カジの屋敷
魔王たちはキバッシャに乗り、ミーの叔父カジの屋敷に到着した。屋敷の入口には2メートル以上の身長にゴリラのような体躯の大男が2人立っていた。
「止まれ! ここは族長カジの屋敷だ! お前たちのような怪しい風体の輩を屋敷の中に入れるわけにはいかねえな!」
大男2名は魔王に顔をぐっと近づけて絡んできた。
「ぴしっ!」
魔王は顔を近づけてきた大男の鼻っ柱を指先で弾いた。
「いーーーーって!」
大男は魔王の指先で弾いただけの攻撃にしりもちをついて床を転げまわっている!
「貴様―っ! 襲撃者か―っ!」
もう一人の大男がさらに魔王にすごんできた!
「おい! こいつやっちゃってもいいのか?」
魔王はカジの屋敷ということもあり、振り返ってミーに確認した。
「ダメ! ちょっと待って!」
ミーは慌てて、魔王と大男の間に入って、自分がカジの姪だと伝えた。
「えっ、あなたがカジのおやじが言っていたミーさんですか! 早く行ってくださいよ!」
大男は突然腰が低くなり、手もみしながら魔王たちを通してくれた。
カジの屋敷に入っていったミーたちが見たのは、上半身はだかのごつい男や全身にタトゥーが入った女性、頭に蛇が乗っている老人等、なかなかに個性豊かな面々であった。
「おう、ミーやっと来たか!」
奥まで進むとカジが大きなワニの上に腰を掛けて手を振っていた。
「あまりに遅いから、もう来ないのかと思っていたぞ!」
「はははは・・・・」
ミーは苦笑いした・・・・
「おじさん、ゆっくりと相談したいから、どこかで話ができないかな?」
カジがいるのは大広間のような部屋で10人以上の使用人が自由に過ごしていた。
「気にするな! この屋敷にいるものは、すべてオレの家族だ!」
カジはミーの事情を一切知らないようだ!
「おじさん・・・・実は・・・・」
ミーは妹のこと等詳しくカジに説明した。
「なるほどな! ワシはそういうことには疎いからな! ミーよ、そんな面倒なことにかかわるならここで生活したらどうだ! 毎日が楽しいぞ!」
カジは余り政治にはかかわりたくないようだった。
「私を指示してくれる国民のためにも、私が逃げるわけにはいかないわ!」
ミーはさらにカジに自分の熱い思いを語った!
「そうか・・・・とりあえず今日はこの屋敷でくつろいだらどうだ!」
カジはミーの願いを軽くあしらって、宴会の指示を使用人にした。
ミーはそんなカジの態度に不満顔をしていたが、一旦話を中断した。
魔王とマヤはカジとミーのやり取りを無視して、カジの屋敷を探索をしていた。
いつもお読みいただきありがとうございます。




