Bパート
皆さんは不思議に思ったりはしませんか?
近年では郵便物が凄く減った、年賀状もなくなってきた、佐川やクロネコを始め、色んな事業が配送業務をやっている。
配達員が対応するべき物数が減っているのに、大変だ、大変だって言っているのはおかしくない?
いや、配達員が以前と比べて減ったというのが原因でしょう。
そうでしょう?
「配達員を減らすですか~……」
昔は、”通常郵便物”がかなり多いです。1日の平均物数は、8万ほどであり。2026年では、4万~5万ほどになっています(自分が勤めてる局の話として)。
「一人当たりの配達地域を広げるわけですね。それ」
頭が痛い話だな~。明日から仕事量が増えて、給与据え置きだけど、頑張ってね。って言われて、元気が出て来る方達って何人いるのよ。
「配達が得意な方からすれば、別にいいんでしょうけど」
「”物数”と”件数”は違うっての」
郵便配達にの基本的な必要な業務内容が4つありまして
”抜出” : 今日配達する郵便物を抜き出す作業
”大区分” : 郵便物を地域ごとに分ける作業
”道順組立” : 郵便物を道順に並べる作業
”配達” : 郵便物を配達する作業
以上の4項目があります。
物数が少ないということは、この4項目の作業時間が短縮されます。
「ゆうパケットや書留の入力作業が入ってねぇーよ」
「それはまぁ置いといてください。居住確認とかは今回の話に関係ないので……」
物数が少ないとこれらの業務にかかる時間、人手を減らせます。そーいうところを数字で測っているのですが、……誰しも同じ数字を出すわけじゃございません。例外は色々とあります。
郵便物が減るという現象に対して、山口配達員達の舞台は都市部ですので……こーいう事例なのですが
「配達個所数は増加してるんだよ」
郵便物を取り扱う数は減っているのに、郵便物を届ける箇所が増えているのが現実です。
箇所数が増えても郵便物は増えてないので、利益は出ないのに、その件数だけはなかなか減っていません。昔は1件に3通、4通とあったのですが、1件に1通とかになっても、結局は配達をしにいくわけです。
”1件に4通の郵便物” と ”1件に1通の郵便物が4件”
これが同じ値段 (厳密には違うけど)
と考えてもらうと、配達作業では時間的なロスになります。1件に纏めて配達できた方が楽です。
で、1件に1通しかない状況だから、通常郵便から利益を出すのも根本的に難しいです。
そんな現実の中で配達地域を広げようとする話をする。
「努力したくねぇーな!」
自分の地域でも配達個所数が増えているのに、もっと配達できないかという提案にYESと言える奴はまずいないわけです。
現場の方々がよく言ってますが、
「頑張る奴が損をしている」
それが現実です。並だと現実です。
そんな中でも頑張らなきゃならないのと、上がそんなこと言いたいのは結論として、郵便物を取り扱う数が減っているからに他ならないです。配達員を削った方がコストとしては、安いんですよね(保険やバイクや車、ユニフォーム、端末などの確保も減るから)
「木下、どー思うよ?」
「だはははははは、なんで俺までこの会議に参加しなきゃいけねぇーのか、分からんけどもよ!仕事は数字通りに、楽になってんだろうがよ!みんなぁ!だはははははは!」
上を擁護するわけじゃないですが、配達員のレベルがおかしい面々からすれば(山口と木下)、できねぇー話でもないわけで。
「単純な物数が落ちてるなら、少なくとも積載量はそのままに、配達できる個所数は大幅に増やせるだろって事だろ?上のお人達から見ればね。大好きな数字は語るなぁ」
昔は8万の物数で、今は4,5万の物数。これが事実である以上は、バイクに積載できる量が増やせる = 配達個所数の増加に繋がるので
「お前等がやる気ねぇーからだろ?」
「山口くーーーん!!君は僕の言いたい事を言ってくれる、素晴らしい友だよぉぉっ!!」
「みんながお前に言いたい事は、すぐに自殺してくれ、だ」
根性論を古臭いと言うのは簡単だけれど、数字で言えば、それは可能なのである。でも、配達員の多くはやらない。昔から言われている、”午前中の配達はここまで”っていうラインまでで、配達を切り上げている。だって、先に進んでたら、配達する個所を増やされるんだ。
並じゃやってられんわけ。
「ちょっと待ってくれよ!物数が減ってるのは事実だとしても、嵩物が増えすぎてるのも現実だろ!そんなに積めないぞ!」
「お前等みたいにイカレた配達員共じゃないんだよ!」
嵩物の郵便物。
最近はこの手の郵便物が多いです。大抵、通販関係です。この手の郵便物は入力が必要なタイプで(ゆうパケットやゆうパック)、対面配達が基本的です。
この時代はまだ、置き配が普及されていないので、再配達になったのも多いですよ。
