リザードフロート
「3日前までいたホテルのプールもよかったが、この湖は格別だな!」
魔王はオアシスの湖が大変気に入ったようだ。
「はぁはぁはぁ、やっと着いた!」
ミーがやっと魔王たちに追いついた。
「こんなところで遊んでないで、おじさんところに行かないと!」
「いいぞ、おれたちはここにいるから行ってこい!」
魔王はもうしばらく遊んでいたい様だった。
「はああああっ」
ミーは顔をきゅうりの様に捻じ曲げた。
「あれは、何だ!」
魔王の目に映ったのは、水上を走るトカゲに引っ張られた大きな浮き輪に乗る男女であった。
「ああ、リザードフロートね!」
ミーはやったことがあるようだ!
「あれに乗るぞ!」
魔王は目をキラキラさせて小島からビーチを目指した。
「あのトカゲのに乗りたい!」
魔王は受付の女性に詰め寄った。
「3人ですか?」
女性は尋ねた!
「お前も乗るのか?」
魔王はマヤと2人で乗るつもりだったようだ。
魔王を中心に両脇にミーとマヤが大型の浮き輪に乗った。
「では出発しますよ」
トカゲの背に乗った女性が声を掛けてきた。
「どっどおっどおっどどど!」
トカゲは水の上を軽やかに走り始めた。
「うおおおおおおおおおおっ!」
魔王達は右へ左へ激しく揺さぶられた。
「ざばあああんっ」
ミーが激しく飛ばされて湖の上をはねた。
それを横目で見た、魔王とマヤは決して落ちてはいけないと必死に浮き輪にしがみついた。
「はぁはぁはぁ なかなか激しかったな・・・・」
さすがの魔王も息を切らしている。
「どうでしたか、ゴーツーヘルコースは?」
魔王は知らず知らずのうちに誰も選ばない最も激しいコースを選んでしまっていたようだ!
白目をむいたミーがタンカーで運ばれてきた・・・・
「お連れ様はどうしますか?」
係りの女性が尋ねてきた。
「そのあたりに捨てておいてください・・・・」
魔王は逃げるように浮き輪をもってビーチに向かった。マヤも横目でミーをみたが、生死を確かめるのが怖くて魔王の後を追ってビーチに向かった。
1時間後、首のヘルニアと全身打撲ミーが首にコルセットをつけて魔王たちのもとにやってきた。
「おう、元気そうだな」
魔王はまた手をあげて、ミーに挨拶した。
「そ、そうですわね! 思ったより元気そうで・・・・」
マヤの声は震えていた。
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