部できていないわけではないこと。

 前より解ける問題も増えていること。

 分からないところを見つけることも勉強の一つであること。

 そんな話をしてくれた。

 その言葉を聞いたからといって、すぐに英語が得意になったわけではない。

 翌週になればまた同じような間違いをすることもあった。

 それでも、できないことばかりを見て落ち込むのではなく、少しずつ前へ進めばよいのだと思えるようになった。

 今振り返ると、あの頃の私は英語だけでなく、失敗との向き合い方も学んでいたのかもしれない。


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