郵便物は1個ですが、その大きさは定形外の束になることもあります。(よーするに大きい)。箱っぽいタイプが多いので、ポストに入らずってのが大半です。それが再配達にも繋がるわけで……。
「「上手く積み込めないんだよ!」」
一般的な積み方でやると、嵩物がホントに邪魔なんですよね。
ここでの一般的っていうのを、道順に並べた通りに郵便物を並べる方法だとします。この方が配達が速いのは事実なんですが。
「パズルゲームやってる感覚でやりゃあいいのに、……”テトリス”とか”ぷよぷよ”はやっとけよ」
「だははははは、バイクの網掛けができねぇ配達員が増えて困るもんだなー」
割と危惧している話ではありますが、今の配達員の方達は積載量の減少と共に網掛けを前提とする配達の習慣がないので、人手不足な状況での物増に対して、その対応や配達が苦手としている方達が多いです。これはバイクの停め位置による、立ちごけ事故にも繋がっています。この時代はないですが、電動バイクは非常に重い構造になっており、積載を多くしたくないってのも話は聞きますが。
いちお、三輪用のバイクを導入し始め、この点の改善はしている感じですが。(安定感ある)
「配達員がそもそも積み込まない。は、分かるが。”積み込む量を用意できない”(割と大問題)と”積み込める限界も把握できない”ってのは、問題だぜ」
「それと個人のやり方に任せるが、積込順番と確定で崩せるモノの判断だな」
◇ ◇
物数の数はとって、上に送っている状況なんですが。それ以外の行為に関しては、数値を送っているわけじゃありません。作者はタバコ吸わないんで、喫煙している方としてない方では、出発前と帰局後の行動って違うんですよね。
「喫煙所、2階にすればいいのに(ウチは配達員の使用スペースが2階なので)」
「配達員以外にもいるんですよ」
「昔は各フロア。もしくは2,3か所の喫煙スペースがあったのによー(トイレで吸っただけで騒ぐし)」
「外で吸ってても苦情くるしな」
まぁ、どことはいいませんが、タバコ吸うためにそれなりに歩くのは、ようやるなぁって思います。
そんな部分も積み重ねかつ、喫煙する人員の数と回数を調べれば、業務してない時間がいくらか分かるもんですが。
こんな感じで上に数字を送ってない、切り詰められる箇所ってのはあります。
そんな部分が積載業務なんじゃないかなって思います。(出発前作業準備って項目で、時間は測られてるんですけどね)
ドーーーーーーンッ
「え?それは積めるんですか?」
「ん?大丈夫だろ」
「だははははは、俺の荷物も載せてやろうか?」
「木下。蹴り飛ばすぞ」
通常の、”道順通りに積載していく”と、嵩物が存在するせいでキャリーケースに上手く入りません。なので配達員によっては、嵩物を置く位置を決めていたり、午後の持ち出しにする(午前不在→午後再配を防ぐため)など、積載に判断したりどうやって積むかの工夫をする時間を削ります。
ただ、今回は強引に積み込んでいく話。積み込んだ以上はどうやって荷物を降ろしていくかの作業のお話です。これは最短の配達ルートでもないって事です。
「強引に積むわ」
アホくせぇことを言いますが。……配達の用意をした郵便物の山を乗せた台車を、郵便バイクの駐車場まで運んだ後に、やっぱ積めないのがあったわーで、班に積めなかった郵便物を戻しに行くのは時間の無駄になります。
これくらいの範囲・重量なら積み切れるってのは、出発前に把握しましょう。
今回は積載できる範囲として、
「大ケース1つ、小ケース2つぐらいの基準でOK(ガチの積込はまた別で)」
出発時にはこれくらいの範囲をすぐに埋めるようにしましょう。
この範囲内でもキャリーケースと前カバンに入れ、完全には蓋が閉まらない程度には収まります。
「物が平均より少ない時は、この範囲で1日分の1区が全部入ることもザラだからな(嵩物で入らないこともあるけど)」
地域格差やその日の嵩物の多さで異なりますが、現在はこれでも多く積載しているくらいです。
「どのマンションからやるんだ?」
「スカイピアマンションから崩すつもりー」
それくらいの物量を配達しにいくだけなので、昔から決められている道順通りの配達からやるというのはまずあり得ません。っていうか、昔に作った道順というのは、今建てられた大型マンションなどがない時代に作ってますんで……確かに早く・効率良く、バイクや車で通るには早いってだけです。配達地域にもよりますが、一軒家の並びから始めるより、途中にある大型マンションとか、いつも大量に来る荷物を受け取る会社などから配達をした方が効果が良いです。
なので、そーいう郵便物達は前カバン側に詰め込んでおくか、キャリーケースの蓋近くに配置するように工夫します。できる事なら配達開始と同時に、不在による持ち戻りがなく、一気に郵便物を落とせるところから。ってのが、序盤の配達の動きです。




